野燗炉とは?
野燗炉の読み方は「のかんろ」。「野」外で「燗」する「炉」。まさに外でお酒を飲みたい方のために作られた、江戸時代から続く日本古来のアウトドアギアです。
野燗炉の素敵なところは、燗をつくれるだけではなくおつまみの調理もできて、さらに、持ち運びできる絶妙なサイズ感! キャンプやお花見、紅葉狩りなど幅広く活躍してくれるアイテムですね。
野燗炉の多機能「熱燗+煮る・焼く・炙る・炊く」
そんな野燗炉を実際に使ってみると、驚くほど使い勝手がいい代物なんです! 実際に、どんな調理ができるか簡単に紹介していきます。
煮る
まずは”煮る”調理から。写真は、野燗炉+鍋。野燗炉ならこのサイズの鍋を煮詰めれる十分な火力を確保できます。
湯豆腐やおでんなどの和食が似合いますがもちろん洋食も可能。暖かい煮込み料理で寒い冬を楽しみましょう!
焼く
続いて、”焼く”調理。網焼きだってできちゃいます。これはもう七輪さながらの使い勝手の良さ。缶詰めなどを載せて温めるのにも便利です。
大人数のバーベキュー等とは違い、炭火でじっくりと丁寧に焼く行為を楽しみながら、大人な時間を過ごせますね。
炙る
“炙る”調理法では、シシャモやうるめいわし、スルメイカなんかも調理できますね。さらに、事前に仕込みをしておけば焼き鳥だってお店顔負けの質に!
炊く
最後は、”炊く”調理法。日本人ですから! ピンッと粒のたった白米や、出汁の効いた炊き込みごはんで素敵な夜を〆ましょう。さらに、スキレットと併せれば”炒める”調理も可能です。
野燗炉の使い方
野燗炉の右上にある小さな穴から、左側面にある注ぎ口と同じ高さまでお水を注ぎます。続いて、右側の大きな桶部分に徳利やチロリを入れても溢れないようにお水を注ぎましょう。
左側の炉の部分に炭台を入れた後、3cm角に小さくした炭を並べます。この時隙間なく並べてしまうと風が通らず火が付きにくいので注意してください。
最後に、手前側面の横穴から炉の下に固形燃料を入れて火を点けます。火力調節は炭台の蓋を開閉して行います。
燃料がない場合は、ガスコンロなどで事前に着火した炭を置いてもOKです。早く楽しみたい方は、最初にお水ではなくお湯を入れればすぐに野燗炉を楽しむことができますよ。
野燗炉のおすすめアイテム
JIPANG WORKS 野燗炉
兵庫県を拠点に発信しているジパングワークスの代表的な「野燗炉」。ステンレス製で錆びにくく扱い易いです。
洗練されたデザインがアウトドアギア感としてのカッコよさを加速させています。オプションツールが充実しているのも嬉しいポイント。
ユニセラ熱燗あぶり台
卓上バーベキューグリルとして活躍するユニセラに”熱燗・炙り台”をセッティング。熱燗はもちろん、仕切りを外せばお鍋としても! アイディア次第で色んな料理が出来ますよ。
熱燗も4本まで同時に温められる広さがあるので、グループキャンプの夜の宴にピッタリ。もともとある製品にカスタマイズできるというのがユニフレームらしい拘りですね。
買って損なし。ユニフレームのプラスの遊び心についつい手が出てしまいます。ユニセラのオプションは買い漁ってます。
焼き肉以外のメニュー展開が出来るので嬉しいです。評価を下げた理由は「網の交換が出来ないこと」です。フレームと網が一体なので、汚れても市販の網に換えることができません。なので、肉を焼くのは躊躇しています。
ユニセラ熱燗あぶり台
笑’s・B-6君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル/SHO-0066
コンパクトに収納できる焚き火台が有名な「笑’s」。中でも人気の高いB-6君に追加するオプションを利用すれば、野燗炉として楽しめます。
メッシュの部分がステンレスをプレスで打ち抜いているので、通常の網よりも頑丈。使用後はたわしでガシガシ洗いましょう!
焼き物がステンレスメッシュで出来て酒の燗も出来るという逸品です。一人から二人のキャンプでのんびりと焼き物をして、熱燗が呑めます。
この燗グリルとB-6君のコンビだと全く違和感なくキャンプシーンに溶け込んでくれます。サイドの網部分でスルメなどをちょこっと炙ったりできるのも酒呑みの心をくすぐります。
笑’s・B-6君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル/SHO-0066
“粋”を持ち運ぼう!
野燗炉の基本知識を紹介してきましたが、如何でしたか?巷には海外発祥の製品が溢れるBBQアイテムの中で、日本伝統のアイテムである野燗炉は強い存在感を放っています。
ダイナミックではなく繊細な、コンパクトなのに頼りがいある野燗炉。酒と肴をじっくりと楽しむのに最適な逸品ですね。
BBQ in a stylish Nokannro!
粋な野燗炉でBBQ!