まずは開封してみる

購入したのは、こちらの「携帯おかん器」なるもの。
漢字にすると「お燗器」で、日本酒や焼酎などを温めるための器具を指します。

筆者が購入したものには5回分が入っているんですが、めちゃくちゃ軽い。重さにして約160g(1回分約30g)です。

パッケージには「少しの水があれば、火を使わず飲み物を10分で熱々に」と書いてあります。
ふむふむ、カップ酒、缶コーヒー、缶のお茶、哺乳瓶、レトルトカレー、缶詰なんかが温められるようです。

封を開けると、発熱剤と加熱袋が5つずつ。これで5回分(時間にしておよそ100分)の加熱ができるそう!
正直、パッと見た感じではほんとにこれで温められるの……? と思ってしまうのですが、「発熱剤と水の化学反応で20分間くらい加熱できる」しくみなんだとか。
実際の使い勝手はどうなんでしょう? 先に結論をいうと、寒空の下でもカップ酒がアッチアチに。さらに、5分でお湯が作れました!
携帯おかん器の使い方かた(液体を温める)

寒くなってきて恋しくなる熱燗。まずは試しに、携帯おかん器でカップ酒(缶コーヒーも可)を温めてみます。
手順1|加熱袋を立てる

ますは加熱袋を広げて、立たせます。
底にはマチがあるので広げるとコップのようになり、熱燗などの瓶や、缶コーヒーなどのアルミボトルが収まりやすい形です。

一見ふつうの紙袋のようですが、内側はつるっとした加工がされており、水が染み込みにくい仕様になっていました。
手順2|発熱剤を取り出して、底に平らに置く

続いては発熱剤の準備。アルミ袋の封を切ってなかの発熱剤を取り出し、加熱袋の底に置きます。

このとき「平らに置く」とのことなんですが、きれいには収まらず。結果、まぁこんな感じで大丈夫です。
手順3|水を計って注ぐ

発熱剤が入っていたアルミ袋を使って、水を計ります。内側には水量のラインが書いてあるので、その線まで水を入れます。量にして約50ml。もっと水を使うものだと思っていたので、意外と少なくてびっくり。

その水を発熱剤にかけるとすぐに加熱がスタートするので、すぐにカップ酒をインします!
注意:うっかりフタをしたまま加熱してしまったのですが、ふたをしたまま加熱すると、容器内の圧力が上昇し、爆発する危険性があります。
手順4|すぐさま飲み物を入れて加熱する

発熱剤に水がかかると、ものの数秒でグツグツと高温の蒸気が……!
グツグツとした音、聞こえるでしょうか? 鍋を煮込んでいるときのような、なんだか美味しそうな音!

温度計を入れてみると、発熱剤は局部的に90度以上(※中身の温度ではありません)。開始数秒でこれはスゴい!
手順5|5分でアツアツに

あまりにも蒸気が熱かったので、10分待たずに5分後、加熱袋から取り出してみると……

瓶自体はアッチアチで素手では持てないほど。ですが、肝心のお酒は5分で60度くらいまで加熱できていて、熱燗としてちびちび飲むのにちょうどいい熱さでした!
注意: うっかりフタをしたまま加熱してしまったのですが、一般的に「直火」で密閉状態の容器を加熱すると、内部の圧力が上昇し、破裂や爆発の危険があります。「携帯おかん器」は直火ではないものの、発熱剤が部分的に高温になるため、カップ酒や缶コーヒーなどを温める際は、フタを外すか、蒸気が逃げる状態でおこなうのが安心です
その後は?

10分経過した時点で加熱袋のなかの水はなくなっていて、発熱剤が膨張していました。
それでもまだ蒸気は出ていて、発熱していることがわかります。

1セットで1〜2本と書いてあるとおり、確かに2本くらいは温められそうなくらい、高温が持続するな〜という印象です。

20分が経ち、発熱剤の表面温度を計ってみたら41度。どうやら加熱が終わったようです。
捨て方は?

使用済みの発熱剤は、「使い捨てカイロ」と同じ扱いとのこと。冷めてから住まいのごみ分別規定に従って廃棄すればいいそう。筆者の地域では可燃ごみでした。
加熱袋については一般ごみと書いてあるので、こちらも可燃ごみ。処分方法もラクでいい!
