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CAMP〈裏〉HACK!/ボクたち流の「焚き火台」論 前編(2ページ目)

あの皿型のカタチが、土を少し掘り起こした直焚き火をイメージさせる

ペトロマックスのファイヤーボウル
出典 : スター商事

SAM:私は焚き火料理もやりましたが、結局本当にその必要があったかというより、野外でしかやれない“行為”の特権を生かして楽しんでいた気がします。

焚き火=火をダイレクトで使うという特権行為に「萌える」んじゃないでしょうか?

oki:焚き火ということに関しては、その通りですね。ただ、焚き火で料理すると調理道具が汚れるから(笑)、意外にやらなくなった気もします。処理も面倒だし(笑)。

SAM:そう、ススだらけになるし、はっきり言って面倒そのもの(笑)。それを直火より処理しやすく、そしてできるだけ安全に、どの場所でも行える優位性が焚き火台の存在を決定的にしたんだと考えています。

oki:やっぱり日本のオートキャンプスタイルの一躍を担う存在だ(笑)。

コールマンの焚き火台、ファイアディスク
出典 : コールマン

oki:このところのムーブメントでは、ペトロマックスの「ファイヤーボウル」とかコールマンの「ファイアーディスク」とか、直火風の焚き火台が出始めてきましたね。

SAM:あぁ、ファイアーディスクはなかなかいいですね。“四角”という概念から脱却したのは意外に画期的。

oki:ボクも欲しい。買います。“直火風”って言っちゃったけど、この言葉はチープかな。あの皿型のカタチが直火をイメージさせる。土を少し掘り起こしたあの感じ。

SAM:ファイヤーボウルは本国での正式名は「グリドル&ファイヤーボウル」。グリドル、つまり料理用鉄板でもあるわけです。

oki:そう、直火で料理する鉄板。でも焚き火もできて、両方を意識している。

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SAM:なので、極めて似ていてもコールマンは「日本のキャンプ」にしっかり合わせているのがおもしろい。

oki:たしかに。バーべキュー用の網が付いている、脚が折りたためる一体式、収納袋も付属する、とかね。

SAM:ワイルド過ぎない野外道具にチューニングするのが日本市場ではキモなんじゃないでしょうか。こういうチューニングが日本のメーカーの優れたアレンジメントだと思います。と、〆は褒めて終わろう(笑)。

ボクたち流の焚き火台論 後編につづく

 

<プロフィール>

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(写真右)SAM……アウトドアライター&日本オートキャンプ協会公認インストラクター、光学機器メーカーマーケティングディレクター、星のソムリエ®。著書に『ベテランキャンプブロガーSAMの、お気に入りキャンプ場教えます』(ベースボールマガジン社)。
http://samcamp.net/

(写真左)沖田雅生〈oki〉…アウトドア雑誌編集長を経てイベント「アウトドアデイジャパン」実行委員長。著書に『オートキャンプを楽しむ』(地球丸)。
http://outdoorday.jp/

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