
なんとか炊き上がりました。芯の残りがある程度感じられますが、食べられないこともない、というところ。
同じく「エコソーラークッカー」で温めたレトルトカレーをかけ、光熱費0円ランチの完成です。
目玉焼きは透明のフタが欲しい!

続いて「目玉焼き」にチャレンジ。
まずは薄く油を塗った黒い鉄フライパンを「エコソーラークッカー」で15分ほど予熱します。

卵を落としてみます。フライパンの表面温度が高いせいか、落としたところからすぐに白身が固まっていくので、かなり期待が高まりますが……、

やはり黄身はなかなか固まりません。そこで、ガラスの蓋を用意し、上から乗せてみました。すると、見るからに急速に黄身が固まっていきます!
結局30分ほどかかりましたが、しっかりした目玉焼きが完成しました。やはり、「密閉」が重要なんだと痛感。

見てください。このほどよく黄身にまで火が通った感じを。醤油をかけて食べてみましたが、完璧に普段通りの目玉焼きでした!
太陽光だけでここまで完璧にできるというのは、なかなか驚きです。
ホットケーキは高難易度!?

続いては、いよいよ「ホットケーキ」に挑戦です!
目玉焼きより高温にする必要があるので、HPにあるテクニックなどを参照し、フライパン下に割りばしを挟み、下方向からの集光量を増やしてみます。

これで油を引いたフライパンを予熱してから、市販のホットケーキミックスを流し込んで蓋をし、ひたすら待ちます。
20分程度である程度焼けたらひっくり返し、さらに裏面も同様に焼いて完成。

さらっと完成したように見えますが、やはり集光が難しくて、実は何度か失敗しています。
あまり目を離さないようにしながら、光に当て続けないとなかなかうまくはいかないようです。何しろ、太陽や風向きの変化で簡単に温度が下がってしまうんです。
気になることもなくはない
強度はやっぱりダンボール

あくまでもダンボール製なので、長期的な耐久性には疑問が残ります。
公式ページには「撥水加工済み!水が軽くかかるくらいであれば大丈夫!」とあり、確かに集光加工されたシルバー部分の撥水効果はしっかりしています。が、それ以外の部分は夜露などでもダメージがありそうです。
また、大きなダッチオーブンなど、あまり重い調理器具など置くと変形してしまう可能性が。
使えるクッカーが限定される

集光のための黒い色に加え、密閉しつつ加熱の進行具合を確認できる「ガラス蓋」が欲しい場面があるなど、調理器具の選択肢がかなり絞られるのが困りものです。
黒い色は付属のテープで代用できますが、ガラス蓋は別途用意しないといけません。
ラップでガラス蓋の代用ができる場面もあるようですが、フライパンでの焼き物メニューでは難しいですよね。
重要なのは太陽光!確実に晴天の日に活用を

「エコソーラークッカー」を実際に使ってみて、実のところ「気温」はあまり関係がない点がポイントだと感じました。
常にしっかりと太陽の方へ向けないと、たちまち温度が下がって調理は失敗。側にいてこまめに向きを変える必要があるため、猛暑下ではことさら大変でした……。
「時間も手間もかかるし油断すると失敗する」という点まで込みで楽しめれば、キャンプのイベントとしてもなかなか面白く、お子さんとの自由研究などにもうってつけです。
また、電力や燃料と違って太陽光が枯渇することは考えにくい点で、災害用として持っておくのは非常に安心感があると思います。1つ持っていて損はないアイテムです!



