肝心のライト機能は?

「◀▶」ボタンは、ワンプッシュで色温度が3000K→4500K→6000K→また3000K……と無限ループ。長押しすると今度は明るさが無段階に変化していき、600ルーメンに達すると点滅してストップ。そこからもう一度長押しすれば、減光が始まります。
つまり色温度も明るさも、ほぼ自由自在ということです。

発光面をよく見るとV字型になってました。これにより単なる平面よりも、広い範囲に光を届けられるそう。カードサイズなのに広範囲を照射する気マンマンですね。
頼もしいバッテリー容量

バッテリー残量はインジケーターで一目瞭然。内蔵バッテリーの容量は5,000mAhで、最大光量の600ルーメンで8時間、最小光量だと148時間も点灯するフィジカルエリートです。
最初は「このサイズで5,000mAh?」とスペック表を二度見しましたが、実際に使ってみると、肌感として確かに納得できました。
IP67の防水・防塵性能

充電ポートにはシリコンのカバーがはまっています。防水対策がしっかり施されているというわけですね。
ちなみにどのくらいの保護等級かというと……。

まさかのIP67でした。これは防塵性能では「粉塵の侵入を完全に防止」することを示し、防水性能では「一定の時間・水圧なら水没しても大丈夫」というもの。なんとまあ心強いアウトドア耐性です。
ただしこの性能は、使っているうちに低下する可能性もあるそうです。
Bluetooth接続でスマホ操作が可能
本製品の大きな特長が、スマホでコントロールできること。説明書に記載されたQRコードで専用アプリをダウンロードすると、Bluetooth接続したスマホで遠隔操作できます。

こちらがアプリの画面。シンプルで見やすく、操作も簡単でした。「3000K/4500K/6000K」のボタンでON/OFF、その下のバーで明るさを調節でき、その下にはバッテリー残量がきめ細かく表示されます。
以下、実際にアプリ操作してみた様子をご覧ください。

こちらは3000Kの色温度で点灯させ、明るさを最小にした様子です。

今度は明るさをMAXにしてみました。もう一度3000Kのボタンをタップすると消灯、他の色温度をタップすれば点灯したまま色が変わります。
物理ボタンよりも視覚的にわかりやすいのはもちろんのこと、Bluetoothの届く距離ならリモコン操作できるのが大きなメリット。寝袋に入ってからぬくぬくと消灯できます。
実際にキャンプで使ってみた

それでは実際にキャンプで使ってみた様子をレポートします。まずはいろいろな設置方法を試してみました。
設置方法は自由自在!

付属品を何も使わず、可動スタンドで自立させたパターン。可動スタンドの角度はほぼ無段階に調節できるので、眩しくない角度を探すことができます。

付属のフックボルトを使って、テント内に吊り下げてみました。このときのテントにはランタン用のループがなかったので、巻き上げたパネルを束ねるためのフックに。

ポールにパラコードを巻き付けて……でもOK。フックボルトは小さすぎず大きすぎない絶妙サイズで、取り付けも取り外しも快適でした。フックの深さがまたちょうどいいんですよね。

折りたたみ式の金属ループを立て、付属のカラビナを通しました。このパターンがもっとも汎用性が高く、さまざまな場所に吊り下げやすいと思います。

カラビナはS字型なので、ガイロープへの通し方を工夫すると、好きな位置に固定できます。さりげなく玄人っぽい、味のある設置方法です。

前の方でも触れましたが、本製品に掘られたねじ穴は1/4インチ。撮影機材との相性がよく、三脚に固定できるのはもちろんのこと、カメラアクセサリーとして撮影用に使うことも可能です。
明るさはソロには十二分

そうこうするうちに日が沈みました。
最大600ルーメンの光量、そして広めの照射範囲は、ソロには十二分。テーブル上でクッキリはっきりと食材を視認することができ、調理も飲食も快適なものに。デュオキャンプのリビングスペースでも、メイン照明になり得ると思います。
就寝時にはスマホでOFFに

スマホで操作できる本製品なら、寝袋に入ったまま消灯できます。リモコン付きのLEDランタンも存在しますが、リモコンが見つからない問題がしばしば発生しますよね。その点、いつも手元にあるスマホならストレスゼロでした。
……ちなみにこの夜はうっかり寝落ちしてしまい、最小光量で朝まで点灯させることとなりました。

点灯させたまま就寝しても、バッテリーの残量表示はこの通り。最小光量の時間帯が長かったとはいえ、12時間ぐらい点けっぱなしだったのにフル点灯です。新品同然だったからかもしれませんが、5000mAhの頼もしさを実感できました。
なんとか見つけたデメリット
正直なところ特に不満のない本製品ですが、なんとか見つけた短所をひとつだけ発表します。

画像は折りたたみ式のループが狭すぎて、ランタンスタンドのフックが通らない……の図です。このように本体単体では、バラエティ豊かな設置方法が息を潜めます。事情あって付属のフックボルトやカラビナを使えない場合、吊り下げできない状況に陥りがちでしょう。付属品を紛失しないようにご注意を。
他のカラビナを使おうにもこのループは本当に狭く、通せないものが多かったです。
……とまあ、これくらいしかデメリットを見つけることができませんでした。それほど本製品には隙がありません。
もっと明るさが欲しい人には、最新モデルもおすすめ

これまで使ってきた「SLIM LIGHT MINI」は最大600ルーメンで、ソロ〜デュオには十分な明るさ。
ですが、大人数のキャンプやファミリーでの使用を想定するなら、上位モデルの「SLIM LIGHT PRO」もおすすめです。
最大1900ルーメンの明るさに加え、10,000mAhの大容量バッテリーを搭載。サイズはMINIよりひと回り大きいですが、スペックを考えると驚くほどコンパクトな仕上がりです。
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即一軍入りする待望のLEDライト

吊り下げできるコンパクトなLEDライトを探している場合、本製品は間違いなく有力候補となるでしょう。性能と使い勝手は申し分なし、カラバリも無骨とシックが揃っています。
スマホ連動も思いのほか便利で、特に寝袋に入ってから消灯できるのは、果てしなく便利に感じられました。
カーゴコンテナの「SLIM LIGHT MINI(スリムライトミニ)」、即一軍入りすること間違いなしのLEDライトです。
カーゴコンテナ SLIM LIGHT MINI
| 重量 | 123.5g |
|---|---|
| サイズ | 84×54×27mm |
| 最高輝度 | 600ルーメン |
| 使用時間 | 8〜148時間 |
| 充電時間 | 約3.5時間 |
| バッテリー容量 | 5000mAh |
| 入力電圧 | USB Type-C(5V/2A) |
| 防水等級 | IP67 |
| 色温度 | 3000-4500-6000k |
| セット内容 | 本体、フックボルト、USB Type-C充電ケーブル、ハードカラビナ、説明書、EVAケース |



