面倒なロープワークが、コレで劇的に楽になる！しかもあちこちで使えて便利すぎでしょ（2ページ目）

さらにレベルアップ（中級編）

お次はレベルアップして、中級者向けの活用法をご紹介！　やや難しいかもしれませんが、さらに実用性の高い活用法なので、ぜひチェックしてみてください。

自在金具として

「鍔」には自在金具としての役割もあるのです。

ぐるぐる巻きつける作業とロープに固定する作業の2つを組み合わせることで、自在金具として活きるんです。

筆者個人的には、キャンプで最も使いたいロープワークは、ロープに自由にテンションをかけられる自在結びだと感じており、この活用法はとても重宝しています。

もやい結びなしでループ作り

ポールの先端やタープのループに引っ掛けるときなどに便利な、ループも簡単に作れます。

本来、もやい結びというロープワークが必要なんですが、こちらもガイロープを「鍔」の2つのトグルにぐるぐる巻きつけるだけでOK。

達人になるなら（上級編）

いよいよ上級者向けの活用法。これであなたもロープワークの達人と呼ばれることでしょう！　特にハンモックとの組み合わせで、活用の幅がぐっと広がります。

石や木に巻き付ける

石だらけの河原など、ペグを打てないシチュエーションで活躍する方法。ペグを打つ代わりに、ガイロープを重い石などに巻きつけて固定します。

一見、新しい方法で鍔を使っているようですが、実はこちらもロープワークは全く使用しておりません。

まずは、「鍔」の真ん中に、ロープを折って山になった部分を通します。

続いて、そのままロープを折り返して、鍔のトグルに引っ掛けます。

そのまま重ねていたロープを開いて石にかけて……

ロープのエンドを引っ張っていきます。

引っ張ったエンドのロープは別のトグルにグルグル巻いて固定。

あとは石を動かしてテンションを張れば完成です。ちょっと難しいけど、出来ると非常に便利です。

※画像は軽く巻きつけただけで荷重がかかっていない状態です

同じ要領で、木に巻きつけて使用する事もできます。

※ハンモック専用のツリーストラップ以外の、幅の細いガイロープなどは、樹皮にダメージを与える可能性があるため、必ずツリーカバーなどで養生して使用しましょう。

2ラインの連列

2本のガイロープを連列させることもできますよ。

先ほどの石に固定する方法などと組み合わせれば、1つの石で2本のガイロープを固定できたり、狭いサイトなどでペグを打てる場所が限られる場合などにも活躍しそうなテクニックです。

筆者はさらに、テントのキャノピーに張った2本のロープ間を、横断するようにロープを追加する方法を編み出してみました。

あまり重いものは吊るせないものの、手ぬぐいや調理器具、ランタンを干すなど、即席ハンガーラックとして便利に使えました。

プロっぽい持ち運び

ここまで使えるようになったら常に持ち歩きたくなるので、ガイロープを「鍔」にぐるぐる巻きつけておくと、なんだか上級者な感じがしてかっこいいかも。

ちなみに、1.5mくらいが程良く巻ける長さでした。

ツリーストラップの留め具にも便利！

さらに応用編として、ハンモックを木に吊るすためのツリーストラップの留め具としても使える模様。

ですが、残念ながら私のハンモックのツリーストラップは幅が広くて鍔の穴に入りませんでした。

出典：Instagram by@hamonoya_fukuzen

そこで、ツリーストラップを留める活用方法について、福善公式サイトにて調べてみたところ、使用時の注意事項として下記の条件が記載されていました。

この注意事項をしっかり守れば、ツリーストラップを留めた1箇所の「鍔」に、タープやアンダーキルトのループなどもまとめて引っ掛けられ、ハンモックにまつわるロープワークが格段にラクになるようです。

工夫次第で自分だけのロープワーク！

とにかく「鍔」にぐるぐる巻きつけるだけで、ガイロープにテンションを張れる状態になるので、まだまだ新たな活用法が見つかるかもしれません。

刃物屋「福善」公式Twitterやnoteなどにもさまざまな活用法が紹介されていますので、ぜひ皆さんも、自分だけのワザを見つけて投稿してみてはいかがでしょうか。

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