LINE公式アカウント 最新のアウトドア情報をチェック! 友だち追加はこちら

【圧倒的に違う】”燻製風”は卒業!片手サイズなのに、サクッと本格派が作れるって最強すぎん?(2ページ目)

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

「BAKECO SMOKER」はこんなアイテム!

超コンパクト&収納もスマート設計

鋼板商事「BAKECO SMOKER」

セット内容は本体網(脱着不可)、さらに脱着可能な底面と、中にはスモークウッドを乗せる小皿も。これら5点がセットです。

素材は、「亜鉛板」という金属で、ひとつひとつ手作りだそう。見た目も艶やかで美しいですね。

収納サイズはφ114×H163mm(高さは持ち手含む)。全てセットしても、たったの約217gと軽くてコンパクト。

ここまでコンパクトだと、「使うか分からないけどとりあえず携行しておく」というチョイスが可能なので、キャンプ場で思い立ったときでも手軽に使えるのが魅力です。

鋼板商事「BAKECO SMOKER」
鋼板商事「BAKECO SMOKER」

そして特筆すべきは、蓋の黒いネジ式の持ち手。なんと、蓋の裏側に付け替えて格納できるんです。

使用時は蓋の表側へ付け替えるだけ。全体のサイズ自体には大きな影響はありませんが、スタッキング時の凹凸がなくなってスムーズに収納できるワケです。

熱源が不要!めちゃくちゃ手軽

そしてもう1つ注目すべきなのが、スモークウッドを燃やす熱だけで燻製ができ、本体ごと加熱する熱源は不要な点。

とはいえ、使うウッドも少量なので、80℃以上で加熱する「熱燻」は、さすがに無理かも……。

ですが、できればラッキーですし、50~79℃で作る「温燻」ならできそうな気がします。

鋼板商事「BAKECO SMOKER」

容器内にぴったりハマった網は、ある程度均等に力をかければ適切な高さにスライドできますが、勝手に落ちることはないという絶妙な設計。職人技ですねえ。

ここへ食材を並べてスモークウッドに点火したら、あとは蓋をして待つだけ。

鋼板商事「BAKECO SMOKER」と筆者自家製燻製器の比較

筆者の自作燻製器と比べてもこの通り。別途、対応する大きさのコンロなどの熱源も必要なので、「BAKECO」がいかに手軽な装置かよく分かります。

「今日は燻製をやるぞおお!」と、キャンプ場の空にこだまする空しい気合いも、たぶん「BAKECO」なら必要なさそうです。

スモークウッドも付属している

スモークウッド

*左側:SOTO「スモークウッド ウイスキーオーク」、右側:付属のスモークウッド

公式ページには、「スモーク材は、スモークウッド(ブロック)を推奨」とありますが、これもちゃんと付属しています。

「熱燻」なら短時間なので、折れば2~3回は使えるサイズ。「温燻」なら1回かな。使い切ったら市販品でOKです。

なお、市販の「チップ」も使えるようですが、その場合は本体ごと加熱する必要がありそうです。

オヤジ、「BAKECO」だけでキャンプ飲み開始!

燻すつまみの食材

それでは、いろいろと「BAKECO」で燻し、ひたすら飲むというソロキャンプをスタート! 

食材は、定番どころのチーズ・味付け半熟卵・ソーセージ・ベーコン・ナッツの5品を揃え、今日はこれだけで飲みますからね、失敗は許されません。

まずはウッドに着火しよう

スモークウッドに着火

まず、2〜3等分に割った付属の「スモークウッド」を、バーナーで炙ります。今回はSOTOの「スライドトーチ」を使いましたが、割とアッサリ着火しました。

底面パーツは本体から外せるので、本体壁面に邪魔されず、安全かつ簡単に着火できます。

燃えるスモークウッド

ただし、火がついても油断大敵。ウッドの失火は燻製あるあるです。しっかりと煙が出るまで目視で確認するといいですよ。この点でも底面だけ分離できるのが便利です。

網に食材をセット

鋼板商事「BAKECO SMOKER」に食材を詰める

お次は、本体の網の上に食材を並べます。卵などは水分もしっかり拭き取っておきましょう。

ここまできたらいよいよ、先ほど着火したウッドの乗った底面パーツに、上から本体を合体。あとは蓋をして待ちます!

なお、本体の温度が猛烈に上がる可能性があるため、耐熱テーブルや土や石などの上で調理しましょう。また、平らで安定する場所を選び、消火用の水も用意しておくと安心です。

温度の上がり方は、正直微妙…?

鋼板商事「BAKECO SMOKER」

続いて、燻製器用の温度計(別売)で、内部の温度も測ってみました。

が! これがなかなか上がらず、15分かかってようやく50℃ぐらい。「温燻」のギリギリレベルです。さらに待っても上昇する気配はナシ。

この日は外気温が5℃前後、風速5mという条件だったのが、大きく影響したもよう。まあ、今回は最悪そのまま食べられる食材ばかりだし、もう少し様子を見るとしましょうか……。

「熱燻」に切り替えてみたら…

しかし、「温燻」ということは2〜3時間コース。50℃から温度が上がりそうにもなく、もっとかかるかも。

気温も低く、他に食べられるモノを持ってこなかった筆者的には、もはや命の危険性すら感じ……。そうだ、「熱燻」できるか実験してみよう!(天啓)

というワケで、イワタニのコンロ「フー・ボーEX」に、「BAKECO」を丸ごと乗せて加熱してみたら……、おおお、みるみる80℃を突破!

鋼板商事「BAKECO SMOKER」

ちなみに「BAKECO」は、外部熱源で加熱する「熱燻」にも対応。ただし、引火しないよう、温度に十分注意して加熱しましょう。

そして、そのまま80~100℃を10分キープし続け、完成した燻製がこちら。 しっかり色づいています! 

熱燻はスピードが段違いなので、寒い時期は特にありがたい限り。チーズなんかも溶けていませんし。酒がウメー。

気になるところもなくはない

寒冷地での”熱燻”は厳しいかも

鋼板商事「BAKECO SMOKER」

非常にコンパクトな金属製ということで、あわよくば、スモークウッドの燃焼熱だけで80℃ぐらいに到達するかという期待もありましたが、残念ながらその気配は無く……。

今回、外部気温5℃、風速5mという非常に厳しい条件下での検証だったことから、どうやら寒冷地での”熱燻”は難しいという結果でした。

なので、2〜3時間かかる”温燻”ではなく、手早く作れる”熱燻”がしたいなら、もっと気温の高い条件下でおこなうか、コンロなどで本体ごと加熱する必要がありそうです。

    鋼板商事株式会社 BAKECO SMOKER

    サイズφ114×H163mm
    重量約217g
    材質本体:亜鉛板、中アミ:ステンレス、ツマミ:フェノール樹脂

    使いやすさは流石!燻製ビギナーにもオススメ

    鋼板商事「BAKECO SMOKER」

    放置して良し(温燻)、熱して良し(熱燻)と、「BAKECO」の使い勝手の良さは、流石のメイドインジャパン。非常に簡単に扱えます。

    段ボール製もあるぐらいで、「煙を当てればいいだろう」という雑な作りの燻製器が多い中、これは燻製初心者にもオススメできる逸品です。

    また、とりあえず携行しても嵩張らないコンパクトサイズなので、思い立ったときにササッと使えるのもうれしい。

    これまで燻製には手を出していなかった……という方にこそ、手に取って欲しいアイテムです。

    ✔️こちらの記事もおすすめ

    2 / 2ページ