価格差約35倍!違いをじっくり探ってみた

似ている焚き火台というのが、武骨系ギアで人気のTAKIBISMの焚き火台「JIKABI」。
TAKIBISM REAL FIRESTAND JIKABI L
| サイズ | 本体:直径約500×80mm(パンの直径:約310mm) トライアングル:約75×80mm |
|---|---|
| 重量 | 本体:約2.0kg トライアングル:約120g |
| 素材 | ステンレス |
今回は比較するため、知人からJIKABIのLサイズを入手。
薪を積み上げて一気に焚き火をするのではなく、1本ずつ丁寧に燃やしていくスタイルの焚き火台とコンセプト的には同じですが、価格37,400円のJIKABIと1,100円のダイソーとではどのような違いがあるのか? 詳しくチェックしてみました。
JIKABIの方が厚みがあり頑丈そう

どちらも火床の大きさはほぼ同じですが、JIKABIの方が厚みがあり頑丈そう。フレームに関してはファイアースタンドが約43cmに対し、JIKABIは50cmとひと回り大きくなっています。
高さはファイヤースタンドが9cm、JIKABIが8cmとなっていますが、こうやって並べてみると同じような高さに見えますね。

細かいところも見ていきましょう。JIKABIの方が火床が厚いだけでなくフレームも太く、溶接の具合を見てもしっかりした物の作りを感じます。
金属の表面はJIKABIはマットな質感で、ファイアースタンドは光沢のあるステンレス。この辺は見た目の好みで分かれるかもしれません。
一方で重量は約2,000gとJIKABIの方がだいぶ重いですが、運ぶのが大変というほどではないのでそれほど気にならないですし、堅牢になっている分重くなるというのは仕方がないところですね。
脚の先端の作りにも違いが!

ここも細かい違いですが、JIKABIは脚の先端が平べったく広がっていて、地面に沈みにくい作りになっています。
ファイアースタンドは先端が細いので、柔らかい土などでは地面に刺さってしまい、焚き火台自体が地面にめり込んでしまいそう。

また、JIKABIの脚はねじ込み式で着脱可能なので、収納時に邪魔になる脚を外して容易に収納することができます。ダイソーで「邪魔になりそう」と感じたこの部分も、JIKABIはしっかりクリア!
こういったちょっとした配慮に、しっかりと考えた上でものづくりをしている意識を感じますね。
フレームの使い勝手もJIKABIが圧勝


フレームの使い心地に関しては、JIKABIの方がフレームが広いおかげで大きめのケトルを置けたり、五徳のように複数本のフレームが行き渡っているので、全体的に色々なものを置いて使うことができます。
ファイアースタンドだと、火床を跨ぐように置かないといけないので置けるものが限られ、一見使えそうに見えて実はフレームとしての実用性はそれほど高くないように感じました。
JIKABIのフレームはただ直径が大きいだけでなく、意味があって大きく設計されている、ということですね。
各焚き火台が持つ特徴に注目すると、価格差だけでは語れない

そもそもJIKABIは、熟練のアウトドア愛好家がしっかりとした思想を持って設計した焚き火台なので比べるのも失礼な話ですが、価格では言い表せない随所に込められたものづくりへのこだわりを感じます。
グラウンドスタイルの先駆者的立ち位置の焚き火台ですし、決して安くはないですがコンセプトに共感できるキャンパーにとってはしっかりとした価値のあるプロダクトです。

一方で、ファイアースタンドに関しては、やはり1,100円というロープライスは紛れもない魅力。
安かろう悪かろうというようなチープな作りではなく、丁寧に扱えば長く使える必要十分なスペックなので、普通にキャンプ用の焚き火台として使えます、と言えるレベルでした。
マナーを守れるキャンパーなら手に取ってほしい

懸念点としては、この手の焚き火台はそれ相応にキャンプ経験があり、焚き火のマナーや火の扱いを分かっている方が使うのに適しているということ。
1,100円という安さに惹かれて初めての方が購入し、よく分からないままに芝を焦がして帰っていくという状態にはならないよう、使い方には十分気をつけていただきたいところです。
ちなみに全店舗に置いてあるわけではないようなので、事前にダイソーアプリやオンラインで取り扱い店をチェックするのがおすすめです!
ダイソー「ファイアースタンド」について詳しくはこちら



