調理に使ってみると…
高温の炎を活かすなら中華炒め!

続いては、この高い火力をどこまで調理に生かせるのか検証!
火力が命の中華料理なんかは特に、旨さがランクアップするはず。というわけで早速チャーハンを炒めてみます。

まず、ゴトクは非常に安定感があります。
今回使用したのはヨコザワテッパンの中華鍋で、直径は223mm、重量も750gあり、持ち手の存在も考えると実に不安定なシロモノ。ですが、画像のようにしっかりと置けました。

ただし! ゴトク自体の低さと本体の小ささがかなりデメリットに。
というのも、強い火力を維持するために、鍋を浮かして薪を投入するのですが、今回用意した小割薪の方がゴトクよりも高くて、ハミ出してしまうんです。
結果、今回はほとんどゴトクを使えず……。けれど、鍋は浮かしたまま調理する前提なら、火力自体は十分! チャーハンはしっかりと美味しく仕上がりましたよ。
ゴトクと火力の相関関係に悩む

上記の通り、ゴトクの高さを超えるサイズの薪ではクッカーが乗せられない「Fire Beast2」。かといって、ゴトクより低いサイズの薪では熾火になってしまって、火力不足に。
結果、500mlケトルでの湯沸かし実験では、お湯が湧きませんでした。
ただしゴトクの直径134mmと狭く、細見のクッカーやシェラカップも乗せやすいです。なので、小さめクッカーやシェラカップなどで少量の水を沸かす程度が正解なのでしょうね。
調理面以外で気になったのは…

燃焼効率が高くよく燃えるということは、燃費はあまりよくないということ。なので、現地で拾った小枝では短時間しか楽しめませんでした。
かといって一般的な薪では大きすぎるので、長時間楽しむには、小割り薪を多めに準備しておくのがマスト。
最近はホームセンターなどでも小割り薪の束を買えるので、手作業での小割りが面倒な人にオススメです。
EMU-ONE 小型ロケットストーブ Fire Beast2
| 使用サイズ | 168×134×196cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 105×105×162cm |
| 重量 | 約600g |
| 材質 | ステンレス鋼 |
サクッと手軽な火遊びに最適なロケットストーブ

「Fire Beast2」はそのコンパクトさゆえ、本格的な調理には不向き。一方で、拾った小枝でも簡単に大きな火を起こせるのが大きな魅力です。
本格的な二次燃焼まで楽しめるのに、「卓上でサクッと手軽に焚き火したい」ニーズに応えてくれて、ロケットストーブや二次燃焼が気になっているビギナーの人にも、オススメです。
何より、ガジェット感満載のデザインと展開ギミックにはロマンが詰まっていて、所有欲をも満たされるアイテムです!



