推しポイント1|真夏日の体感温度差、エグい

ときは7月下旬の真夏日。周囲は太陽サンサンでも、シェードの陰にいるだけで体感温度は雲泥の差。圧倒的に涼しく感じます!

天気アプリによると、このときの気温は35.2℃。試しに温度計で測ってみると、シェードの中(陰)は33.9℃で、外(日向)は44.8℃という数値……。日差しを遮るだけで10℃以上涼しくなっていたようです。
この状況下でこれだけの日陰を作れるのはかなり頼もしすぎる。さすが遮光率99.99%というだけあって、日差しを遮る実力はガチです。
推しポイント2|工夫次第でハンディファンが吊り下げられる

とはいえ、シェード下の方が温度は低いものの、暑いは暑い……。扇風機で空気循環を促したいところなので、巻き上げたパネルを留めておくループにモバイルファン(約400g)を吊り下げてみました。
骨組みがしっかりしているおかげか、シェードの形が変わることもなく。上から風を当てることで、快適度はぐんとアップ。DODのトバリはシェード内に吊り下げができなかったので、これはだいぶ加点です。

なお、シェード中心には骨組みがクロスしているので、軽いものであれば天井部にも引っ掛けられそうでした!
推しポイント3|ファミリーにはワイドサイズ一択

「パッとサッとサンシェード」にはサイズ展開が2つ。筆者が購入したワイドサイズ(キューブワイド)と、通常サイズ(キューブ)です。

筆者が使っているワイドサイズは、幅170×奥行190×高さ125cm。
通常サイズが幅143×奥行177×高さ115cmなので、ざっくり全体的に10cm〜20cmほど大きくなるイメージ。調べてみると、ワイドサイズは今年から発売された新サイズのようです。
実際にワイドサイズを子どもと2人で使ってみると、余白ありあり、空間は広く感じました。

公式サイトには「大人4〜5人寝転べるサイズ」とあったんですが、さすがにそれはちょっと現実味がなさ過ぎかなーというのが正直なところ……ではありますが、前面パネルを開けたまま縦に……ならギリいけそう。

個人的には、快適に広々と使うなら大人1人+子ども1〜2人。大人2人+子ども2人でジャストサイズかなと。大きさに関してはDODのトバリに近いです。
ファミリーで使うなら絶対にワイドサイズをおすすめします!
推しポイント4|前室のフロアシートが地味に便利

前室部分には約50cmほどフロアシートが張り出しているので、テーブルを出したり、靴を脱ぎ履きするスペースにしたり。この余白が意外と使い勝手よかった……!

邪魔になるときは底部に織り込んでしまうこともできます。このフリースペースがあるサンシェードってなかなかないので、ここも強みかも。
推しポイント5|期待以上だった耐風性

DODのトバリやラーテルワークスのシルトと違って、流線型ではなくサイコロのようなキューブ型をしているので、見た目的には風に弱そうだな……と思っていたのですが! しっかりペグダウンしておいたら、今のところ風速5mくらい(※住宅街)でもフレームが折れることなく使えています。

フロアシートには6箇所のペグダウン。さらに両サイドと背面の3箇所でガイロープを取り付けできるようになっています。
公式では耐風性についての言及はないものの、ある程度の風対策は想定された構造になっているように思いました。

きちんとペグダウン&張り綱をしていれば、意外と風に耐えられる印象です(とはいえ、風の強いところでは自己責任で!)
推しポイント6|防水性も高め

生地自体には防水性があり、雨を弾きます。ブラックコーティングの耐水性能は9,780mmとのこと。
▼一般的な「耐水圧」の目安
- 中雨:2,000mm
- 大雨:10,000mm
とされているので、大雨に耐えられるくらいのスペックにはなっているようです。

ただ気になるのは、ファスナー部分。止水ファスナーでもなければ、縫い目もシーム処理されていないため、雨の程度や、降り続ける時間によっては雨が染み込んできそうな気も。貴重品などは濡れないようにしておくのがよさそうですね、一応。
推しポイント7|カートがなくても運びやすい

ポップアップ式のサンシェードというと収納後は円形になるタイプが主流ですが、「パッとサッとサンシェード」は収納すると細長に。中央収束型のキャンプチェアを畳んだときくらいのスリムさです。

試しにDODのトバリ、ラーテルワークスのシルトと一緒に持ってみました。どれも三者三様ですね。
気になる重さは約3.6kg。軽くはないものの、DODのトバリが2.6kg、ラーテルワークスのシルトが4kgほどだったので、展開サイズを考えると重さとしては妥当といったところ。肩掛けできるので、クルマからおろして運ぶのもヨユー。

