やっぱり「トイファク」だよね!新型フラッグシップ登場!

バンコン市場で高いシェアを誇るビルダーが、トイファクトリーです。トヨタ「ハイエース」をベースにした「BADEN(バーデン)」をはじめ、同社のバンコンシリーズは販売台数でトップクラスとされています。
また、イタリアブランド「フィアット」の商用バン「デュカト」をベースにしたキャンピングカーも好調に売れています。2025年には、アジア・インド・オーストラリア地域(東経60〜90度)における販売台数で首位に立ったと、同社は発表しています。
ジャパンキャンピングカーショー2026では、そのデュカトをベースとするトイファクトリーのフラッグシップバンコン「DA VINCI(ダヴィンチ) 6.0」新型モデルがお披露目されました。
新型「ダヴィンチ」どこが変わった?

エアコンは車両後方から前方へ移設されました。ダイネット(食事などをするリビング部分)の空調をもっと効かせてほしいというユーザーの声を受けた仕様変更だといいます。

装備面では、電子レンジが標準装備となりました。
さらにクローゼットの位置を従来の右側から左側へ移したことで、水まわりとクローゼットが一直線に並び、室内の導線がよりスムーズになっています。
クローゼットにはミラーが付き、その下部には奥行きのある収納スペースも備えました。

ベッドはサイズアップし、長さ1,940mm×幅1,470mmとなりました。また、新開発の高密度フォーム×ウレタンマットを採用することで、“史上最高”の寝心地を目指したとしています。


オプションでは2段ベッドも選択可能です。
就寝定員を2名増やせる一方、下段ベッドは長さ1,770mm×幅1,350mmとコンパクトなため、子ども向きのサイズ感です。
「孫もいっしょにキャンピングカーに乗りたい」というユーザーの声が多く寄せられたことから設定されたオプションだという説明を受けました。
車両本体価格は、1,639万円。展示車の価格(オプション含む)は、2,026万2,550円。
ド迫力部門No.1!これ嫌いな男子いないでしょ!

これを見て心躍らない男子はいないはず!
ベース車両は、メルセデス・ベンツの商用車「スプリンター」。同社は日本と同じクルマ左側通行の国向けの開発・生産体制が整っているので、こちらもきちんと右ハンドル仕様です。
アドリア(ADRIA)は、スロベニアの高級キャンピングカー。日本でも人気が高く、憧れのキャンピングカーブランドの筆頭と言って間違いではないでしょう。





室内は、ワイルドな外装に対して、シックで実用的。
乗車定員4人・就寝定員2人なんですね。贅沢!
車両本体価格は、2,528万9,000円。展示車の価格(オプション含む)は2,642万3,100円!
でもまだまだ「上」が、あります!
約5000万円!会場内最高価格!

このキャンピングカーは、ドイツの高級ビルダー「カルタゴ(carthago)」のフルコンバージョンキャンピングカー「ライナー・フォー・ツー I 53L」です。
価格は、4840万円!(車両本体価格)

なんと! 高そうなワイングラスの収納が!
このキャンピングカーのベース車両は何なのでしょうか? 詳しくは↓こちらの記事をご覧ください。
かっこよ!これは「使える」BEVキャンピングカー

今までのBEV(バッテリー式電気自動車)は、サブバッテリーシステムを組んで、停泊中は走行用バッテリーを使わないというのが基本でした。
これ、筆者はずっと「なんだかなー」と思っていました。
大容量の走行用バッテリーから家電製品などへの給電ができれば、もっとシステム的にも空間的にもスマートになるはずです。
これが実現できなかったのは、キャンピングカーを開発・設計するとき、自動車メーカーとタッグを組まないとEVシステムから電気を取り出せない、という背景がありました(タッグを組むのは至極困難)。

