ラックのびみょ〜な「すき間」を有効活用できる

キャンプで便利なラック。でも、重ねて使っているとすき間がもったいないな……というときありませんか?
筆者はとくに下の段が使いにくくて、気がついたら何も置いてない、なんてことも多々。ここにウォータータンクをおこうにも、よくあるポリタンクは高さがあって入りません……。

こういうときにこそ、高さの低いフィールドタンクの出番。

一般的なポリタンクより高さが低く、ラックとラックの間に収まりやすい形をしているのでデッドスペースを活用できるんです。
最大の強みは、「フィールドラック」との併用にあり

キャンパー御用達のラックいえば、ユニフレームの「フィールドラック」。もうお気づきだと思いますが、このフィールドタンク、フィールドラックの専用設計。
ユニフレーム フィールドラック ブラック
| サイズ | 使用時:約60×35×23(高さ)cm 収納時:約60×35×1(厚さ)cm |
|---|---|
| 材質 | スチール・カチオンメッキ |
| 重量 | 約1.7kg |
| 分散耐荷重 | 約30kg |

見てください、フィールドラックの脚にぴったり沿う形……! タンク本体には斜めのミゾがあり、これが脚部にぴったりハマるデザインです。

このミゾがあることで、ラックの端っこギリギリまで寄せることができ、スペースを最大限に活用できる、というわけですね。
さらには……

タンクの底面には4つの突起(脚)が。これがフィールドラックの網目に引っ掛かかるから、前後左右にズレない!
実際に水を入れたフィールドタンクを前後左右にズラしてみました。どうです? 全然ズレないですよね。
高さが低いだけじゃなく、フィールドラックと相性がいい作りも、よくあるポリタンクと大きく違うところ。ストレスなく使えるように気が利いているんです。
物足りないときは2台使いで

こんなふうに2つ置きもOK。人数が多いときはこれ1台(5.5L)だと物足りない気もしますし、水場の往復が面倒な場所もあるので、ポリタンク2台使ってもスマートなところがいいなと。
そのほかの使い勝手はどうだろう?
空気穴つきだから、水の出がスムーズ

フィールドタンクの使いかた自体は、一般的なウォータータンクを同じ。
水を入れて、コックをひねると出てくるのですが、ここでも使い勝手を上げるポイントがありました。

それが、タンク上部にある空気穴の存在。
タンク内の水がある程度放出されると、中の空気の逃げ場がなくなって水流が弱まってしまうのですが、空気穴のキャップを開けることで水の出をよくしてくれます。
確かに、空気穴を閉めっぱなしにしていると水が出なくなってしまいました。が、空気穴を開放するとジャージャーしっかり出ます!
オープン/クローズがわかりやすい

コックに「OPEN」「CLOSE」と書かれているのも便利。
運ぶときにいちいち確認しなくていいので、ひと目見て「閉まってる」ことがわかるのって地味に安心要素でした。
パッキンつきで漏れない

素材は、本体とノズルがポリエチレン。空気穴キャップはシリコーン素材です。

フタにはパッキンがついているので、逆さまにしてももちろん漏れません。
大きすぎないから、持ち運びしやすい

重さは、空っぽの状態で約550g。満水にすると6kg近く(お米5kgよりちょい重い)になりますが、本体が大きすぎないうえに握りやすいハンドルがあるため、持ち運びもしやすいです。
ハンドルを持つと、自ずと縦型にして持つことになって重心がブレにくいのも、運びやすいポイントになっている気がします!
IKEA、木製ラックにも合うか試してみた

フィールドラックに加えて、IKEAのシューズラックもキャンプで愛用している筆者。1つ499円と破格の値段で、2つ重ねてラックにしたり、クーラーボックスの台にしたりと活躍中。
ラック自体のサイズは似ているので、フィールドタンクがフィットしたらいいんですが!
高さが足りず…

IKEAのラックは高さ約16cm。フィールドタンクは高さ20cmなので、残念ながらすき間には入らず、脚が浮いてしまいました。

格子も狭いので、底面の突起も合いません。
フツウに載せて使うぶんには問題ないものの、フィールドタンクの「すき間活用」「ズレない」という良さは活かせませんね……。
木製ラックにも合わせてみる

次に試したのは、キャプテンスタッグの木製ラック。折りたたみ式でスリムに持ち運べるため、キャンプで使っている人もいるのではないでしょうか。
ここにフィールドタンクをセットしてみると、裏の突起はハマらないものの、本体は入りましたよ、すっぽりと。
繰り返しになりますが、フィールドタンクは高さ20cm。単純計算で20cm以上の高さスペースがあるラックならすき間を有効的に使える、ということになります。なので、フィールドラック持ってないからダメか……と諦めるのは早いかも。
ちょっと惜しい点は…
水が減ると出なくなる

ただ使っていくなかで気になったポイントも。それは、中身の水が少なくなってくると、急に水が出なくなること。
最初は使い切ったのかと思ったのですが、持ってみると水はまだ入っている……どうやら、コックの位置がタンク底より少し高いところにあるがゆえに、残量が少なくなってくると、置いたままでは出なくなる模様。

水が出なくなったタイミングで残りを出してみたら、1Lくらいは残っていました。

うーん、工夫しないと使い切れないのはちょっとマイナス点……。最初から多めに入れておくか、出なくなったらタンク後ろを底上げする、ラックから下ろすなど対処が必要になりそうです。
フィールドラック愛用者は必携です

少し気になる点はあったものの、フィールドラックと使えば「すき間活用」「ズレない」ところは唯一無二の大きな強み。
すでにフィールドラックを使っている、もしくは購入予定のキャンパーさん、合わせて使うとキャンプのQOL爆上がりですよ。
ユニフレーム フィールドタンク カーキグリーン
| サイズ | 約37×13.7×20(高さ)cm |
|---|---|
| 材質 | 本体・ノズル:ポリエチレン 空気穴キャップ:シリコーン |
| 重量 | 約550g |
| 満水容量 | 約5.5ℓ |