車内の足元にも置けるので、そこまで邪魔にならない点もよかったポイントです。
気になったのはこんなところ
付属品はあるけど簡易的…

付属品としてペグ11本、ガイロープ5本がセットになっていますが、どちらもかなり簡易的なもの。ペグに関しては、河原などの硬い地面では使いものにならず。なので筆者は手持ちのペグを使用しました。

付属のガイロープも単なる紐って感じで貧弱なので、安心感を得るなら別途しっかりとしたペグ&ガイロープの用意をおすすめします。
というわけで、今回は手持ちのペグ&ガイロープで設営完了。
アウトドア仕様感は低い

トバリ&シルトがこだわり満載のアウトドア仕様だっただけに、生地の質感、ファスナーなど、どこかチープさを感じてしまうのは、筆者の目が肥えてしまったからなのか……。
もう少し細部のディテールまでカッコよかったらもっともっと推せたのにな〜と思いつつ、ファスナータイなど自分好みのものに付け替えてみようと思ってます。
撤収用に収納バンドを用意しておく

シェードを撤収した状態のリアルがこちらです。前面パネルをくるくるっと巻いたままにしているので(次使うときどうせ巻き上げる)、結構ふくらんでます。
冒頭で「撤収30秒だけど、スムーズにやるにはちょっとしたコツがある」とお伝えしたのは、収納袋がタイトめで、しまうのがちと面倒だから。

一応、収納袋に入れやすくするための紐がついてはいるんですが、これが単なるピラピラの紐で……。すぐになくしそうだったので、筆者はゴムバンドを2つ使いました。

こんなふうにきゅっと本体をまとめた方が収納袋には入れやすかったです!
やはり「パッとサッと」は圧倒的強み

設営撤収のラクさ、遮光性がとにかく完璧。夏のサンシェードとしての機能は不満なし!
これまでDODのトバリやラーテルワークスのシルトを使ってきた身からすると、正直「カッコよさは二の次かな?」と思っていたのですが、実際に立ててみると立体的で、キューブ型のフォルムもいい感じでした。
3つのサンシェード、使い分けると最強
▶︎こんなシーンでおすすめ
・キャンパーズコレクション「パッとサッとサンシェード」…とにかく遮光性、スピード重視のとき
・DOD「サカナシェード2 トバリ」…耐風性・遮光性重視、カンガルーテントとしても使いたいとき
・ラーテルワークス「シルト」…防水性・スピード重視、カンガルーテント、ソロテントとして使いたいとき

てな感じで、筆者は3つを使い分けていきたいと思いますが、やはり真夏は「パッとサッとサンシェード」一択! というのが最終結論です。
トバリやシルトとディテールを比べるとキャンプ要素はやや少ない印象ですが、汗ダラダラにならずに設営・撤収完了、商品名のとおり「パッとサッと」使える点、遮光性の高さが夏は圧倒的に魅力でした。
というわけで、筆者の夏のサンシェード選びは、これにて終焉。でもまた新たな刺客が出てきたら欲しくなっちゃうかも……来年以降、乞うご期待(?)
キャンパーズコレクション パッとサッとサンシェード(品番:PATCW-150B)
| カラー | エクルジュベージュ(BC仕様)※レビュー使用カラー アッシュグレー、ホワイトカラー |
|---|---|
| 本体サイズ | 幅170×奥行190×高さ125cm 重量3.6kg |
| 材質 | テント:ポリエステル、グラスファイバーポール |
歴代サンシェードのレビューはこちら
DOD サカナシェード2 トバリ
| 組立サイズ(外寸) ( | (約)W220×D160×H128cm |
|---|---|
| 収納サイズ | (約)W49×D15×H14cm |
| 製品重量 | (約)2.6kg |
| 材質 | メイン生地:75Dポリエステル(PUコーティング、UVカット加工、遮光コーティング) フロア生地:150Dポリエステル(PUコーティング) ポール:アルミ合金 |
| 最低耐水圧 | メイン生地:2000mm フロア生地:5000mm |
| UVカット | UPF50+ |
| セット内容 | テント生地、メインポール×2本、サブポール、ペグ×4本、ポール用収納袋、ペグ用収納袋、タイベルト、キャリーバッグ |
ラーテルワークス シルト
| 展開時サイズ | 145×240×108cm |
|---|---|
| 収納時サイズ | [直径] 80cm [厚み] 9cm |
| 材質 | フライシート : 68Dリップストップポリエステル(PUコーティング、耐水圧3000mm、撥水加工、UVカット加工) センターポール : 9mm A7001 フレーム : グラスファイバーポール |
| 重量 | 約 4kg |





