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キャンピングトレーラーを中古で買うメリットとデメリット
キャンピングトレーラーとは、車で牽引するトレーラーに、キッチンや寝室などの機能をもたせたもの。キャンピングトレーラーの選び方や探し方を解説する前に、まずは中古で買うメリット、デメリットをご紹介します。新車で買うか、中古で買うか検討する参考にしてくださいね。
中古で買うメリット
- 購入費用が安く済む
- 納車が早い
購入費用が安く済む
キャンピングトレーラーを中古で購入する最大のメリットは、購入費用が大幅に抑えられる点。新車のキャンピングトレーラーは200万円程度で買えるものもありますが、1,000万円を超える高価なものも珍しくありません。中古車は100万円以下で購入できる場合もあるので、予算に余裕がない人や初めてキャンピングトレーラーを購入する人にぴったりです。
また、中古のキャンピングトレーラーは、すでにカスタマイズされていることが多く、オプション装備が充実している場合も。新車で購入する場合に比べて、追加のカスタマイズ費用を節約できますよ。
納車が早い
納車までの期間が短い点も魅力です。新車の場合は注文から納車までに数ヵ月から1年近くかかるのが一般的。特に人気のモデルやカスタマイズを希望する場合、さらに納期が延びる場合があります。中古車であれば、すでに市場に出回っている車両から選べるので、契約後数日から数週間で納車される場合が多いです。
納車を待つ間に発生する不便やストレスを軽減でき、購入後すぐに新しいライフスタイルを楽しめますよ。新車にこだわりがない場合は、中古車もチェックしてみましょう。
中古で買うデメリット
- 修理が発生するリスクが高い
- 理想の設備を整えることができない
修理が発生するリスクが高い
中古車を選ぶ場合は、修理が必要になるリスクが新車に比べて高い点は理解しておきましょう。中古車は前オーナーがどのように使用していたかによって、状態が大きく異なります。特に経年劣化による部品の摩耗や故障が発生しやすいので、購入後に思わぬ修理費用がかかる可能性がある点は要注意です。
例えば水まわりのパッキン劣化による水漏れ、タイヤやブレーキなどの消耗などがあります。購入前にしっかりと車両状態を確認し、整備記録や修理履歴までチェックしておきましょう。
また、古い年式のキャンピングトレーラーはメーカー保証が切れていることが多く、修理費用が全額自己負担になる場合も。中古車を購入する際は、信頼できる販売店から購入し、アフターサービスや保証内容についても確認しておきましょう。
理想の設備を整えることができない
中古車はすでに前オーナーによってカスタマイズされていることが多く、自分の理想の設備を整えるのが難しい点もデメリット。特定の設備や最新のテクノロジーにこだわる場合は新車の購入を検討する必要があります。
また、中古のキャンピングトレーラーは在庫が限られているため、選択肢が少ない点にも注意。自分のこだわりポイントにマッチするものは少なく、ある程度の妥協が必要になる場合が多いといえるでしょう。妥協できるポイント、譲れないポイントを整理してから探しはじめるのがおすすめです。
中古キャンピングトレーラーの探し方
中古キャンピングトレーラーの探し方をご紹介します。理想のキャンピングトレーラーに出会うにはコツが必要。ぜひ探し方のポイントを理解して、自分にぴったり合うモデルを見つけましょう。
中古キャンピングトレーラーの探し方のポイント
具体的な商品名やブランド名で検索する
中古キャンピングトレーラーを効率的に探すためには、検索方法を工夫することが重要。「キャンピングトレーラー 中古」といったキーワードで検索する人が多いかもしれませんが、このリサーチ方法では十分な情報が得られない場合があります。
キャンピングカー市場は比較的小規模であるため、大手中古車販売サイトに情報が掲載されていないケースが多数。販売店の公式サイトにのみ掲載されている場合が少なくありません。
具体的なモデルやブランドが決まっている場合は、商品名やブランド名で直接検索することで、より詳細な情報を得られます。地域名を加えて検索することで、近隣の販売店や個人売買の情報にリーチできる場合も。複数の中古車情報サイトを活用し、比較するのもおすすめです。
ヤフオクは一見する価値あり!
