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【スプレーだけで難燃加工】ティッシュが燃えにくくなるってマジ!?キャンプ道具にも使えるんじゃ…?

焚き火は楽しいものですが、パチパチと飛び散る火の粉だけは困りもの。大事なチェアや衣類に穴が空いてしまった……なんてことはありませんか?

そこで今回は、スプレーするだけで生地を難燃性にできる、魔法のようなアイテムを紹介します!

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目次

焚き火で空く、穴問題

こちらは見る人が見ればハラハラする光景です。焚き火の前にチェアがあって人間は不在……「ある経験」をしたことのある人は、気が気ではありません。

ある経験とは、火の粉で穴を空けてしまった経験。画像は筆者が実際に愛用しているヘリノックスのチェアで、いつの間にか気づかぬうちに穴が空いていました

もうひとつ穴あきギアを紹介すると、バンドックの薪スタンドもこの状態。燃えにくい綿100%ですが、これまたいつの間にか……でした。

以上は焚き火の近くで使うキャンプ道具。運悪く大きめの火の粉が落ち、気づかずにいると穴を空けられてしまいます。「何か対策はできないものか?」と思案していたところ、夢のようなアイテムに出会いました。

吹きつけたモノを難燃性に変える「大名火消」

夢のようなアイテム、それはこちらの「大名火消」です。液体を吹き付けることで、対象の生地などに難燃性を持たせることができるのだとか。容量300mlで購入価格は2,980円(税込・送料込)でした。

そんな強力な成分なら、生地の色が変わってしまうのでは……とも思いますが、そこは心配無用。食品添加物が主剤で無臭、人体や環境にも優しい商品のようです。

※難燃性とは、火がついても燃え広がりにくい性質を指します。ただし「燃えない」という意味ではないため、火気の近くでの使用には十分な注意が必要です。製品の使用にあたっては、必ず取扱説明書を確認のうえ、自己責任で安全に利用しましょう。

使い方は洗剤っぽい

使い方はお風呂用洗剤などと同じような感じでした。

ノズルを回転させることで、「出る/出ない」を選択可能。「✕」マークは銃でいうところの安全装置で、トリガーが動かなくなります。

✕以外には2種類の「▲」マークが。いずれも吹きつけることができる状態を示しますが、その噴霧の具合に違いがあります。

幅広の▲だと広範囲に噴霧され……

長体のかかった▲だと、狭く鋭く噴霧されます。

ちなみに吹きつけ方は本体に記載があり、「15~20cmの間隔」で「多少多めに滴り落ちる位」とのこと。ビシャビシャにヤッちゃっていいようです。その後は「日の当たらない場所でしっかり乾燥」させればOK。

こんなキャンプ道具を難燃化!

それではキャンプでの本製品の活用方法を見ていきましょう。あくまでも筆者の場合ですが、次のようなキャンプ道具に使うことにしました。

焚き火の近くに置きがちなもの

※吹きつけ後、乾燥工程が必要なためキャンプ前に自宅で実施しておきましょう。

まずはチェアですね。焚き火をしていて中座したときに火の粉がオンすると、火の粉サイズによっては座面に穴が……。それがまた目立って、見るたびに気分が落ち込むんですよね。

そして冒頭で穴を披露した薪スタンド。ある程度のダメージは仕方ありませんが、避けられるのであれば対策しておきたいところです。

テントやウェアにも

テントにも火の粉はけっこう飛びがちです。画像の幕はポーランドポンチョ2枚を組み合わせた軍幕で、すでに1か所、火の粉による穴があります。これ以上は増やしたくありません。

焚き火のときに着るウェアにも、吹きつけておけば安心です。できたらズボンの方にも吹きつけておきたいですね。

さて以上の画像は、すべて生地の質感が似ています。じつは綿100%の素材ばかりを例に挙げました。次項でその理由を説明します。

※適用しない素材に注意

本製品が難燃化できるのは、木や紙、そして布。本体裏には「テント」との記載もあります。

ただし表面に光沢加工や防水加工が施されていたり、「化学繊維が20%以上」含まれている場合は対象外

記事のアタマでお見せしたヘリノックスのチェアには対応しません。残念!

ということでテントに使用したくても、ポリエステル生地は対象ではありません。TC生地もポリエステル65%+綿35%の混紡素材なので、同様ですね。

トングの木製部分を難燃化できたら嬉しかったのですが、光沢加工が施されているので効き目はなさそうです。成分が浸透していかないとダメということですね。

同じように大抵のウッドテーブルも難燃化できないでしょう。無垢のウッドテーブルがあれば……といったところです。

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