ひと晩寝てみて、わかったこと
寝心地、最高だ…

ゴツゴツとした砂利の地面にテントを張り、グランドシートの上に敷いて寝てみると、地面の凹凸は皆無!!!
薄手のマットではゴツゴツが気になって寝にくかったのですが、さすが10cmの厚みがあるだけあって、寝返りを打っても違和感なしです。おかげで朝までぐっすり。

また、エアーだけで膨らむマットと違ってウレタン入りなので、柔らかすぎず、体圧を分散しやすいところも高評価。
表地さらさら。肌あたりよし

表地はスパンデックス素材。スポーツウェアや水着に使われる素材とあって、さらりとした肌あたりのよさです。
少し起毛したような感じなので、接触したときのヒヤッと感が少ないところも、これからの寒い季節には嬉しいポイント。
通気性も高いらしい

スパンデックスは通気性にも優れた素材で、公式サイトによると「空気の流れを促進し、湿気を逃しやすい」そう。
検証時は気温15度ほどだったため通気性の効果を強く実感することはありませんでしたが、寝ている間に蒸れにくい=快眠につながるのでありがたいですね。
【R値6.0は妥当か?!】保冷剤で検証→これは真冬もいける

さて寝心地の良さを実感できたところで、前述していた「R値検証」もやってみましょう。
寝ているときに負荷がかかる腰〜お尻の下にカチコチの保冷剤を入れて、寝っ転がってみます。
ちなみにこの検証方法、過去に軽量・コンパクト派の登山向きのマットでやったことがあって、すぐに効果がわかる(そのときは冷えを感じた)んですよね。

10分ほどゴロゴロしてみましたが、表面温度−12度を謳う最強保冷剤の上でも、ひんやり感は一切ありませんでした……!
もちろん保冷剤が接していた裏面はキンキンに冷たくなっていましたが、分厚いウレタンフォームのおかげか「ほんとに保冷剤あったの?」ってくらい、冷えはまったく感じられませんでした。
筆者の肌感覚にはなりますが、R値6.0くらいの高い断熱性はありそう。これは真冬も頼りになるかと……!
じつは電動ポンプなしでも大丈夫

電動ポンプでラクに膨らむ&コンパクトにできるところがこのマットの魅力ではありますが、マットには口径4cmの大型バルブもついているため、自動膨張したり、手動で空気を抜いたりすることもできるんです。

要は、万が一電動ポンプの充電が切れたり壊れたりしても致命傷にならないということ。その点は安心だなと思いました。
空気漏れの心配は?

空気で膨らますタイプのマットで気になるのが、やっぱり空気漏れ。公式サイトによると、本製品は“圧着式製法”で空気が抜けにくい構造になっているそう。
とはいえ、扱いかた次第では穴が開いてしまう可能性も……なきにしもあらずですが、ウレタン入りなのである程度のクッション性が残るところは安心ポイント。
さらに、目に見えてわかる穴・キズなどには付属のリペアシートで応急処置できるところはありがたいですね。
ここはちょっと気になるかも…
なんせポンプ音がデカい…
電動ポンプ使用時は「掃除機使ってる?」ってくらいの大音量……キャンプ場の場合は使用する時間帯に気を付けるべきだなと思いました。
収納サイズも、それなりにデカい


収納サイズは約20cm×78cm。これまでコンパクト重視でマットを選んできた身からすると、「デカっ!!」というのが正直な感想ではあります。が、厚手のキャンプマットはどれもこんな感じで、かさ張るのは致し方ない点。

とはいえ、収納袋は優秀で、マットに対して袋が大きめに作られているおかげで収納のストレスはないです!

収納袋に入れても余白あり。コンプレッションベルトも便利でした。
重さは目をつぶる

重さは約3kg。1人用マットとしてはそれなりに重いですが、クルマ移動なら全然OKな範囲。
それよりも、この寝心地を味わえるなら……個人的には多少の重さは気にしません。
車中泊ベッドとしてもよさげ

緩衝性が高く、地面の凹凸もしっかり吸収してくれるので、車中泊にもぴったり。車のシートにできる段差もフラットにできます。

デザインがシンプルで悪目立ちしないので、わが家では来客用布団としても大活躍。
それどころか、家族が体調を崩して隔離が必要になったときも頼りになる存在になっています。
キャンプ快適度……5割増しです

この手の全自動マット、いくつかのブランドから販売されていますが、どれも15,000円超えで「試しに買うにはちょっと高いなぁ……」と躊躇っていましたが、今回このクオリティが1万円以内で買えたのは大満足。とにかくラク、寝心地もちもち、地面の凸凹も感じない、底冷えもなし。最高!
コットは組み立てが面倒、だけどキャンプでの寝心地を上げたい、設営・撤収時間を短くしたい、防災などキャンプ以外でも役立つアイテムを選びたい、そんな人にはぴったりかと。とにかく準備・片付けが楽なので、エントリーキャンパーさんにもおすすめです。

