アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
ダイソーから、ついに大型の焚き火台が出た!

ダイソーの焚き火台といえばこれまでポケットストーブのような小型タイプはありましたが、今夏大型の焚き火台がはじめて登場しました。その名も「ファイアースタンド」。

最寄りのダイソーに行ってみると早速置いてあったのですが、予想以上に箱が大きい……! いよいよ本格的な大型焚き火台が出たんだな~と思いつつ価格をチェックすると、1,100円。
焚き火台すらもスーパーで日用品を買うような気分で調達できるロープライスは、さすがダイソーです。
「耐久性は?」「アレに似てない?」気になる点をまるっとレビュー

SNS上でもすでに話題のアイテムのようですが、その理由というのはじつは安さ以外にもある模様。筆者も一目みた瞬間から、気になることがフツフツと……。
それについては後ほど触れるとして、まずは早速キャンプで焚き火をして使用感を確かめてみました!
※今回は直火OKのキャンプ場にて撮影しています。
ダイソー ファイアースタンドの特徴
まずは、実際に使って感じたファイアースタンドの特徴や、気になった点を挙げてみます。
玄人向けブッシュクラフトな、ロースタイルの焚き火台

まず印象的なのが、高さはわずか9cmとローの中でもかなり低い焚き火台であるということ。野営的でワイルドなスタイルの玄人キャンパーに好まれそうなデザインですね。
スタイルはかっこいいですが、低い焚き火台は地面の草花を焦がしたりダメージを与えるリスクが高いので、扱いには注意が必要です。
構造もシンプルで、お手入れも簡単そう

本体は錆びにくいステンレス製なので、多少の濡れなどであれば拭き取ってしまえば問題なし。鉄製だと濡れたままにしておくとすぐに錆びたりして気を使いますが、メンテナンスの手間が少なくこまめなお手入れが苦手な方にも使いやすそう。
また、フレームと火床が分離式なので溜まった灰の処理がしやすく、掃除のときに拭いたりなどのメンテナンス作業がやりやすい、といったメリットもありそうです。
軽くて持ち運びが楽

本体重量はフレームと火床を合わせてもわずか約550gと、このサイズにしては比較的軽量な部類。
ややこしい組み立てなどもなく楽に運べて、火床をフレームの上にセットするだけなので気軽に焚き火が楽しめます。
火入れしてみた
細かな火いじりと、横風対策は必要かも

実際に着火して、燃え具合をチェックしてみました。
火つきに関しては、燃焼効率を向上させるような機能は特にないので、着火の良し悪しはごく平均的。細かい枝から始めて、丁寧に炎を育てていきます。

ある程度育ち切ってしまえば安定的に燃えてくれますが、やはり火床が狭いので「薪を入れすぎない」「薪が崩れないよう慎重に置く」「はみ出た薪を都度火床の上に戻す」などの、細やかな火いじりが必要でした。
また、風防がないため横風に弱いので風の状況は注意深く見つつ、風が出てきたら直火での焚き火のように周囲に石を置いて防ぐなどの対応も役に立ちそうです。
使用後の変形はなく、一定の耐久性は実感できた

軽い反面フレームが華奢で火床もそこまで厚くないので、熱による変形や衝撃による歪みなどが生じるのでは……と若干不安を感じていた筆者。
今回の撮影時にはたっぷり2束分ぐらい焚き火をしてみたのですが、終わった後にチェックしてみると変形した箇所などは見当たらず、思った以上にしっかりした耐久性を感じました。足で踏んだり必要以上に荷重がかからない限り、簡単に壊れることは無さそうです。
という具合で1,100円を感じさせないしっかりした品質を感じつつも、使ってみて気になる点もいくつかありました。
ダイソー ファイヤースタンドの気になった点
市販の薪は収まらない

火床の大きさを測ったところ、直径32cmでした。市販の薪は長さ35〜40cmぐらいが一般的なので、そのままでは収まりません。

大きな薪をそのまま置いて燃やすと燃えている薪や火の粉が火床からこぼれ落ちてしまうので、事前に薪を細かく切っておいたり、薪を動かしながら丁寧に燃やすなど扱う上で一定の工夫が必要に。
もちろんこの作業自体を楽しめる方にとっては問題ないことですが、手間に感じる方には面倒なポイントかもしれません。
火床が灰でいっぱいになりやすい

それなりのサイズと言っても火床は浅くそこまで大きくないので、薪を1束ほど燃やし終わる頃には残った炭や灰で満杯に。
撤収時にまとめて捨てれば済むサイズの焚き火台もありますが、ダイソー ファイアースタンドの場合、燃やす薪の量によってはこまめに捨てないと火床が灰であふれてしまいます。
地面へのダメージに要注意

もっとも気をつけたいのが、この点。この手のロースタイルの焚き火台は、芝や草地のフィールドでそのまま焚き火をすると草を焦がしてしまうのは明白です。
厚手の焚き火シートを使用することはもちろん、それだけでは熱が伝わってしまって対策としては不十分なので、ブロックや板などで距離を取ってしっかり熱を遮断する工夫をしましょう。
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収納時に、ちょっと気を使う

ファイアースタンドは本体のみで収納ケースは付属していないため、購入時の箱をそのまま使うか個別にケースを用意する必要が。
また、飛び出している脚部に力がかかると曲がってしまいそうなので、収納や積載のときは上に重いものを載せないよう注意も必要になりそうです。
ところで…あの焚き火台とソックリって思った方もいるのでは?

冒頭でも触れたダイソー ファイアースタンドが話題になっている価格以外の理由というのが、某焚き火台に似ているという点。実際並べてみると……確かにですよね。
というわけでここからはもうひとつ掘り下げて、両者の違いもクローズアップしてみましょう!


