35℃の酷暑ドライブで3,700円のシートクーラーを使ってみた結果は?

まず結論を先にお伝えすると、画像の筆者の顔が物語っているとおり、かなり涼しいです! あると無いとでは大違い。
後述しますが、運転中だけでなく駐車中にシートに直射日光が当たり“ホットシート”状態になっても、即座に冷やしてくれるので、それが真夏日に最高でした。
またこの製品、コンパクトに折りたためこそ出来ませんが、かなり軽量なので、愛車でなくてもレンタカーでも使えるのも嬉しいポイント。
1回使っただけではわからない!3週間使った”長期レポ”
この手の商品、初回の使用でイイ!と思っても、繰り返して使っていくと「あれ?」と思うことがしばしばあります。
そこで、実際に3週間使ってみた”使用感詳細レポ”をお届けします。
お尻〜背中まで風が行き届き、体感温度はしっかり下がる

お尻全体と腰から背中の下のほうまで、まんべんなく風が吹き出してくれます。
冷風が出るわけではないですが、クルマのエアコンをONにすれば、ふんわり冷気を引き込んでくれるので(車種によって違いあり)、生暖かい空気が出ることはありません。
かといって、冷たくもありませんが、汗をかいた皮膚に風が当たれば、気化熱で体温を奪ってくれるので、体感はとても涼しく感じます。
座り心地への影響はほぼゼロ。厚みも気にならない

シートクーラーの広い風の吹き出し部は、厚み7mm程度の硬質プラスチックの構造となっていますが、座り心地が悪くなるようなことはありませんでした。
吹き出し部以外の部分は、厚さ5mm未満のソフトパッド入りのファブリック系表皮となっており、もともとのシートの座り心地に良くも悪くも影響を与えるようなものではありませんでした。
【日差し問題もクリア】直射日光で熱々シート→冷却!

前述しましたが、シートに直射日光が当たって“ホットシート”状態になっても大丈夫! むしろこれが真髄かと思うレベルで急速冷却してくれます。
やはり、肌に直接風が当たるのは理にかなった「涼の取り方」です。
ズレ対策のフック&ベルトは、車高の高い車でも安定感あり

1P目で前述した、シートクーラーの両サイド前端にゴムベルト&フックが付いているので、これをシートの端に引っかけておけば、ズレることはありませんでした。
特に、筆者の愛車、サンバーバンのような車高の高い&座面が高いクルマでは、シートクッション系やカバー系は乗降時にズレやすいものですが、これは大丈夫でした!
車種によってはゴムベルトが余るが、工夫すれば対応可能

背中部分は、輪っか状のゴムベルトでヘッドレスト下の支柱に引っかける仕様。車種によっては、ゴムバンドの長さが余って、ズレの原因になることがあるでしょう。
この場合は、ゴムベルトを結んだり、縫い付けて輪っかを小さくするなどの対処が必要でしょう。 ただ、車種によってはフックが付かない形状のシートもあります。 また、シート表皮素材の違いにより、フックがズレやすくなる可能性もあります。
スイッチ操作は簡単だが、設置場所にはやや制約あり

3段階スライドスイッチで、真ん中がOFF、両サイドが強・弱というとてもシンプルな設計のため、慣れればノールックで操作可能!
なお、スイッチは、シートクーラ座面前方にあるファンから約50cmのところのコード上にあるため、置き場所に制約が出てしまいます。
弱運転時は静かで気にならず、強でも会話の邪魔にならない

私の愛車、サンバーバンはエンジンがリアにあり、静音加工もしているので、60km/hあたりの走行では、一般的なコンパクトカー同等かそれ以上の静粛性がある、ということが前提となりますが。
比較的静かな走行状態の車内で、シートクーラーを弱で使ったとき、たいして音は気になりません。耳をすませばわかる程度。
強では、ファンの吸気音が聞こえてきますが、会話の邪魔になるようなレベルではありません。クルマのエアコンを最大風量にしたときと同じくらいか、それ以下といった感じです。
地味だけど効く。夏の快適ドライブにちょうどいい1枚
3週間という期間を通して日常的に使ってみると、このシートクーラーは「地味だけど確実に効く」存在だと感じました。派手な冷却性能はないものの、汗ばむ季節に快適性を底上げしてくれるのは間違いありません!
取り付けやすさや静音性も相まって、特に「車中泊や長距離移動が多い人」にとっては、夏の必需品になり得るアイテムだと実感しました。



