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熊も逃げる!? 秋キャンプ必携護身グッズ&行動対策を専門家が解説(2ページ目)

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熊対策グッズを携帯する

低コストで携帯しやすいのは「鈴・ホイッスル」

熊注意の看板の前に熊除けの鈴がぶら下がっている

もし熊に遭遇してしまった場合を考えて、対策グッズを用意しておきましょう。クマに対して、音での警戒は有効。もっとも経済的で携帯性が良いのが熊除け鈴やホイッスルです。

LITEWAY トリンケットホイッスル

サイズ 45×45×45mm 厚さ5mm
重量 6g
素材 PLA(ポリ乳酸)

トリンケットホイッスルのレビュー記事はこちら!

熊除けテスト機材

出典:日本ツキノワグマ研究所

最終的に音響対策で重要になるのは音圧と言われているため、爆竹やロケット花火も手段の1つとして持っておくと良いでしょう。もちろん、あくまで熊対策用の緊急アイテムとしてですが。

熊が餌場を知るきっかけになりうる獣を寄せつけない「線香」

獣よけ線香

成分 唐辛子成分配合の害獣忌避剤 【規格概要】・唐辛子粉末・タブ粉・木粉
燃焼時間 約5時間半-6時間(気象状況により多少変化します)
内容量 20巻入り

対象となる獣に直接クマとは書かれていないのですが、獣たちが集まって結果的にクマが餌場を知ることになる事例が多く、獣を寄せないことが熊除けにもつながります。

日本護身用品協会認定品の「クマ撃退スプレー」

熊撃退スプレー B-609

サイズ 直径38mm 長さ172mm
重量 163g
内容量 105g
噴射回数 0.5秒×4〜5回(連続2〜2.5秒)

中型軽量タイプで携行に最適、日本JSDPA(護身用品協会)認定品です。このスプレーは高価であり、使用方法が難しいとされています。クマと至近距離で実際に遭遇してしまった場合の最終手段と考えましょう。

実際にクマに遭遇してしまったら?

クマと遭遇したときの対処法は、クマとの距離によって異なります。ここでは環境省のマニュアルに従い、基本的な事項をピックアップしますが、より詳しく知りたい方は、環境省のマニュアルも参考に。

遠くにクマがいる場合

遠方にいる熊

落ち着いて静かにその場から立ち去りましょう。急に大声をあげたり、急な動きをしたりするとクマが驚いてどのような行動をするかわからないため、注意しましょう。

近くにクマがいることに気づいた場合

岩場にいる熊

まずは落ち着きましょう。時にクマが気づいて向かってくることがあります。威嚇突進(ブラフチャージ)といって、すぐ立ち止まっては引き返す行動を見せますが、落ち着いてクマとの距離をとることで、やがてクマが立ち去る場合があります。

クマは逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すと攻撃性を高める場合があります。クマを見ながらゆっくり後退し落ち着いて距離をとるようにしましょう。

至近距離で突発的に遭遇した場合

攻撃しあうクマ

クマによる直接攻撃など、過激な反応が起きる可能性が高いのがこのシチュエーション。攻撃を回避する完全な対処方法はありません。クマは攻撃的行動として、上腕で引っ掻く、噛み付くなどの行動をとります。

熊遭遇時の救命姿勢出典:日本ツキノワグマ研究所

顔面・頭部を攻撃されることが多いため、両腕で顔面や頭部を覆い、ただちにうつ伏せになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが重要です。

また、クマ撃退スプレーを携行している場合は、クマに向かって噴射することで攻撃を回避できる可能性が高くなります。

アウトドアでは自然と共存を。動植物を守る視点も忘れずに

山の斜面に熊の親子がいる様子

熊との遭遇を避けるためのキャンプ場選びやキャンプ場での注意点などを挙げましたが、もともとその自然にいたのは人間ではなく熊やその他、動植物の方です。

目撃情報などがある場合は無理に強行せずキャンプを諦めることも大事。トラブルや怪我をしてしまっては元も子もありません。

キャンプ場のゴミ箱

また、対策として挙げた内容もゴミの処理や施設を清潔に使おうというもの。実は危険回避に限らずキャンプ場での利用マナーとして守りたいことです。自然と共存するうえでもマナーが大切だということがわかりますね。

お互いが快適で安全に過ごせるように、事前の情報収集や対策を忘れずに自然の中でのキャンプを楽しみましょう!

監修:日本ツキノワグマ研究所

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