記事中画像撮影:筆者
非常時に必要な乾電池

今やキャンプ家電すら、USB充電式が当たり前という時代。それでも、完全な”脱乾電池ライフ”はまだ難しく、災害時用として備蓄している人も多いのではないでしょうか?
そんな、ちょっとサブ的なポジションながら不可欠でもある乾電池ですが、実は最近、ちょっと? いえ、かなり衝撃的な進化を遂げたアイテムを発見してしまったんです!
あらゆる水分を電気に変換?!

それが、ナカバヤシ「Digio2 非常用水電池 NOPOPO(以下、水電池NOPOPO)」。
こちら、水分に反応して発電する水電池というもの。しかも「水」だけじゃないのがすごい。コーヒーやジュースなど、液体なら何でも使えるんだとか。
しかも20年の長期保存が可能で災害備蓄にも最適そう。早速詳しくレビューしていきます!
ナカバヤシ Digio2 水電池 NOPOPO NWP‑3‑D
| サイズ | φ14.3×H50.3mm(単3形) |
|---|---|
| 重量 | 15g |
| セット内容 | 水電池NOPOPO(単三形×3本) スポイト(1個) |
「水電池NOPOPO」って何なんだ?
少量の水分で発電可能!

パッケージから出してみると、この通り。サイズも見た目も至ってフツウの単3形乾電池なのですが……。

+極側をよく見ると、直径2mmほどの小さな穴が2つ空いています。
この2つの穴に、付属のスポイトで水を0.5~1ml(1~2回)をゆっくり注水すると、約2分後に発電するというメカニズムなんです。
スポイトがない場合は、電池自体を空きビン等の水の中に入れ、30秒ほど振ってから、外側の水分を拭き取ればOKとのこと。
液体ならビールやジュースも?!

電池に入れる水分は、純粋な水でなくても「H₂O(水分子)」さえ含んでいれば、泥水だろうが問題ないようです。
つまり、画像のような飲料はもちろん、なんと、し尿や唾液などでも発電できるというから驚きですね。さすがに今回、体液までは使いませんが、飲料はぜひ実験してみたいところ!
放電しない→20年長期保存OK

ところで、乾電池といえば備蓄用のイメージも強いのですが、一般的なアルカリ乾電池は約5年、マンガン乾電池は約1〜3年が使用推奨期限の目安なのをご存知でしょうか。
実は、防災備蓄用の長寿命電池(リチウム乾電池)でも10~15年しか持ちません。これは、使わなくても放電し続ける性質ゆえの限界なんですよね。

ところが! この「水電池NOPOPO」は水を入れない限り発電しない、つまり放電もしないワケなので、なんと20年もの長期保存が可能なんです。
災害備蓄って、できれば頻繁にチェックして入れ替えた方がいいのでしょうけど、手間もコストもかかります。20年保存できるならその点楽ですし、安心感も違いますね。
軽量設計で備蓄に最適

見た目は完全にただの単3乾電池なのに、軽量設計(1本約15g)なのも特徴です。これは一般的な単3型マンガン電池の約65%の重量。
1本では大した差になりませんが、大量備蓄には最適ですね。
低電力製品にいろいろ使える

実は「水電池NOPOPO」は本来、ナカバヤシ「水電池 防災グッズシリーズ」という、緊急時用の電気製品(ラジオやミニランタン) に使う交換用の電池。
ですが、1.5Vの電圧は普通の単3電池と同じで、リモコンや電卓、ポケットラジオ(フィラメント球使用の複合機種除く)にLED懐中電灯など、低消費電力機器になら幅広く使えます。
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