火口は、森の中から
火の起源は、自然の山火事などその種火を持ち帰ったことが始まりだとされています。
その時代には、種火を絶やさず生活し続ける工夫があったと言われ木を擦り合わせて火を作りだしたのはもっと後の時代の事のようです。
現代では火を焚く生活はごく希でしょうが、K-BASEでは日常的に焚き火をしています。
今回はいつもどのように火起こしをしているか、火口(ほくち)や焚き付けは何を使用しているかを中心に話をすすめたいと思います。
私の場合は、最初に火を付ける燃えやすい材質の事を火口といい、次に火を移していく材質を焚き付けと呼んでいます。
最も多く利用する火口はスギッパ(枯れた杉の葉)で、焚き付けはよく乾いた小枝などです。
K-BASEは杉の森に囲まれているので、その森がなくならない限りスギッパには不自由しません。
着火はマッチを使いますが、祖母が営んでいた雑貨店の残りがたくさんあり特にマッチに拘っている訳ではありません。
時にはライターやファイヤースチールなども使います。
以前、杉林のあるキャンプ場で見た光景です。
ある人は固形着火剤で火起こし、またある人はガスバーナーで火起こし、そして一方ではフェザースティックをせっせと削っている。
「そぐそばにスギッパがいっぱい落ちているのに・・・」
臨機応変にその場の素材を活かした着火方法にも目を向けたいところです。