削っては当て……。「天井」に見るDIY魂の継承


筆者:今回のCRAFTPLUS(クラフトプラス)さんとのコラボカーも内装が美しいですが、先代のDIYでの苦労も相当なものだったそうですね。
はやとさん:そうですね、特に天井は大変でした。板を何回も当てては削り、当てては削り……。現物合わせでひたすら微調整していく作業の繰り返しで。
筆者:その執念のDIY精神が、今回のコラボカーの細部、例えばウッドの質感や生地の選び方にも受け継がれているのを感じます。


「次は海外?」への意外な答え
筆者:5年かけて日本を走り切ったお二人ですが、次はついに海外進出ですか?
はやとさん:実は元々、海外留学のためにお金を貯めていたんですが、コロナで行けなくなってこの旅が始まったんです。でも、日本一周を終えたら旅欲が満たされてしまって……もう海外の旅はええかなと(笑)。
筆者:「行けなかった」ではなく「満足した」んですね! それだけ日本の旅が濃かったということですね。
あかねさん:そうなんです。この旅の裏テーマが移住先を探すことだったので、いくつか候補も見つかりました。
はやとさん:5年前にスタートした九州にもう一度行きたくて。新しいこの車で、また第2章が始まります 。


【取材後記】同じバンライファーとして、「冷蔵庫」の結論に首がもげるほど頷いた
「軽バン生活」のお二人がプロデュースしたこの車は、単なるカタログスペックの詰め合わせではありませんでした。
「キッチンはロマンだが、合理性はなかった」「冷蔵庫は正義」。
5年・地球2周半走行という圧倒的な経験値から導き出された日常と非日常をシームレスにつなぐための最適解。それがこのコラボカー、ダイハツ・アトレー車中泊仕様には詰まっています。
実は私自身も、愛車サンバーで全国を巡り、年間100日以上をアウトドアで過ごすバンライファー。 インタビュー中、あかねさんが放った「道の駅で地酒と刺身を買って飲むのが最高」という言葉には、思わず首がもげるほど頷いてしまいました(笑)。

絶景ももちろん素晴らしいですが、その土地の空気の中で、キンキンに冷えたビールや地酒を煽る瞬間こそが、バンライフの真の醍醐味なんですよね。
「だからこそ、キッチンより冷蔵庫が必要」。このリアルすぎる結論で、取材現場ではお二人と最高に盛り上がってしまいました。
フィールドスタイルの会場でこの車を見た人は、きっと「あ、これなら自分も始められる」と感じたはずです。
はやとさん、あかねさん、ありがとうございました! 第2章の旅も、美味しいお酒と共に楽しんでください!
※「軽バン生活」監修のダイハツ・アトレー車中泊仕様は「CRAFTPLUS(クラフトプラス)」で販売中です。購入お問い合わせは公式HPからご確認ください。
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