キャンプで晩酌してみた

それではキャンプで使ってみましょう。筆者の愛用テーブルの上に設置します。
ちなみにテーブルは同じくONOEの「マルチスタンドM」。鉄製で熱に強いので、本製品との相性はバッチリです。ブラックで揃うのも気分がいいですね。

炭を熾します。撮影しながら使うことになるので調理面でもたつく可能性があり、炭はたっぷりめに入れました。
今後、使っていくうちに適量がわかってくると思います。

ビール片手にひとり焼肉をやってみました。鋳物ゆえずっしりと安定感があり、使い心地は上々。肉を返す際にグリルを押さえる必要がなく、「ビール片手」を維持できます。
またグリルの蓄熱性の高さにより、薄い網よりも明らかに焼きムラができにくいと感じました。

やはり炭火は美味しく焼き上がりますね。赤外線により肉の旨味が閉じ込められ、ガス&鉄板よりも風味豊かな焼肉を堪能できました。
本格的な鋳物コンロでありながらミニサイズ……という愛嬌もまた、ひとり焼肉の楽しさを増幅させてくれたように思います。
シメにメスティンでうどんを

それではメスティンも使ってみましょう。シメのうどんをつくります。

なんら問題なくうどんができあがりました。炭火による赤外線云々は関係なくなってしまいますが、せっかく熾した炭の熱を利用できたのは嬉しいところです。
保温してくれるので煮る系の調理にも

麺を食べ終えて炭の上に戻しておくと、湯気が立ち昇ってきました。今回はシメ料理にしましたが、時期によってはひとり鍋をやってもいいですね。
炭の持続力を利用できるので、冷めやすいメスティンでも、温かい鍋料理を長時間にわたって楽しむことができるでしょう。
気になった点は?
火力調節に慣れが必要

正直なところ、火力調節のコツはまだよくわかっていません。
空気穴の開放具合を調節できるわけでもないし、小型サイズなので炭の配置による火力調節も困難。思いどおりに火力をコントロールするには、練度が必要かなと思いました。

今回はたっぷりめに炭を熾し、さらに炭の追加も行いました。結果として本体の開口部からは炭がこぼれ落ちそうに……。これも不慣れが招いた事態ですね。
慣れないうちは焚き火台など、炭の逃がし場所を別途用意しておくといいかもしれません。
全体がアッチアチに

鋳物コンロの宿命として、使用中は全体がしっかりと高温になります。

すると発生するのが、「移動させたいけれども手を出せない」問題。筆者は木の棒を取っ手に引っかけて移動させる手段を編み出しましたが、もちろんこれは反面教師。非常に危険です。
いちど炭を熾したら、冷めるまで移動させられない道具と認識すべきでしょう。小型なコンロなので歯がゆいんですけどね。

また使い終わったグリルもしばらく高温が続くため、外すにはなんらかの道具が必要です。さきほど焼肉後にメスティンを使った際には、マルチツールを出動させました。
メスティンに限らず自由に使いたいコンロ
メスティンを使うことができる本製品ですが、似たようなサイズと形状なら、他のクッカーにも対応できます。

ということで設置してみたのがCAPTAIN STAGの「角型ダッチオーブンmini」。予想通りドンピシャに決まりました。
ブランドを超えた鋳物同士のタッグで、ソロ料理のバリエーションがグンと増えること間違いありません。
CAPTAIN STAG 角型ダッチオーブンmini
| 満水容量 | 750ml |
|---|

あとはグリルと本体を別々に使う手もあります。グリルは焚き火の焼き網として使ってもいいし、本体は固形燃料の風防付きゴトクにしてもよさそう。メスティン対応のメリットがさらに幅広いものとなりますね。
ということでONOEの「ミニ鋳物コンロ」、飲み食いキャンパーの同志の皆さんにオススメします。
尾上製作所 ミニ鋳物コンロ
| サイズ | ■組立サイズ(約)W×D×H:255×135×110mm ■収納サイズ(約)W×D×H:255×135×110mm |
|---|---|
| 重量(約) | 2.8kg |
