キャンプ晩酌に使ってみた

それではキャンプで実際に使ってみましょう!
炭を熾す際は中子を外して炭を入れ、焚き火の上などに置いておくと手間いらずだと思います。このときは性能のいいバーナーがあったので、中子を外すことなく力業で行いました。

設置場所は焚き火台のポジション。筆者が愛用するテーブル(60×50cm)の上だと若干窮屈だったからです。しかしこれはこれで、バランスのいいソロ呑み環境ではないでしょうか。
まずは串焼きを……

ビールを片手にマグロの串焼きをやっています。醤油をぽたぽたと垂らしながら焼いたので、炭に落ちた醤油がじゅわ~っと香ばしい匂いを立ち昇らせていました。

そして食べてみると……さすが炭火のおいしさ! 赤外線により香ばしく、ふっくらと焼き上がりましたね。
本製品だから特別おいしく焼けたということはないと思いますが、直径約28cmの焼きスペースは余裕があって快適でした。スペース的に3人での焼肉くらいまでは、ゆとりがあると思います。
乾き物を炙って……

次は乾き物を炙って日本酒を呑みましょう。ゴトクをひっくり返して網の位置を高くし、「かわはぎ」の干物を炙っています。

網が炭から離れたことにより一気に焦げてしまうこともなく、ほどよいペースで炙ることができました。
今回は火力をマイルドにしたい意図で網を高くしましたが、炭をガンガンに熾して「遠火の強火」で調理するのも、もちろんアリです。
片付けのしやすさは?

ビジュアル的にまったく伝わりませんが、翌朝になりました。燃え尽きるまで炭を放っておいたので、残っているのは灰だけです。
ちなみに今回は地べた使用だったので、灰受けに水は張りませんでした。

ということで片付けはいとも簡単に完了。中子と本体をひっくり返すだけでした。
本体内部に水を張った場合は、キャンプ場の灰捨て場まで足を運ぶ必要がありますが、本体に持ちやすい持ち手があるので大した苦労はないと思います。
気になったポイント
網を低くするときは炭の量に注意

焼き網を低い位置で乗せる場合、ゴトクは「凹」の字のように下方向を侵食する形となります。炭をたっぷりと熾しておくとゴトクがぶつかってしまい、フィットさせることができません。
使っているうちに炭の適量がわかってくると思いますが、はじめのうちは画像の状況に陥りがちでしょう。
網には傾斜があります

付属の焼き網は中央部がやや盛り上がっています。そのため何かを炙りながら燗酒もやりたい場合、お燗用のクッカーが安定しません。

誤解のないように補足すると、クッカーやケトルが使えないということではありません。ゴトクに直乗せすればこの通り。
ただ前述したように「何かを炙りながら」の同時加熱ができないのが、残念に感じられました。どうしてもやりたい場合は、フラットな網を別途用意する必要があります。
ソロの卓上には大きいかも

筆者が愛用するテーブルの天板は、60×50cm。ソロで使う分には大きめなんですが、本製品を乗せるとスペースがかなり占有されてしまいます。「これ無理!」ってほどではなく、絶妙に圧迫感が気になる歯がゆい感じで。
デュオ~ファミリーのテーブルなら手頃サイズかもしれませんが、ソロで卓上で使いたい場合は、覚悟が必要です。
コスパ最強クラスの七輪

本製品の値段は、Amazon価格とかキャンペーン価格とかなしに、正規のコメリ価格で2,980円。Amazonで「キャンプ 七輪」で検索しても、似たようなサイズと構造で2,980円を下回るものは見つかりません。
軽量なスチール七輪のなかでは、国内最安レベルと言ってしまっていいでしょう。

リーズナブルだけれども使い勝手に不足はないし、網の高さを調節できるギミックは秀逸。そのうえメッシュが効いたデザインはスタイリッシュ……と安いだけでは終わらない、思いのほか高コスパな七輪でした。七輪デビューを考えているなら、迷わず買ってもいい一台ではないでしょうか。
今回はソロキャンプで使ってみましたが、デュオやファミリー、小規模グループでもバッチリでしょう。
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