ヤフオクは、中古キャンピングトレーラーを探す際に一見する価値のあるプラットフォーム。個人や業者が多様なキャンピングカーを出品していて、通常の中古車販売店では見つけにくい珍しい車種や、低価格の車両を見つけられる可能性があります。
また、ヤフオクでは過去の落札相場を確認可能。相場を把握することで適正価格で購入できます。ただし、個人間取引が多いため、出品者の評価や取引実績をしっかりと確認し、信頼できる出品者から購入するようにしましょう。
さらに、ヤフオクでは詳細な写真や説明が掲載されていることが多く、現車確認が難しい場合でも車両の状態をある程度把握可能。効率よく魅力的な中古車を見つけたい場合は要チェックです。
新車もチェックしてみる
中古キャンピングトレーラーを探す際は、新車も視野に入れることが有効。新車は高額ですが、最新の技術や装備が搭載されており、故障のリスクが低く、長期間安心して使用できます。特に、最新の安全機能や快適性を重視する人は、新車を検討するとよいでしょう。
新車をチェックすることで、中古車市場の相場を適切に把握できる点もメリット。いきなり中古車を見るよりも適正な価格で取引できるようになるでしょう。新車は、メーカー保証やアフターサービスが充実しているため、購入後のサポートも安心です。
新車展示会やディーラーを訪問するのもおすすめ。キャンピングカーの最新トレンドや技術を知れ、自分のニーズに合った車両を見つけるための参考になります。
中古キャンピングトレーラーの後悔しない選び方
中古キャンピングトレーラーの後悔しない選び方を解説します。
中古キャンピングトレーラーの選び方のポイント
普通免許なら750kg以下の小型一択
普通免許しか持っていない場合は、車両重量が750kg以下の小型モデルを選びましょう。750kgを超えると牽引免許が必要となり、免許取得に時間と費用がかかります。750kg以下のトレーラーであれば、追加で免許を取得することなく、手軽にキャンピングカーライフを始められますよ。
小型キャンピングトレーラーは、普通車で牽引できるため、特別な車両を用意する必要がありません。大型のものに比べて、駐車や取り回しも簡単なので初心者でも扱いやすいのが特徴です。
就寝人数も要チェック
就寝人数のチェックも必要。トレーラー内で何人が快適に寝られるかを示す指標であり、各モデルのスペックに記載されています。例えば、「就寝人数:4人」といった形で表されているので、使用する人数がこの数を超えないように注意が必要です。
特に家族での使用を考えている場合、全員が十分に寝られるスペースが確保されているかどうか要確認。小型トレーラーでは2〜4人程度の就寝人数が一般的であり、大人数での使用には向かない場合があります。
ただし、就寝人数が多いほどトレーラーのサイズが大きくなる傾向があるので注意が必要。牽引する車両のパワーや駐車スペースを考慮する必要があります。購入前に実際にトレーラーを見学し、寝心地やスペースを確認しておきましょう。
必要な設備をリストアップする
必要な設備を事前にリストアップしておきましょう。まず考慮すべきは、電源設備。キャンピングトレーラーで快適に過ごすためには、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品を使用するための電源が必要です。サブバッテリー、ソーラーパネル、自動発電システムなどの電源確保手段を確認しましょう。
他に生活に必要な設備として、キッチン、トイレ、シャワーなどの水まわり設備の有無を確認。水まわり設備が備わっているかどうかで、キャンピングトレーラーの使い勝手が大きく変わります。
これらの設備をリストアップして優先順位をつけることで、購入時に必要な条件が明確になります。自分にぴったり合うキャンピングトレーラーを見つけやすくなるので、ぜひ事前におこなっておきましょう。
●必要な設備
- 電源設備(サブバッテリー、ソーラーパネル、自動発電システム)
- キッチン
- 冷蔵庫
- エアコン
●人気の設備
- トイレ
- FFヒーター
- ポップアップルーフ、ルーフテント
- 外部電源入力
販売店での状態確認も忘れずに
中古キャンピングトレーラーを購入する際には、販売店での状態確認が欠かせません。写真やオンライン情報だけでは分からない細部の状態を確認するために、実際に販売店に足を運びましょう。特に内装や外装の状態、シートや家具の使用感、床の傷や汚れなどは要チェックです。
また、車両の整備記録やメンテナンス履歴を確認することも重要。前オーナーがどのように車を扱ってきたかを把握でき、将来的な修理リスクの予測が可能です。コーキングの劣化、タイヤの状態、雨漏りの有無など外装の消耗部品もチェックしておきましょう。
不安な場合は試しにレンタルしてみる
中古キャンピングトレーラーの購入に不安がある場合、まずはレンタルしてみるのがおすすめ。レンタルを活用することで、実際の使用感を体験し、自分のライフスタイルに合ったトレーラーのサイズや設備を確認できます。
最新設備が整ったトレーラーをレンタルすることも可能です。レンタル期間中に走行性能や居住性を実際に試すことで、購入時に重視すべきポイントを明確にできます。
キャンピングトレーラーの車検・維持費用は?
