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オレゴニアンの変わり種収納ギア、知ってる?

収納ギアを得意とするブランド「オレゴニアンキャンパー」に、面白いアイテムがあるのをご存知でしょうか。
それが、内部のポケットやポーチに小物を収納し、ロールさせてひとまとめにできる「シェフズロール」というもの。バッグでもないしケースっていう感じでもないし、形容に困る斬新な収納ギアです。

広げた状態がこちら。製品名に「シェフ」が入るだけあって、調理器具やカトラリーが収納されていますね。
散らばりがちなテーブルまわりの小物、その整理整頓と収納に役立ちそうなアイテムなんです。
調理器具やカトラリーを吊るしておけて、便利そう!

最大の特長は、広げた状態で吊り下げておけること。何がどこに入っているかわかりやすく、必要なモノをさっと取り出すことができるというわけです。なるほど、これはナイスアイデアですね。
しかしソロキャンプがメインの筆者はそれほど調理器具を必要としないし、ハンガーラックも持っていない……が、それでもあえて購入し、使い道を探ってみることにしました。なぜなら、かっこいいから! 実際の使い勝手を、ぜひご覧ください。
オレゴニアンキャンパー シェフズロール
サイズ | 幅30 × 長さ54cm(オープン時) |
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素材 | 本体 / TP-700 POLYESTER(ポリエステル) |
現物をじっくりと観察してみた

購入し、届いたのがこちら。カラーは前出のブラックカモの他にウルフブラウンがあり、自分のサイトに馴染みそうな後者を選びました。

ロールした状態の外装には、モールシステム的なウェビングが。オレゴニアン製品を買ったんだな、と実感できるビジュアルです。もちろんカラビナで何かを取り付けるなど、実用性もあるでしょう。
展開サイズは30×54cm

留具は金属製で、横にずらして外すスタイルでした。プラスチックのバックルでもよさそうなところ、オレゴニアンのこだわりでシックに仕上がっています。

広げてみると、大きさは幅が30cm、縦の長さが54cm。ロールした状態で想像していたよりも面積があり、収納力に期待が持てます。ちなみに下から2番目のポーチのみ幅が大きく、38cmまでの長物を収納できるそうです。
それでは細部をじっくりと観察していきましょう。
さすがオレゴニアン!実用的なディテールが秀逸

最上部にはウェビングが縫い付けられていました。これは吊り下げたときに何かとひっかけることができそう。
使うことがわかりきっている道具をポーチから予め出しておき、すぐに手に持てる状態にしておけます。

一番上の平面メッシュポケットには、カラビナフックも。何を吊るす……かはちょっと思いつきませんが、フックできる機能はなんぼあっても困りません。

ファスナーのスライダーは、引手が大きめで持ちやすいように工夫されています。素材はパラコード+ラバーでしょうか。エンボス加工で「Oregonian」と表記されています。
あっぱれ!すべてのポーチが着脱可能

こちらの3つのポーチが、メインの荷室となります。一番上が最も大きくて半メッシュ、真ん中が長物に対応できる全メッシュ、一番下が最小サイズで全ファブリックです。
そしてこれらのポーチすべてに、驚きのギミックが隠されています。それは……

面ファスナーで着脱可能だということ。
それぞれが単体のポーチとして独立するので、収納物の一部やひとつのジャンルだけを持ち運びたいときなど、取り外して軽やかに携帯可能なんです。使い方の幅が素晴らしく広がりますね。

一番下のポーチを取り外してみました。洗面用具でも入っていそうな、ちょうどいいサイズです。まだ使ってないけど……すでに買ってよかった!
自分なりに使ってみた結果……
それでは実際に使ってみましょう。繰り返しますが、筆者は「シェフズロール」の名にふさわしい調理器具も使ってなければ、吊り下げるためのハンガーラックも持っていません。はたしてどんなソロサイトになるのでしょうか……!?
調理器具を収納してランタンスタンドに

初使用ということで、一応は調理器具とカトラリーを収納してみました。しかし調理器具はしゃもじとお玉程度、フォークとスプーンが1本ずつ……と寂しい内容で、苦し紛れにSOTOのバーナー・ST-310やアルコールストーブまで収まっています。
一番上のポーチにはキッチンペーパーを入れ、引き出せるようにしました。

ハンガーラックを持っていないので、愛用しているランタンスタンドに持ち手を引っ掛けてみました。うーん、なんだか不思議な哀愁が漂ってしまいましたね。

アングルを変えてもう1枚。周囲のキャンパーがクスクスと笑って……はいませんが、わびしさと切なさと気恥ずかしさを感じています。
キッチンペーパーを取り出せるのは我ながらナイスアイデアだと思ったんですが、ランタンスタンドではいまいち決まりませんでした。
やはりハンガーラックを持っていないキャンパーは門前払いなのでしょうか。いや、説明書には「ハンガーラックなどに吊るし快適使用」と書いてありました。「など」でOKなはずです。諦めずに吊り下げ方を模索してみましょう。