スキレットを買ったらシーズニングをしよう
味のおいしさだけでなく、料理をアウトドアらしい雰囲気に見せてくれるスキレット。キャンプを初めてすぐに買う人も多いアイテムの一つですが、ぜひ知っておきたいのが「シーズニング」というメンテナンス方法です。
シーズニングしないとどうなるの?
シーズニングは少々手間ですが、これを怠ったまま使い続けるとこんな風にサビてしまうことも……。また、初回のシーズニングは鉄臭さを取り除いて料理を美味しくするための大事なひと手間です。
使う前も後も都度必要なシーズニング、この記事では大事なスキレットを長く愛用するために知っておきたい正しいシーズニング方法を解説していきます!
シーズニングの方法【初回使用前】
スキレットは通常の料理であればIHヒーターでもできますが、高火力で空焚きをすることになるシーズニング作業に関してはカセットコンロが安心。室内で行う場合は、煙も出るため換気扇を回しましょう!
STEP①洗剤でワックスを落とす
普段のシーズニングでは使用しませんが、初回だけは中性の食器用洗剤を使いワックスを洗い流します。
STEP②水を張って加熱する
洗剤を洗い流したら水を張って沸騰させます。油が落ち切ってない場合は水が茶色くなってくるので、沸騰してきたら水が濁ってないかを確認しましょう。
STEP③空焼きしてからオイルを塗る
お湯を捨てたら火にかけて、水分をしっかり飛ばします。少し煙が立つくらいの強火でしっかり熱したら一旦火を止めて、油を全体に塗り込みます。ここは塗るというよりもスキレットに油を染み込ませるイメージです。
STEP④くず野菜を炒めて再度水を沸騰させる
ここでくず野菜を炒めます。鉄臭さを完全に飛ばすため、強火でしっかり炒めましょう。焦げる直前まで炒めたらくず野菜は捨てて、お湯を沸騰させます。沸騰したお湯は捨てて、再度火にかけて水分を飛ばし乾燥させます。
STEP⑤仕上げのオイルを塗る
仕上げにもう一度、油を塗り込む作業を。この時、蓋がある場合は同様の工程で行います。初回シーズニングはこれで完了!
こんなにツヤツヤに!
シーズニングを終えたスキレットは、油分を帯びてテカテカと黒光りします。ワックスの臭いもしっかり取れてこれでいつでもお料理に使える準備が整いました!
メンテナンスとしてのシーズニング
使用後のシーズニングは、お湯で汚れを落浮かせた後に空焼きして油をしっかり塗っておきます。使うたびにこれを繰り返すことで「ブラックポット」と呼ばれる味のある漆黒のスキレットになっていくので、育てる感覚できちんとお手入れしたいですね。
基本的には初回前と同じですが、いくつか注意点があるのでチェックしておきましょう!
注意点①洗剤は使わない
普通の鍋と同じように洗剤を使ってしまうと、せっかく馴染んだ油が落ちてシーズニングが台無しに。使用後のスキレットの汚れは水とお湯のみで落とします。
こびりついてどうしても落ちない汚れは熱湯に浮かせてシリコン製のヘラなどでやさしくこそげ落とすか、バーナーなどで炙って炭化させる方法を試してみましょう。
注意点②金たわしは使わない
初回使用時と共通ですが、金属のたわしでガシガシ洗うとスキレットを傷つけてしまうのでNG。ちょっとした汚れであれば亀の子焦たわしで優しく擦りましょう。重曹を入れて沸騰させると頑固なこびり付きも浮きやすいですよ。
正しい保管方法は?
湿気を嫌うスキレットは、なるべく風通しの良い場所に置いておくのがベター。普段からお料理に使う場合はこんな風に吊るしておくと良いですね。
スキレットの出番はキャンプだけでオフシーズンは使わないという場合は、新聞紙などで包んでおきましょう。
保管場所は締め切ったギアコンテナなどはなるべく避け、普段よく使う棚など風通しの良い場所に保管するのがおすすめです。
シーズニングをしてみた! けど、これ合ってるの……?
中にはシーズニングの方法自体は知っていて試してみたものの「合ってるのかわからない!」という方もいるのでは? ここでシーズニングの失敗例でありがちなケースと、その原因をまとめてみましょう。
あれれ!? シーズニングの失敗例と原因
空焼きの際に水気が充分飛んでいないまま油を塗ってしまうと、サビてしまうことも。もしこうなってしまったらシリコン製のヘラで落とすといった前出の方法を試し、再度正しくシーズニングの手順を踏めば大丈夫! また、湿気の少ない場所に置くなど保管も見直してみましょう。
油を塗った後の加熱で一部分だけ火力が強いと、均一に油膜ができないこともあります。シーズニング後に油膜のムラが見られたら再度鍋底をまんべんなく熱し、油を塗りなおしましょう。
頑丈なスキレットですが、急激な温度差を与えるとひび割れの原因になることもあります。火から降ろしてすぐ水をかけるのではなく、作業は熱が冷めてから行いましょう。
ここまでで「正直シーズニングって面倒だな~」と思った方には
スキレットは使いたいけどどうにもシーズニングが面倒で……という方には、手間いらずなお手軽スキレットがおすすめ! ここからは初回のシーズニングが不要の楽ちんスキレットをご紹介します。
これは楽!シーズニング不要のスキレット
シーズニングがすでに施された状態で出荷されたスキレットなら、買ってすぐに使用可能! ただし、あくまで初回のシーズニングが不要ということなので、お料理した後のメンテナンスはしっかりと行いましょう。
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手間も楽しんでスキレットを育てよう!
面倒そうなシーズニングも黙々とやってみると案外楽しいもので、スキレット料理への期待も膨らみます。おいしい料理を味わえることを楽しみに、このひと手間もぜひじっくりやってみてくださいね!