まずはスニーカーで基本性能を試してみる

「ヘのカッパ」のスゴさを実際に体感してみます。まずは撥水スプレーといえばの定番、スニーカーで使い方を見ていきましょう。
1|汚れやホコリを除去しておく

撥水スプレーを使う際の下処理の基本はほこりや汚れの除去です。これは「ヘのカッパ」も同じ。
ブラシをかけるなどでOKですが、もしこの段階で洗うようなら、その後完全に乾燥させておきましょう。
2|1箇所3回・20cmでスプレー

いよいよスプレーを吹いていきます。このときのコツですが、公式サイトによれば1箇所3回・20cm離してスプレーをすると良いそう。イメージとしては結構な厚塗りですね。
吹くのが近すぎたり、ムラがあると変色や撥水効果低下の原因になるようなので、ムラが出ないように、このポイントを徹底しましょう。
3|日陰で15分乾燥させて完成

吹き終わったら日陰で15分ほど乾燥させます。成分の関係上、日光に当ててしまうと変色などが起きるので注意が必要です。
4|撥水力は気持ちいいほど!
15分たったところで乾燥を確認し、水をホースで大量にかけてみます。

*画像右側が超撥水スプレーなし、左側が超撥水スプレー有り
こんな雨の降り方はないというレベルですが、ご覧ください。たったひと振りで、左側の「へのカッパ」をスプレーした方は、水が染み込まずに大粒の水滴に。
これはすごい効果ですね。思わず「雨なんぞ、ヘのカッパ」と言いたくなります……!
ほかにもいろいろ試してみたら…!
Tシャツはまるで雨合羽に!

Tシャツは普通、撥水させるものではないかもしれませんが、性能を確認するため、テープで真ん中から区切り、向かって右半分だけスプレーしてみます。
実験のために明るいところでスプレーしていますが、そこまでムラになる感じはないですね(とはいえできるだけ日光に当たらないところで使いましょう)。
いざ、遠慮なくホースで水をかけてみましたよ……!

水滴を払った後のTシャツがこちらです。左側は文字通りのグッショリ。そして、右側は全く濡れていません。全面スプレーしていればそのまま着られるレベル。
こうなっちゃうと「汗吸い込まないじゃん」とかいう懸念すら出てきますが、例えば、肌に直接触れる衣類ではなく、下着の上のYシャツや上に羽織る衣類なんかには良さそうですね。
キッチンペーパーなら…?

より実験を先鋭化していきましょう。マッドサイエンティストな気分になってきました。
こんなものまでできる気はしませんが、限界に挑戦という意味で、はい、紙です。キッチンペーパー。文字通りペラペラの紙です。

キッチンペーパーはTシャツより面積が小さく、1枚を半分に分けて吹きかけるのが難しいため、スプレー有りと無しで2枚を用意します。
結果はこの通り!

何もしていないキッチンペーパーがすっかり元気なく水の中に沈んでいる一方、スプレー済みのペーパーは、全く水が染み込んでいません。もちろん醤油の色も着いていません。
これはもはや、キッチンペーパーとしての機能は無いも同然ですが、実験としては大成功です!
使える素材にはご注意!

何でも撥水の権化へと変えてしまう「へのカッパ」。高性能ぶりにアイデアが膨らむところですが、使えるものは限られる点には注意しましょう。
使えるのは、合皮、スウェード、ポリエステル、木綿・キャンパス地が対象です。ガラスは含まれないので、車の撥水スプレーとしては使わないようにしましょう。
こんな風に使うと便利そう!
白物の水性汚れ防止に!

出典:FUNS MARKET
では使い方のアイデアとしてどんなものがあるかというと、例えば、ホコリや土などは別として、水っぽい汚れをよせつけない効果が期待できます。
公式ページにも、スプレーしたYシャツにべっとり付着したケチャップが水をかけただけで綺麗に落ちてしまう動画があるほどです。

出典:PIXTA
白いスニーカーや靴を購入したときなど、あらかじめスプレーしておけば水性汚れ防止にも大いに活躍しそうです。
特に、洗うのが大変な学校用キャンバス地の上履きなど、試す価値ありですね。
ただし、素材によっては色ムラができる可能性があるため、必ず目立たない場所で試すよう注意が必要です。
コットン地のトートにも!

キャンパーにも愛用者が多い、L.L.Beanなどのコットン地トートバッグ。これもベースがホワイトカラーのタイプだと、アウトドアで使うとあっという間に汚れてしまいます。
洗いざらした感じも趣があるのですが、なるべく長く綺麗に使いたい人は、やはり使用前に防水スプレーをかける人が多いですよね。
「へのカッパ」なら、乾燥時間もめちゃくちゃ短く済みそうです。
バックパックを撥水仕様に!

徒歩キャンプなど、雨は大敵。バックパックは傘や雨合羽をつけていても濡れてしまうのです。
このため防水カバーが付属しているのですが、被せるのも雨の中では大変なもの。そこでバックパック自体に「へのカッパ」をスプレーしておけば、転ばぬ先の杖になるワケです。
長年使ったタープなどに

結構な量を使うので微妙なところですが、長年使ってきて、撥水性が落ちてきたタープなどにももちろん使えますね。
ただし、しつこいようですが、使える素材と色ムラには十分ご注意ください。
e-Smile へのカッパ超撥水スプレー
| サイズ | 約W90×D60×H250mm |
|---|---|
| 容量 | 300ml |
| 成分 | 特殊シリコーン、アルコール |
気になるところもなくはない
色ムラには要注意!

出典:FUNS MARKET
繰り返しになりますが、何しろメーカー側もしつこいぐらいに「色ムラ注意」を掲げています。使い方をよく確認し、間違いのないように使いましょう。
直後はまあまあのアルコール臭

噴霧直後は、かなりケミカルかつ強烈なアルコール臭がします。乾いてしまえばさほど気になるものではないのですが、と言っても屋内では使えないぐらいには強烈です。
裏書に書かれているように、使用は必ず屋外でおこなうようにしましょう。
量との兼ね合いで、ここぞのものに使いたい

紛れもなく超高性能撥水スプレーだった「へのカッパ」。
ですが今回の検証で、スニーカー片方、Tシャツ半分、クッキングペーパー1枚と使ったところ、もう心許ない量しか残っていません。
なかなか高額なスプレーですから、「何に使うか」は悩ましい。本当に濡らしたくないもの、汚したくないものに、真新しいうちから使用するのがオススメかなと思います。
ぜひ、ご自身に合った活用方法を考えてみてくださいね!



