アイキャッチ画像撮影:筆者
ファン熱望! 「サーカスTC」が進化して復刻!

撮影:編集部
キャンプブームを代表するワンポールテントの名作、テンマクデザインの「サーカスTC」。2016年の発売以来、今では派生モデルも多数展開する一大人気シリーズです。


かくいう筆者も、「サーカスコットン」(廃盤)を2018年に購入。さらに、雨天時用にポリ素材でサイドフラップ付きの「サーカスSTDX+」も所有し、やはりサーカスファンの1人です。
けれど、より居住性を高めた派生モデル人気のためか、残念ながら、元祖「サーカスTC」は廃盤になっていたのをご存知でしたか?
遂に復刻&薪ストーブ公式対応!

ところが! 同ブランドのサポートセンターへ復刻の要望が殺到。2024年12月に、遂にアップデート版として「サーカスTC+」が復活していたんです。
しかも、同ブランドより新発売の「外吸気式薪ストーブ専用」テントとして、「サーカスTC+ チムニーウォール」も同時発売!
チムニーホール後付けサービスも!

さらに朗報なのが、「サーカス」シリーズ旧モデルに、外吸気式薪ストーブをインストールするための「チムニーホール後付けサービス」もスタート!
今回、外吸気式薪ストーブの「陽だまりストーブ」と「サーカスTC+ チムニーウォール」をセットでお借りできたので、リアルな使用感と共に、この新サービス情報も合わせてお届けします!
テンマクデザイン サーカスTC+ チムニーウォール
使用サイズ | (約)4,420×4,200×2,800(高)mm |
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収納サイズ | (約)650×260(直径)mm |
総重量 | (約)11.40kg |
付属品 | ペグ(本体用)×15本、ペグ(設営ガイド用)×1本、張り綱×5本、収納ケース×4、設営用ガイドセット、煙突穴向けシート(2種) |
スペックや構造上の変更点は?
サイズや材質はほぼ変わらず

組み立てサイズは(約)4,420×4,200×2,800(高)mm、総重量(約)11.40kgと、旧モデルと変わらず。
TC素材(コットン混紡生地)も(表面撥水加工)ポリエステル65%、コットン35%など同じ。
最大の特徴は「チムニーホール」!

じゃあ何が違うのか? と言いますと、まずはやはり「チムニーホール」を備えている点です。
テント背面側に配置され、左右はファスナー開閉式。煙突を出す際はこのファスナーを開いてくるくると巻き上げ、ベルクロで固定して使います。

ベロンとめくると約30cmの四角い穴が出現するのですが、ここに使うアタッチメントとして、マジックテープ脱着式の2種の「煙突穴向けシート」が付属。
1つは右側の「穴あけ加工向けシート」で、薪ストーブの煙突を出すときに使用。難燃性で約200℃の耐熱性があり、煙突のサイズに合わせて自分で穴を切り出します。
2つ目は左側の「TPUウィンドウシート」。ここから空を眺められ、締め切ると真っ暗な「サーカスTC」の弱点をも補う、結構うれしい装備です。
コイルジッパー&トリプルスライダーに

*画像は旧「サーカスTC」のビスロンジッパー
その他、旧モデルでは、万一凍結してもバリバリ開く「ビスロンジッパー」を採用だったのが、「サーカスTC+(チムニーウォール版含む)」では「コイルジッパー」に変更。
「10番」という太いタイプで引っ張り強度も高く、パーツが歯抜けしにくいメリットがあるようです。
また、Wスライダーから「トリプルスライダー」に変更。自己責任とはなりますが、ここからも薪ストーブの煙突を出しやすそう。
キャンプで設営してみたら…
10分設営!五角形×ワンポールが肝

早速、キャンプで設営してみましたが、設営のしやすさは初代から不変! もはや目をつぶっても設営できる、という方もいらっしゃるかも?
5角形の各頂点をペグダウンしたら、中央でポールを立ち上げるだけ。ガイロープをペグダウンしても、せいぜい10分で完了。

同じワンポールでも、8角形や10角形のタイプに比べ、ペグダウン箇所が圧倒的に少ない5角形が、やはり設営簡便性の肝と言えます。
なお、付属のミニ五角形の設営ガイドと設営用テープで、ペグダウン位置に迷わない仕様も踏襲。これぞ初心者からベテランまで幅広く愛されるゆえんですね。
なんだかワシ、随分うまく張れた…?

コットンとST素材の2種の「サーカス」シリーズを愛用している筆者ですが、実は「TC」を設営するのは初めて。
分厚いコットンや、逆に薄いけど遊びのないST素材に比べると、なんとまあ綺麗に張れる……。うーむ、サーカスって張りやすさではTC素材が最適なのかも。
ちなみにこのTC生地、長年の間に少しずつ改良されており、現在のTC生地は、防水性と厚みのバランスを追求した4代目だそう。
まずはTPU窓を装着したら…

続いて、まずは「チムニーホール」に「TPUウィンドウシート」の方を装着。
ただし、テント壁自体が傾斜していることもあり、身長171cmの筆者だと、外からは全く手が届きません!


けれど、ご安心ください! 内部からだと悠々手が届きます。
ファスナーの開閉もベルクロの着脱も、内側から簡単に操作できるので、「煙突穴用シート」への交換も余裕です。
身長約150~160cmぐらいの方でも、なんとかひと通りの操作はできそう。

そしてこの「チムニーホール」、高さが穴の中央部で175cmあり、光取り窓としてはかなり優秀です!
遮光性が高いTC素材ゆえに暗かったサーカスの中から、明るい空が見えるのは、何やら新鮮な気分。
薪ストーブを使わない時期もこうして活用できるので、品薄になる前に、早めに購入しておくのが賢いのかもしれません。