一般的なソロ用ドームに比べて、とくに良かったのは…
1|圧倒的な前室の広さは魅力でしかない

やはり気に入ったのは、大きく張り出した前室。長さ80cmという数値からは伝わりにくいかもしれませんが、実際に中で過ごしてみると、これまで使ったドームテントの前室より圧倒的に広いですね。
1kgを軽く切る重量のテントからこの快適性が得られるというのが、一番の魅力ではないでしょうか。
2|ダブルジッパーを利用して、上から出入りもできる

また、ダブルジッパーになっているので、こんな風に上から出入りできることにも感心。ちょっと靴だけ出し入れしたいときや、雨の日でも前室を濡らしたくない場合に便利そうです。
3|ポールの強度が高く、抜群の安心感

居住性以外の部分で感じたのは、ポールの強度が高いこと。ヘリノックスチェアなどでおなじみの超軽量かつ高強度なDAC社のFeatherlite NSL Φ8.5mmということですが、同価格帯で同じようなサイズ感のドームテントのポールに比べると、非常に質の良さを感じました。

パーゴワークス社で行われた20m/sの強風にさらすという過酷な試験でも、しっかりと形を保ち、安定した居住空間を維持したというデータがある模様。
北アルプスなどの稜線テント泊でも戦えるような頑丈設計なので、キャンプだけでなく登山もするという方にもおすすめできるテントです。
とは言え気になる点も…
やっぱり結露はしてしまうので、対策を

一晩寝てみると、やはり結露はしました。これはすべてのシングルウォールテントで起こりうる仕方のないことなので、できる限り対策をしたいところ。
テントの内部の結露対策にはシュラフカバーを寝袋の上から被せるのもいいですが、私の場合は化繊シュラフに変更。また、手ぬぐいも用意しておくことで、濡れた部分を拭き取ることができます。

また、リアに付いてるベンチレーションも、しっかり開けておきましょう。風通しをよくすることで少し保温性は下がるものの、内部の結露が抑えられます。
片手でジップが開かない

片手でジップを開けることができないのも少し気になりました。頑張ってみたけど、どうしても両手を使わないと開けることができない。閉じることはできますが……。

ただ、先述の通りダブルジッパーで上の部分を開けることができるので、換気をしたり外を覗く際にとくに不便には感じませんでした。
どんな旅にも使いたい!ZENN DOME SHELTER

軽くて丈夫で居住性も高い「ZENN DOME SHELTER」は、ぜひとも長期距離旅やアルプスの縦走旅にも使いたいなと思わせる秀逸なテントでした。
ちなみに価格は57,200円で、このスペックにしてこの値段ならコストパフォーマンス良好と言えるのではないでしょうか。皆さんもぜひ、これからの旅にひと張り導入してみてはいかがでしょうか?
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