CAMP HACK STORE 1枚でキマる。

【今がチャンス】ここまで温度上がるとは。薪スト6年生、最新モデルへの買い替えをガチ検討してみたら…

春夏シーズンの幕が開け、秋冬のギアは一旦、倉庫に移動。

出番を終えたアイテムのメンテナンスをしつつ、「そろそろ買い替えなきゃな」と思うギアもちらほら。

特に6年選手となる薪ストーブは、老朽化に加えて機能面でも最新モデルに見劣りする部分が目立つように。何より、幕内での使用はあくまで自己責任というのもいかがなものか……。

シーズン終わりに絶賛買い替え検討中だった筆者に、あの超話題の「陽だまりストーブ」お試しチャンスが到来! リアルな使用感から、今が狙い目の理由まで詳しくお届けします!

目次

記事中画像撮影:筆者

ワイの薪スト、いつの間にか世間から置いてきぼり…

テンマクデザイン「ウッドストーブM」

秋冬シーズンが終わり、出番を終えたギアの整備をしていると思うことが一つ。

「そろそろ薪ストーブを買い替えたいな…」。

思い起こすこと2018年頃。当時はまだ珍しかったオールインワンモデルの、テンマクデザイン「ウッドストーブM」を購入した筆者。

ラインナップもまだ少なく、薪ストーブの普及を牽引した先駆者的存在でしたが、6年も経つとさすがに古さが目立ち始め……。

テンマクデザイン「ウッドストーブM」のスパークアレスター

煙突先端部の「スパークアレスター」は所々金属が剥げ、天板部のゆがみも大きく。そして「ダンパー」部分は完全に壊れて廃棄済み、と満身創痍……。

テンマクデザイン「ウッドストーブM」の窓ガラス

さらに、今では当たり前のサイドビューガラスもなく、窓ガラスは正面の小さなものだけ。

何より、そもそもこちら、テント内での使用がメーカー推奨でないんです。自己責任とはいえ、この辺も改めたい気持ちはあったりします。

うーむ、最新の薪ストーブが欲しい!

うへへ、なんと最新モデルを入手!

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」

そんなことを考えていたら、テンマクデザインさんから最新モデルの「陽だまりストーブ」を拝借できることに。

こちらなんと、昨年アウトドア業界を騒然とさせた「外部吸気システム」を搭載。メーカーが公式にテント内で安全に使えることを謳った薪ストーブなんです。

もちろん4面ガラスビューで、筆者の買い替え候補上位に入っていたこともあり、早速キャンプで使わせていただきます!

「陽だまりストーブ」はこんなストーブ

薪ストーブとしては大型ボディ

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」

「陽だまりストーブ」はやはりオールインワン仕様

セット内容

⚫︎本体
⚫︎外気吸入パイプ
⚫︎スパークアレスター
⚫︎煙突×6本
⚫︎ロストル
⚫︎ピラミッドパーツ
⚫︎スクレーパー
⚫︎ガラス保護カバー×4枚に
⚫︎収納ケース

本体サイズは、(約)810×450×2,410(煙突高)mm(ステンレス棚使用時)とかなりの大型。

重量は約20kgあり、「ウッドストーブM」のおよそ倍というド迫力ボディです。素材は同じ304ステンレスですが、厚みに違いが。

2つのストーブを比較

*画像は左が「陽だまりストーブ」、右が「ウッドストーブM」

セット内容は全て付属ケースに収まるので、「ウッドストーブM」と比較しても、収納サイズ的にはそこまでの差は無さそうです。

ただ、重量差は見た目以上。また、オプション類はほぼこのケースに入らないので、運搬の難易度は一気に上がりそうです。

吸気ダクトで安全&暖かい!

*画像は左側が「ウッドストーブM」、右側が「陽だまりストーブ」

そしてこちらが最大の特徴! 「ウッドストーブM」と並べるとよく分かるのですが、右側の「陽だまりストーブ」には、底面から何やら太いダクトが繋がっていますよね?

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」の吸気ダクト

これは「吸気ダクト」。テントの外から空気を取り込む設計なので、テント内の空気をほぼ使わず、一酸化炭素中毒のリスクが下がって安全性が高まります。

さらに、テント内の空気を吸って燃焼する一般的な薪ストーブでは、テントの隙間から冷たい外気を吸い込む流れが発生しますが、それもなく、室温が下がりにくいのも大きなメリット。

パッキン付きドアで空気漏れを防ぐ

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」の窓ガラス

さらに、ダクト以外からの空気の漏れを徹底して防ぐため、扉にはパッキンまでついています。

このパッキン、一般の家庭用薪ストーブに使用されるパッキンと同じものだそうで、ガッチリ感が違うんですよね。

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」のダンパー

さらに特徴的なのが吸気側に設けられた「ダンパー」。本来、煙突側に備えるケースが多いですが、排気からの逆流による一酸化炭素の漏れまでを防ぐ仕様なんです。

薪を入れる際には「ダンパーを閉じないと投入口が開かない」設計もよく考えられており、これは薪投入時の炎を小さくする役割が。

炎の揺らぎを堪能!大きな4面窓

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」

「ウッドストーブM」では1箇所だった窓ガラスは、なんとフルサイズが4面に配置。今までとは別次元の、炎のゆらぎを堪能できそうです。

また、数名で薪ストーブを囲む際、テント内でのレイアウトに悩む必要もなさそうです。

二次燃焼を促進し、“すす”も軽減

テンマクデザイン「陽だまりストーブ」

せっかくの大きなガラスもすす汚れが付着すると台無しに。けれど、その対策までしてあるのが「陽だまりストーブ」のすごいところ。

二次燃焼を促す空気穴を底面外周にグルリと備えており、これなら「すす」も焼き切れて、炎も綺麗に見えそうですね。

使用にはいくつか推奨条件が

出典:tent-Mark DESIGN *画像は「三重煙突」+「フラッシングキット」使用時

出典:tent-Mark DESIGN *画像は「三重煙突」使用時

なお、煙突には別売りの「フラッシングキット」の使用(プロテクター・二重・三重煙突のいずれかと要併用)を強く推奨とのこと。

「陽だまりストーブ」専用仕様のテント「サーカスTC+ チムニーウォール」の場合は、別売りの「三重煙突」単体での使用が可能です。

現在、使用可能なテントは「サーカス各種」、「ペポ」、「BLACK SUMMIT GG8」、「タクティカルサミット」のみ。この情報は公式サイトで随時更新されるので、合わせて要チェックです。

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