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ペレットストーブとは?

ペレットストーブは、木質のペレットを燃料にした暖房器具のこと。キャンプでも気軽に持ち運べるコンパクトサイズのモデルも販売されており、注目を集めています。
ここではペレットストーブのメリットだけでなく、デメリットも解説しながら、ペレットストーブの魅力に迫ります。
木質ペレットとは?

ペレットストーブの燃料である木質ペレットは、間伐材やおがくずなどを圧縮し、小さな円筒状に成形した固形燃料です。
本来廃棄される材料で製造されており、さらに、燃焼する際に発生する二酸化炭素が少ないので環境に優しいのが魅力です。
ペレットストーブのメリット
ペレットストーブには環境に優しい以外にもさまざまなメリットがあるので紹介します。
燃焼時間を調節しやすい

ペレットストーブのメリット1つめは、燃焼時間を調節しやすいこと。ペレットは形や大きさが一定でばらつきが少ないため、大きさや湿り具合などがまちまちな薪に比べて燃焼時間を読みやすい点が特徴です。
薪1束(7〜8kg)の燃焼時間は、針葉樹で約1〜2時間、広葉樹で約3〜4時間が目安であるのに対し、ペレットは1kgで約1時間燃焼します。薪に比べて燃費がよい点も魅力です。
また、あらかじめ燃料タンクにペレットを満タンに入れておけば、燃えたぶんだけ自動で追加されるので、一度着火すれば燃料を追加する手間もかかりません。薪を割る手間もかからないので、お手軽に炎の揺らぎに癒されたい人にもぴったりです。
煙や匂いが控えめで、灰も少ない

木質ペレットは、薪に比べて含水率が低く、燃焼効率がよいため、煙や匂いが控えめ。灰も少ないため、後片付けが楽な点もメリットです。薪のように組み方による炎の形や燃え方の違いを楽しんだり、灰をいじくったりする楽しみは薄れますが、とにかく気軽。
ファミリーキャンプや大人数のキャンプなどできるだけ作業量を減らしてゆっくり楽しみたい場合は、有力な選択肢になるでしょう。
ペレットストーブのデメリット
ペレットストーブにはメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットについても理解し、自分の使い方に合っているか判断してくださいね。
一酸化炭素中毒の危険性がある

ペレットストーブに限ったデメリットではなく、多くのストーブに当てはまりますが、テントの中などで使用する場合、一酸化炭素中毒の危険性があるため注意が必要です。テント内部で使用する場合は、一酸化炭素チェッカーを併用し、定期的な換気を行いましょう。
ペレットが手に入りにくい場合がある

灯油や薪などに比べて燃料となるペレットが手に入りにくい場合がある点は理解しておきましょう。一般的なホームセンターでは買えないケースもあるので、キャンプに行く道中で調達するのではなく事前に購入しておくのがベターです。
後悔しないペレットストーブの選び方

ペレットストーブは本体価格が高い傾向にあるため、いざ購入したのに自分の使い方や好みにマッチしないと宝の持ち腐れになってしまいます。ここではペレットストーブの賢い選び方を解説していきます。重量や機能など細かな点までチェックして選んでくださいね。
ペレットストーブの選び方のポイント
重量|10kg以下なら持ち運びが楽

持ち運びが楽なモデルがほしい場合は、10kg以下を選ぶとよいでしょう。5kg以下の軽量モデルを選べばより気軽に野外に持ち出せます。
持ち運びやすさにとことんこだわる場合は、脚や煙突などのパーツを炉内にすべて収納でき、コンパクトに折りたためるモデルを選ぶとよいでしょう。収納袋が付属したモデルもおすすめですよ。
機能|火力調節・オーブン機能・ガラス窓に注目

火力調節やオーブン機能など機能面でも商品ごとに違いがあります。例として挙げた以下の機能など、細かな点までチェックして選びましょう。
| メリット | |
|---|---|
| 火力調節機能 | ペレットの燃焼時間・火力を調節できる |
| オーブン機能 | ピザなどの料理にチャレンジできる |
| ガラス窓 | 炎の揺らぎを楽しめる |
火力調節ができると快適性アップ

取り込む空気量や、燃焼するペレットの量を調節できるモデルであれば、火力や燃焼時間を調節できます。ペレットの節約になるだけでなく、テントから離れる際や鎮火させたい場合に便利ですよ。
オーブン機能があると調理が楽しめる

料理を楽しみたい場合は、オーブン機能を搭載したモデルも要チェック。天面で煮炊きをしたり、お湯を沸かしたりできるモデルは多く販売されていますが、オーブン機能を搭載したモデルは限られています。
オーブン機能のあるモデルであれば遠赤外線効果でピザをパリッとふっくら焼き上げることもできます。ハイクオリティな料理をキャンプでも作りたい場合は、有力な検討対象になるでしょう。
炎を眺めるならガラス窓付きがおすすめ

炎の揺らぎを存分に楽しみたい場合は、大きなガラス窓を備えたモデルを選びましょう。暖を取るだけでなく、ゆったりした時間を満喫できます。煤やホコリが付着しにくい加工が施されたモデルも販売されているので、ガラスの仕様にもこだわって選ぶのがおすすめです。
また、山や動物などの絵柄のついたフレームをガラス面にはめ込めるモデルも。おしゃれにキャンプを楽しみたい場合は要チェックです。
キャンプにおすすめのペレットストーブ4選