ジャパンキャンピングカーショー2026で初披露された「KIA PBV」は、サブバッテリーシステム非搭載で、走行用バッテリーから家庭用100Vの電気が使えるようになりました!
バッテリー容量は71.2kWhと大容量。(参考:新型日産「リーフ B5」は55kWh) 実航続距離は500kmを超えるといいます。
これなら、100km離れたキャンプ場でも家族4人で1泊して、余裕で無充電で帰ってこれます。

ブースの説明員の話によれば、「満充電で走行しない場合、家族4人の1週間分の電気がある」とのこと。
能登半島地震でキャンピングカーが有効な災害対策として認められましたが、このクルマも災害対策にバッチリです。

ベース車両は、韓国の自動車メーカー「KIA(キア)」のBEV商用バン「PV5」。開発には、KIAジャパンとの連携があったとのことです。
キャンピングカーの車名にも「KIA」が使われているところを見ると、メーカー公認のキャンピングカーの証と言えるかもしれません。

車両本体価格は「キャンパー P」の879万円。ライトな車中泊仕様の「C」が769万円。
CEV補助金(EVなどのクリーンエネルギー車を購入するときの国の補助金)の対象車に認定されれば、100万円以上の購入補助金が出ますので、より買いやすい金額になります
エモい!ただ眺めるだけでもイイ!
通称「ロクマル」。

1980年代に生産されていたトヨタ「ランドクルーザー」60系です。

こんなに美しい個体は見たことがありません。

もはや芸術品です。

きっと元々、状態が良かった個体なのでしょうか。それにしても美しい!
手掛けたのは、ハイエースのキャンパー、カスタムで人気を誇る「FLEX」。さすがです。

キャンピングカー的なカスタムは、ベッドキットのみという、ミニマル仕様。
この潔さもイイですね。
キャンプサイトで景色とロクマルを交互に眺めながら1杯やりたいですね!
車両本体価格は、567万4,050円となっていました。
独ヲタ女子「アッキー」さんが!

会場を練り歩いていると、なんと、チャンネル登録者数71万人のユーチューバー、アッキーさん(チャンネル名:独ヲタ女子【*アッキーch*】)がブースにいるではありませんか!
そのブースは「Twilight Forest」。アッキーさんがプロデュースするキャンプ場です。
ジャパンキャンピングカーショー2026では、キャンピングカーだけではなく、クルマ旅に関係するさまざまな分野のブースが出展されていました。
【編集後記】今回のジャパンキャンピングカーショー2026の所感

今回の出展車両は452台と過去最多とのこと。
ただ、正直なところ、今回の5台の選出は簡単ではありませんでした。
なぜなら、去年に比べると先進的な装備や尖った仕様のクルマの数が大幅に少なくなったから。
これは、悪いことではありません。
筆者は、”高い水準で平準化”されたキャンピングカーばかりとなった、と評価しました。
逆に言えば、個性がない、ということになるのですが、そこにはしっかりとしたストーリーがあります。
キャンピングカーがコロナ禍で見直されました。コロナ禍が過ぎて今もなお、キャンピングカー人気は根強く続き、市場をじっくりと拡大させています。
キャンピングメーカーは、ライバルが新型車を出すと研究。SNSを通じて、ユーザーの生の声を聞くことができるなど、マーケティングの容易化が、より良いキャンピングカー作りを加速させています。
企画・開発・発売・ユーザーからのフィードバックというPDCAが何周かしたのが、2026年なのでしょう。
ジャパンキャンピングカーショー2026に終結した452台のキャンピングカーは、どれも品質が高く、ユーザーが選択しやすい装備、パッケージングとなっていました。
これが、個性がなく、尖ったキャンピングカーが少なく感じた背景だと考えます。
ただ、今回はハイエースの供給問題で、同車をベースにしたキャンピングカーの出展が大幅に減りました。
しかし、逆に言えば、多彩な車種のキャンピングカーが出展されました。
今後のさらなるキャンピングカー市場の拡大を体感することができた、そんな「ジャパンキャンピングカーショー2026」でした。
【お詫び】
「絶対欲しい!」と書きましたが、筆者の財力では到底買えないキャンピングカーばかりでした。




