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【レビュー】パッと見買いしたこの無骨ギア。秋冬キャンプでの存在感がハンパない(2ページ目)

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「Fire Beast2」って一体ナニモノ?!

クールなギミックで超コンパクト

*画像左側が収納時、右側が展開時

まずはやはり、独特の近未来感を醸し出すギミックからチェック!

右側が展開時の状態ですが、天面には3本のゴトクパーツ、底面にも3本の脚パーツがお目見え。

これらは全て、側面の黒いパネル下に格納されており、引き出すだけで展開できる仕組みです。

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

収納時のサイズは105×105×162mmと片手で握りこめるレベル。付属ケースにすっぽり入ってこのサイズ感です。 展開時も、168×134×196mmとやはりコンパクト。

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

焚火台の定番ユニフレーム「ファイアグリル」に乗せると小ささが際立ちます。重さも約600gしかなく、500mlペットボトル飲料程度なので、携行性も高いですね。

燃焼中も持てる? タフな三層構造

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

材質はステンレス鋼の三重構造という頑丈な作り。しかも、熱が外側まで伝わらず、燃焼中でも手で触ったり、持ち上げて移動させたりできるそう! 

外側はススなども汚れも付着しにくいようで、これはかなり使い勝手が良さそうですよ。

やはり「ロケットストーブ」らしい!

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

そして最も気になるのが、一般的なタイプとは異なり、下部に薪の投入口がない点です。

薪の投入口はあくまで上からなのですが、よく見ると下部には吸気口が備わり、小さいながらもボディは細長い筒状

なので、下から酸素を吸い上げる流れが発生し、「煙突効果」が得られるようなんです。

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

出典:EMU-ONE

公式ページの画像を見ても、まさにロケットが飛び立つような炎がしっかり発生。

つまり燃焼効率も高く、燃料も薪だけでなく落ちている小枝やペレットでOK、かつ着火もスムーズと、初心者にも使いやすそうな手軽さです。

このコンパクトさで巨大な炎と、うまくいけば二次燃焼も見られる……となると、俄然楽しみになってきました!

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

出典:EMU-ONE

さらに、ロケットストーブ並に強力な火力なら、調理にも強い味方となるハズ。炒め物など旨くなるのは必然で、上部のゴトクもそのために便利な印象です。

ただし、サイズ的にマッチするクッカーなどは要検証で、安定感なども気になります。

実際にキャンプ場で炎を噴かせる!

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

というわけで使い勝手を確認するため、「Fire Beast2」をキャンプ場に持ち込んでみました! まずは着火から使い勝手まで調べてみます。

10秒展開ギミックがロマン!

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

*動画は2倍速

まずは組み立て。見れば分かるレベルの簡単な構造で10秒かかりません

最初は、黒いパネル内の上部から、3本のゴトクをクルリと270度回すように引き出し、これ以上回らないところまで持って行きます。

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

*動画は2倍速

3本の脚パーツも同じように270度クルリ、カチッカチッ、とやっていく作業は楽しいの一言。

トランスフォーマー的なロマンすら感じさせ、意味もなく何度かやってみたくなっちゃいます。

着火はしやすさはどうか…?

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

着火はスウェーデンマッチ社製「ファイヤーライターズ」を使ってみます。「Fire Beast2」が噂通りの着火性能なら、コレ1本あればいけるかな? と。

そして、燃料には現地で拾い集めた小枝を使ってみます……が、

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

ちょっと量的に心許ない懸念があり、転ばぬ先の杖でこんな小割薪も1箱購入しておきました。拾った小枝が燃え尽きたら、こちらに切り替えていけばいいですね。

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

なお、長さ40cm程度のごく一般的な薪と「Fire Beast2」とのサイズ差はこんな感じ。

これでも、かなり細めに割られた針葉樹なんですが、「割る」というより「折る」か「切る」をして、短くする作業が必須。なので、今回は先の小枝と小割り薪のみで検証します。

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

では気を取り直し、まずは、火のついた「ファイヤーライターズ」を1本投げ込み、そこに小枝を挿しこんでいくと……

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

わずか1分経たず、びっくりするぐらい簡単に火が大きくなりました! 

どんなに適当に薪を入れても火種の真上に薪が来るうえ、下からの空気流入もスムーズに行われるので、太すぎる薪を無理に詰めたりしない限り、誰でも簡単に焚火が楽しめる感じです。

さらによーく目を凝らすと、二次燃焼的な炎の出方(炎が旋回)をしているのがわかります。火力、これは強いですよ! 

卓上サイズでここまで手軽に、二次燃焼の美しい炎が楽しめるって画期的ですよね。

炎の高さは

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

さて、「野獣のような」炎の高さなのですが、実際はこんな感じ。そこまでの圧倒感はありませんでした。

ただ、この日は4m/s程度の風があり、その影響も大きい気がします。風がない日で、ペレットなど燃焼効率の高い燃料なら、もっと高い炎が見られるかもしれませんね。

けれど、卓上でサクッとならこれくらいが安心だし、自宅のテラスや屋上などでもシームレスに使えそうです。

本体の熱さはどうか?

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

三層ステンレス構造による断熱性も確認してみましょう。

温度計を差し入れてみると、本体下部の空気温度は36℃ほどと、かなり低い! 本当に卓上でも安心して使えますね!

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

ならば、と、おそるおそる側面の黒いパネル部分を持ってみます。

それなりに熱を感じますが、持てないほどではない感じ。本体をちょっと移動するくらいは問題なさそう。

※なお、今回は実験の意図で素手ですが、安全のために必ず耐火グローブなど着用しましょう。

完全燃焼するから灰も少ない!

Emu-One「ロケットストーブ Fire Beast2」

2~3時間使用後がコチラ。灰が全然残らないことに驚きます! 

燃焼効率がよく完全に燃え尽きるためですが、本体もコンパクトだし後始末がラクですね〜。

大掛かりな焚き火台や薪を準備する時間がない手軽にサクッと焚き火を楽しみたいといったニーズには、めちゃめちゃフィットする気がします!

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