ここからはキャンプにおすすめのペレットストーブをご紹介します。なかにはオプションパーツを組み合わせることでペレットストーブとして使えるモデルもあるため、気をつけて購入するようにしましょう。
S'more Magic Stove
| 重量(kg) | 5.6+1.9 |
|---|---|
| サイズ(cm) | 37.9×17.5×39 |
| 火力調整機能 | ○ |
| オーブン機能 | × |
| ガラス窓 | ○ |
空気量・ペレット量の調節可能。ガラス窓のデザインをカスタムできる
※専用パーツを装着した際のスペック・機能です
「Magic Stove」は、薪ストーブとしてだけでなく、料理用コンロや焚き火台としても活躍する3WAY仕様。ガラス面はフレームを付け替えられるので、シーンに合わせて好みのデザインを楽しめます。

出典:楽天市場
さらに別売りの「ファイヤーシッター」を装着すればペレットストーブに変身。簡単に取り付けられ、火力や燃焼時間を自在にコントロールできるのが魅力です。
おすすめポイント
⚫︎薪ストーブとしても使える
⚫︎空気量の調節が可能。自動で補給されるペレットの量も調節できる
⚫︎絵柄付きプレートでガラス窓のデザインをカスタムできる
▼ペレットストーブ用パーツはこちら
ユニフレーム UFペレットストーブ
| 重量(kg) | 9.1 |
|---|---|
| サイズ(cm) | 24×55×258 |
| 火力調整機能 | × |
| オーブン機能 | × |
| ガラス窓 | × |
コンパクトに持ち運べる。日本製でアフターサービスもあるので安心
蓄熱性に優れた鉄製ボディで、効率よく熱を活用できるストーブ。脚と煙突はすべて炉内に収納できるため、持ち運びや保管もスッキリ。本体に脚と煙突を取り付けるだけのシンプル設計で、設営も手間取りません。

出典:ユニフレーム
天面は最大約350℃まで達し、鍋やフライパンを載せれば本格的な料理も楽しめます。
おすすめポイント
⚫︎脚や煙突を分解でき、約21×55×37cmとコンパクトに収納できる
⚫︎天面が最大350度になるので、調理も可能
⚫︎ペレット容量は約1.8kg。満タンで約2時間燃焼
GreenStove×MaveRick MPS-02
| 重量(kg) | 15.2 |
|---|---|
| サイズ(cm) | 38.2×43.5×254 |
| 火力調整機能 | ○ |
| オーブン機能 | ○ |
| ガラス窓 | ○ |
薪も使いやすいペレットストーブ。煙突が熱くなりすぎない構造
本体下段には大型オーブンを搭載し、調理シーンがぐんと快適になるモデル。タンク容量はたっぷり7kgで、ペレットを満タンにすれば最小火力で約10時間もの連続燃焼が可能です。
さらに炉内は中央で仕切られており、熱源から煙突までの距離を確保。煙突が熱くなりすぎない設計もポイントです。

出典:楽天市場
さらに大きなガラス窓からは炎のゆらめきを堪能でき、雰囲気づくりにもぴったり。サイドテーブル付きなので、飲み物の保温や薪の一時置き場としても活躍します。
おすすめポイント
⚫︎薪ストーブとしても使いやすいハイブリッド構造
⚫︎ストーブ内に煙突が熱くなりすぎない構造を採用。煙も少ない
⚫︎オーブンとしても使えるのでキャンプ飯の幅が広がる
Naturehike ペレットストーブ
| 重量(kg) | 16.6 |
|---|---|
| サイズ(cm) | 58×36×143 |
| 火力調整機能 | ○ |
| オーブン機能 | ○ |
| ガラス窓 | ○ |
オーブン機能や、飲み物の保温などに便利なサイドテーブル付き
ネイチャーハイクのペレットストーブは、タンクには最大5kgのペレットを追加でき、最長6時間の連続燃焼が可能。燃焼スピードや火力は自在に調整できるので、シーンに合わせた使い分けができます。

出典:楽天市場
さらにオーブン機能&温度計を備えているため、調理もスムーズ。サイドテーブルにはシェラカップなどを吊り下げられ、使い勝手も抜群です。
おすすめポイント
⚫︎燃料タンクが5kgあり、約6時間自動で燃焼可能
⚫︎食パンやピザなどを焼くのに便利なオーブン機能付き
⚫︎飲み物の保温などに便利なサイドテーブル付き
ペレットストーブの燃料代はどれくらい?

木質ペレットは、執筆時点でAmazonなどのECサイトで20kgあたり2,000〜3,000円程度で販売されています。1泊2日のキャンプで10時間使う場合、1kgあたり約1時間燃焼可能なので、キャンプ2回分は確保できるでしょう。
薪は1束500〜1,000円で、針葉樹だと1〜2時間で燃え切ってしまいます。ペレットストーブの方がランニングコストを抑えて使えるといえるでしょう。薪ストーブとしても使えるペレットストーブを選べば、現地で拾った枝などを使うこともできますよ。
機能もロマンも詰まったペレットストーブ。冬の心強い相棒に

薪ストーブよりも経済的かつお手軽に使えるペレットストーブ。大きなガラス窓を搭載したモデルなら、しっかり炎の揺らぎも楽しめます。細かな仕様まで確認して、お気に入りの1台を見つけてくださいね。
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