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チャンネル登録者数55万人「軽バン生活」次は海外進出!? 5年で地球2周半分を走破した彼らが”キッチン”を捨てた理由とは?

2025年11月15・16日、愛知スカイエキスポで開催された日本最大級の遊びの祭典「FIELDSTYLE EXPO 2025」。

会場の熱気は最高潮でしたが、その中でもひときわ注目を集めていたのが「CRAFTPLUS(クラフトプラス)」ブースです。

そこには、YouTube登録者数約55万人(2025/12時点)の人気チャンネル「軽バン生活」(あかねさん・はやとさん)が監修した、最新型ダイハツ「アトレー」ベースの車中泊仕様車が、日本一周を果たした2人の愛車とともに初お披露目されていました!

新型アトレーベース車中泊仕様は、「軽バン生活」らしさを感じるナチュラルなウッドとファブリックの内装。しかし、そこには「あるもの」がありませんでした。

なぜ、彼らはこの仕様を選んだのか?

その答えは、2人の愛車で走り抜けた「10万kmの旅」にありました。今回はブースにて、ご本人たちにその開発秘話と旅のリアルを直撃しました。

※筆者は、サイレントタイム(一般公開前のメディア向け取材タイム)で軽バン生活の2人にインタビューをさせていただきました。

目次

記事中画像撮影:筆者

地球2周半!10万kmの旅路が「答え」を教えてくれた

左が軽バン生活の2人の愛車。右が今回初披露されたダイハツ・アトレー車中泊仕様。愛車のサンドベージュのボディカラーは、2人が刷毛塗りしたもの。コラボカーでも特別色として引き継がれた。

筆者:この新しいコラボカー、お二人のこだわりが詰まっていますね! でもその前に、ここに至るまでの”旅の重み”について聞かせてください。この愛車、旅の終わりには何km走っていたんですか?

はやとさん:沖縄でちょうど20万kmを超えました。

筆者:20万km……! 新車からですか?

はやとさん: いえ、中古で買ったときの走行距離は9万6,000km。そこから乗り始めて、日本一周最後の沖縄で約10万km、期間にして5年かけて走りました。

コラボカーのグリルは、DAMD(ダムド)のシェビーバン風の「FUZZ」を装着(リアバンパーもFUZZ)。

筆者:5年で10万km。地球2周半ですね! しかも、冬に北海道、夏に沖縄に行かれていましたよね。バンライファーは普通、逆ですよね。

あかねさん:そうなんです。私たちは”一筆書き”で日本一周をしたので。ルート通りに進んだら、たまたま一番過酷な季節に当たってしまって(笑)。真夏の沖縄での車中泊は、エアコンなし・扇風機だけだったので本当に大変でした。

軽バン生活の愛車は、助手席インパネに100Vコンセントを備える。朝の助手席は、あかねさんのメイクルーム。ここで身支度するシーンを覚えている方は多いのでは?

はやとさん:狭い車内で24時間ずっと一緒なので、喧嘩もたくさんしましたね。でも、その過酷な経験があったからこそ、「本当に必要なもの」が見えてきたんです。

仲良しの秘訣は?

喧嘩の原因は何が多かったか?と2人に水を向けると、2人は「今日は撮影するか、しないで動かないか」といった些細なことから、動画制作の方向性に関わる大きな意見の違いまで、さまざまだったと振り返ります。

そんな2人が仲良くやっていくための秘訣は、「1人の時間を作ること」。例えば、温泉施設に行った際は、3時間ほどそれぞれが“自分だけの時間”を持つのだとか。

当時は大変だったことも、今ではすっかりいい思い出。2人は大きく笑いながら語ってくれました。

新型アトレーの決断。「キッチンはロマン、でも……」

筆者:その経験が、今回お披露目されたこの、最新型ダイハツ・アトレー車中泊仕様に生かされているわけですね。一番のこだわりはどこですか?

はやとさん: 実は……キッチン(水道設備)をなくしたことなんです。

数々の名シーンを生み出したキッチン。

筆者:えっ! キャンピングカーといえばキッチン、というイメージですが。

はやとさん:僕もキッチンはロマンがあって大好きなんです。でも、給水や排水の手間、メンテナンスの大変さを考えると、日常使いもする車としてはオーバースペックになることもあって。

筆者:なるほど。旅専用ならいいけれど、普段使いも考えるなら……という現実的な判断ですね。

はやとさん:はい。このコラボカーは日常使いに特化させたかったんです。あえてキッチンをなくすことで、「広々とした居住スペース」と、「メンテナンスフリーな気軽さ」を実現しました。

筆者:20万km走ったからこそ言える、「引き算の美学」ですね。では逆に、絶対に外せなかったものは?

2人の愛車では、ベッドキットの下に冷蔵庫を格納していた。

あかねさん冷蔵庫は絶対です!

筆者:即答ですね(笑)

コラボカーでもベッド下に冷蔵庫を格納するが、レールが付いて引き出し式に進化していた。

あかねさん:私たち、お酒を飲むのが大好きで。道の駅とかで地元の刺身と地酒を買って、車内でやるのが一番の幸せなんです。だから、冷えたビールのためにも冷蔵庫は必須でした。

筆者:わかります! 地元のものは地元で、加えて地元の空気の中で飲む一杯、最高ですよね。 キッチンより冷蔵庫。これがリアルなバンライファーの結論なんですね。

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