記事中画像撮影:筆者
ロープワーク、もっとラクにしたい……

現在住所不定で転々とした生活を楽しむ「アドレスホッパー」の私。このライフスタイルをしていると、物を吊るす・縛る・固定する等のロープワークは必須です。
だけど、いちいちロープワークをするのは正直面倒に感じており……。そんな矢先に、ナイスなアイテムを発見!
刀の鍔のおもちゃ…ではない!?

それがこちら。岐阜県の老舗刃物工業会社、刃物屋・福善の「鍔(つば)」というアイテムです。一見、刀の付け根にある鍔のおもちゃみたいですが、実はれっきとしたキャンプ道具。
コンパクトながらも多岐にわたる用途があり、コレさえあれば、ぶっちゃけ難しいロープワークが不要になってしまう代物なんです!
今回はこの「鍔」について、詳しくご紹介していきます。
福善 鍔
サイズ | 直径40×厚さ1.5mm |
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重量 | 約10g / 1個 |
材質 | 刃物用ステンレス鋼 |
内容量 | 4個 |
どんなアイテム?

サイズは直径4cmで、厚みが1.5mm。重量は1個あたり10gとなります。
材質は刃物用のステンレス鋼で強度が非常に高く、引張試験では1400kg未満までの荷重に耐えられたようです。
ペグポイントの目印として

同じく福善から「打刀(うちがたな)」というペグが販売されており、一緒にペグダウンすれば目印として便利なオプション品、という位置付けでもある「鍔」。
けれど、メインの使用方法は先にも触れた通り、ロープワークのハードルを一気に下げてくれるというものなんです。
相性の良いガイロープの太さは?

そして、ロープワークが一気にラクになる使い方をご紹介していく前に、チェックしておきたいのが、相性の良いガイロープの太さ。
直径2〜4mmまでのガイロープが最適ということなので、今回私は2mmのガイラインを用意しました。
筆者が使った2つの固定方法

今回、筆者が「鍔」を活用する上で用いた固定方法は2つ! これだけ覚えておけば本当にロープワークが必要なく、色んな遊び方もできてしまいます。
1つ目:ロープのエンドを固定

このように鍔の外周にある4つのトグルの1つにロープをかけていきます。

そのままくるっと回して引っ張ると、

キュッと留まります。

留まらなかった方は何回かロープをぐるぐる回すと固定されます。一巻きだと不安なので、私は3回巻きしております。
2つ目:ロープに固定

今度はピンとテンションを張ったロープに固定する方法です。


これは見たまんま、鍔の2つのトグルをクリップのように使うだけで留まります。
どうやって使う?(初級編)
基本の2つの作業が分かったところで、早速実践編をご紹介! まずは難易度が低いものからトライしていきます。
ランタンフックとして

基本の作業2つ目のロープに固定する方法で、そのままランタンハンガーとして使えます。

斜めに張られたガイロープでも下がっていくことなく固定されるので、デッドスペースを有効活用できます。
ペグや土壌のコンディションにもよりますが、フュアハンドランタンくらいまでの重すぎないランタンなら問題なく吊るせました。
ガイロープの延長パーツ

お次は、「鍔」で2本のガイロープを連結して、1本のガイロープにする方法。
こちらは固定方法1つ目の、「鍔」のトグルにぐるぐる巻くやり方を両端に応用。ガイロープが短くて困ったときなどに活躍します。