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まずは基本の水で発電！
では早速「水電池 NOPOPO」を使ってみましょう！
アバンギャルドな選択肢もいろいろとありますが、まずはオーソドックスに水道水でチャレンジです。
水のない状態では…？
半信半疑のままに水を入れる前に、まずは水無しでは本当に使えないのかチェック。DAISOで購入した懐中電灯「2WAYライト」にセットして、スイッチオン！
……当然というかなんというか、水無しの状態では確かに使えません。つまり放電していないことも確認できたワケです。
いざ、 ドキドキの注水！
ではいざ、スポイトを使って注水をば！
約2mmと穴の直径は小さいですが、特段やりにくい感じでもなく……。スポイトの先端の凹部まで深くさしこみ、しっかり注水していきます。
どのくらい注水するか、ですが、2つある穴の片方から注水していると、もう片方の穴から漏れ出てくるので、そこが限界ということになります。分かりやすいです。
もう1本はエイヤっと、思い切ってコップの中にドボン。この状態で左右にゆさゆさと30秒ほど振ってみました。
穴から空気が出てくるような様子もないのですが、ちゃんと水入っているんですかね、コレ？
注水後2分待ってスイッチオン！
注水後2分待ち、それではいよいよ…。
機械自体には水分は当然良くないので、電池をよく拭くのはマスト。拭き上げたらセットし、いざ、スイッチオン！
はい！ ちゃんと照明がつきました！ しっかり明るいです！ 何事もなく、それこそ普通の乾電池のようについてしまい、拍子抜けという感じです。
水の中に入れて振っただけの方も、問題なく発光しました。意外としっかり水が入っていたようでした。
電力が弱まったら再注水！
なお、電力が弱まった場合、再度注水すれば繰り返し使用できます。なんだか燃料として水を使っているような、不思議な感覚です。
使用回数自体は無制限ということはありませんが、結構長く使える感じでしたよ。
中の水分が漏れてくる心配は…？
裏面の取り扱い説明書には「注水口内や本体に付着した水分をキレイに拭き取ってからご使用ください」と、かなりシビアな使用上の注意が記載されています。
電気製品が濡れるのは当然ご法度でしょうが、外側に付着した水を拭いたとしても、穴に注水した水が漏れてくることはないんでしょうかね？
注水口は作りもただの穴で、蓋などもナシ。水が滲み出てショートしてしまわないのかな……？
不安になったので、「水電池NOPOPO」を入れた懐中電灯を逆さまにしたり、振り回したり。ちょっと乱暴に扱ってみましたが、ひとまず問題なく稼働。
電池格納部も開けてよくチェックしてみましたが、目視できる範囲では水が滲み出たりもなく、安心設計なのが分かりました。
水以外の液体でもいろいろ試してみた！
せっかくの3本セットなので、飲料での発電にもトライ！ がぜん、楽しくなってきました！
アイスコーヒーで試してみる
まずはアイスコーヒーです。クレマも浮いた本格派です。
新品の「水電池NOPOPO」を用意し、また懐中電灯が発光するかを確認してみます。
やり方は特に水道水と変わりません。コーヒーは粘度も低いので、水同様にするすると注水できるのですが、クレマは穴に入りません。
まあ、問題はないんですが、水との差を強いて書くととそのぐらいです。そのぐらいしか書くことがないんです。
またしても、アッサリと発光しました……！
たぶん、香り以外で、水とコーヒーを入れた電池の違いが分かる人はいないと思います。
ジュースやビールでもイケる？
どんどん行きますよ〜！
明らかに粘度の高そうな乳飲料系のジュースは、スポイト注水スタイルで。
さらには缶ビールにもドボン。ビールのほうは、振り振りしますと、泡が立ってきてなんだかとても美味しそうです。
泣く泣く缶ビールを犠牲にして懐中電灯に光を灯すような日が、来ないことを祈りつつ……。
結論、どれもこれも問題なく使えることが分かりました。
強いていうと、液体中に投入して振るだけの注水方法だと、発電量が不足しがちなのか、光が随分と小さくなることがありました。その場合は、追加で注水が必要です。
ナカバヤシ Digio2 水電池 NOPOPO NWP‑3‑D
| サイズ | φ14.3×H50.3mm（単3形） |
|---|---|
| 重量 | 15g |
| セット内容 | 水電池NOPOPO（単三形×3本） スポイト（1個） |
電池の寿命や処分方法は
今回はそこまで使い切れなかったのですが、「水電池NOPOPO」は、使用可能電流を消費し切ったり、過度に注水させると変形するそう。その場合は、寿命ということで廃棄します。
ですが、有害物質（水銀、六価クロム、カドミウム、鉛）を含まないので、一般不燃物として廃棄できるそうです。ただし、廃棄方法は各地方自治体の指示に従って行いましょう。
気になる点もなくはない
単3形しかサイズがない
撮影：TOMOKO YAMADA
現在、「水電池NOPOPO」のサイズ展開は単3形1種類のみ。けれど、実際には単1や単2電池対応の家電も多く、「そこってどうするの？」って思っちゃいますよね。
この点はご安心を。市販の「電池スペーサー」が使えそうです。このスペーサー、単3電池1本を入れて単2形として使えるタイプや、単3電池3本を入れて単1形として使えるタイプなどがラインナップ。
出典：ナカバヤシ
メーカー純正品にも単2、単1サイズの変換アダプターがあります。ただし、バラ売りはなく、セット販売のみとなっています。
災害備蓄としてなら、このセットを合わせて購入しておくのが「最強」かもしれませんね。
ナカバヤシ Digio2 水電池 NOPOPO NWP‑3‑D
| サイズ | φ14.3×H50.3mm（単3形） |
|---|---|
| 重量 | 15g |
| セット内容 | 水電池NOPOPO（単三形×3本） スポイト（1個） |
シンプルに備蓄用としてめちゃ秀逸！
おもしろグッズ的にレビューしてみた「水電池NOPOPO」ですが、とにかく普通に使えます。しかも、約20年という長い保存期間を考えれば、シンプルに備蓄用として秀逸ですよね。
お値段は3本セットで1,055円（税込/Amazon/2025年10月現在）と、乾電池としてはお高めですし、筆者のように遊ばず、買ったら保存！ が正解です。いざというときに、かなり頼もしい存在になってくれるはずですよ。