筆者は今回シングルサイズ(幅75cm)を購入しましたが、大人2人でも快適なダブルサイズ(幅130cm)も販売されているので、気になった方はぜひチェックを!
※記載の価格は、筆者購入時のものです。現在の価格は異なる場合があります
Pasinaz 電動ポンプ内蔵マット
| サイズ | 長さ200㎝×幅75㎝×厚み10㎝ |
|---|---|
| 電動ポンプ | Type-C充電式 |
| 重量 | 3kg |
かなり増えている「全自動マット」4選
全自動充電式ポンプ内蔵、ウレタンフォーム入りのシングルサイズのマットは他にも!
※価格は2025年11月11日時点の各ブランド公式オンラインストア・取扱ストアの価格です。
フィールドア USB充電式電動ポンプ内蔵 インフレータブルキャンプマット
| 使用時サイズ | (約)幅75cm×奥行き200cm×高さ10cm |
|---|---|
| 収納時サイズ | (約)直径28cm×奥行き65cm |
| 重量 | 2.8kg |
| 材質 | ポリエステル / 熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU) / 他 |
| 電動ポンプサイズ | (約)幅4.7cm×奥行き9.5cm×高さ4.7cm |
| 電動ポンプ重量 | (約)150g |
| 電動ポンプ充電時間 | (約)3時間 |
| 電動ポンプ連続使用可能時間 | (約)3時間 |
| 電動ポンプ連続使用可能時間 | 4分 |
| 付属品 | 収納バッグ×1 収納バンド×2 電動ポンプ×1 ノズル(2種類)×1 充電用USBケーブル(Type-C)×1 日本語説明書×1 |
つい最近、フィールドアからも全自動タイプのマットが登場しました。こちら、最安更新の定価9,900円! 筆者が購入したパシナーズのものはセールで9,980円だったので、この価格にはちょっと驚き。
コスパ重視で家族分そろえたい方には、このマットも候補に入れておくと良さそうです。
FIELDOOR「USB充電式電動ポンプ内蔵 インフレータブルキャンプマット」
- ・厚さ10cm
- ・注入約70秒
- ・5層構造+R値8の断熱仕様で、冷気対策も◎
- ・同モデルで連結可能ファミリーにもおすすめ
- ・特殊ハニカム構造の高反発ウレタンフォームによりコンパクト収納
ブッシュクラフト ちぢまる電動エアーマット
| サイズ(cm) | マット本体 使用時:長さ195×幅67×厚さ9 収納時:幅30×奥行20×高さ40 収納袋:幅50×高さ83 電動ポンプ 幅92×奥行47×高さ47 |
|---|---|
| 重量 | マット本体:1750g 電動ポンプ:142g |
| 材質 | マット本体:ポリエステル,TPU,ポリウレタン 電動ポンプ:ABS樹脂 |
| 付属品 | 充電式電動ポンプ,ノズルアタッチメント,USB充電ケーブル,収納袋 |
| 電池容量 | 1200mAh(8.88Wh) |
| 入力 | 5V 1A |
| 出力 | DC7.4V 30W |
| 満充電時間 | 約2~3時間 |
ブッシュクラフト「ちぢまる電動エアーマット」
- ・厚さ9cm
- ・注入約40秒
- ・蛇腹状にに縮みコンパクトな収納サイズ(幅30×奥行20×高さ40cm)
ヒルズフィールド 全自動キャンプマット
| 使用時サイズ | 200×75×10cm |
|---|---|
| 素材 | 表地・底面 ポリエステル(マット) ポリエステル80%、コットン20%(マットカバー) |
| 内容物 | 本体x1、取扱説明書x1、収納袋x1、バッテリーx1、マットカバーx1 |
ヒルズフィールド「全自動キャンプマット」
- ・厚さ10cm
- ・注入約30秒
- ・使用時の幅75cmのゆったりサイズ
- ・ポリコットンの専用シーツが付属し汚れ防止に◎
ラーテルワークス R7.7 EASY INFLATE PRO
| 使用時サイズ | 約70×200×10cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 約72×20cm |
| 耐荷重 | 約100kg |
| 材質 | [表地、裏地] : 表地 スパンデックス・裏地 ポリエステル [クッション] : ウレタンフォーム [バルブ] : ABS [収納袋] : ポリエステル |
ラーテルワークス「EASY INFLATE PRO」
- ・厚さ10cm
- ・R値7.7で高所、極地にも対応
- ・別売専用シーツも発売予定