キャンピングトレーラーの車検・維持費用について解説します。事前にキャンピングトレーラーを維持していくための費用をざっくりと把握することで「思った以上に維持が大変……」という事態を防いでくださいね。
自動車税は10,000円程度
キャンピングトレーラーを所有する際にかかる自動車税は基本的に年間10,200円。キャンピングトレーラーはエンジンを持たない「被牽引車」に分類され、エンジン付きの車両に比べて自動車税が安く設定されています。自動車税は都道府県によって若干異なる場合がありますが、約10,000円という認識で問題ありません。
車検費用は20,000円程度
車検は基本的に2年に1回。自動車重量税、自賠責保険、検査手数料などが車検時にかかり、合計しても20,000円程度。ハイエースなどをベースにしたキャンピングカーでも車検費用が100,000円以上かかるので、安価に維持できるといえるでしょう。
自賠責保険料は5,000円前後
自賠責保険料は、25ヶ月で5,250円。トレーラーがエンジンを持たない被牽引車として扱われるため、通常の自動車に比べて保険料が低く設定されています。自賠責保険は、法律で加入が義務付けられており、対人事故の損害賠償のみをカバーするものです。
自賠責保険は、車検の際に更新が必要。未加入での公道走行は法律違反になるので注意が必要です。
任意保険は50,000円前後
キャンピングトレーラーの任意保険料は、年間で約50,000円前後が一般的な相場。自賠責保険でカバーしきれない対物や車両の損害を補償するために加入するのがベターです。特に牽引中の事故やトレーラー自体の損傷をカバーするためには適切な任意保険が必要です。
任意保険の保険料は、補償内容、免責金額、保険会社によって異なるため、複数のプランの比較検討が重要。トレーラーの使用頻度や走行地域に応じて必要な補償内容を選ぶことで、無駄のない保険プランを組めます。
その他に発生する維持費用
キャンピングトレーラーの維持費には、法定費用以外にもさまざまな費用が発生します。まず考慮すべきは駐車場代。特に都市部では駐車スペースの確保が難しく、高額な駐車場代がかかる場合も。大型のキャンピングトレーラーを駐車できる場所は限られているため、購入を検討する場合は事前にあたりをつけておくのがベターです。
メンテナンス費用、消耗品の交換費用も重要。タイヤ交換、ブレーキの点検、オイル交換など定期的なメンテナンスが必要です。ランプのバルブやワイパーブレードなどの交換費用やガソリン代も無視できませんよ。
これらの費用を考慮することで、キャンピングトレーラーの維持費をより正確に見積もれます。購入前にこれらの追加費用を把握し、予算をしっかり立てておきましょう。
キャンピングトレーラーのおしゃれな内装カスタム
キャンピングトレーラーのおしゃれな内装カスタムを紹介します。
3口コンロを搭載したおしゃれなキッチン。料理好きにぴったり
3口のコンロを採用した料理好きにぴったりのカスタム。ウッド基調の落ち着いた風合いが魅力で、優雅に料理を楽しめます。上部に戸棚があり、食器類を取り出しやすい点もメリット。目の前の窓から景色を眺められるので、駐車場所にもこだわりたいですね。
広々としたリビングスペース。家族や友人グループでの旅が盛り上がる
広々としたリビングスペースで大人数でもゆったり滞在できる内装。シックで落ち着いた色合いで統一されていて、優雅な時間を過ごせます。お酒を飲みながら楽しんだり、パーティーゲームで盛り上がったりするのにぴったりです。
大人数でもゆったり眠れる就寝スペース
フルフラットでゆったり眠れる就寝スペース。大人4人でも眠れるので家族での長旅にも適しています。木目を活かしたナチュラルな内装からも癒し効果が得られそうです。
お得にキャンピングトレーラーをゲットしてワンランク上の旅を満喫しよう
キャンパー憧れのキャンピングトレーラー。自分好みにカスタムするのも魅力ですが、お得に購入したい場合は中古も検討するのがおすすめです。就寝人数や自分が必要とする設備が揃っている場合は、安く自分にぴったりのモデルを手に入れられる場合もありますよ。
ぜひ適切なリサーチを行い、長く乗り続けられるキャンピングトレーラーを見つけてくださいね。
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