パラコードカスタムでもっと使いやすく!

実は商品ページには、持ち手部分にパラコードを編み込めば、さらに扱いやすく、カッコよくカスタムできるという紹介が。
確かに、小さいうえに持ち手もステンレスがむき出しの状態。脂の多い肉など切るときには、滑って持ちづらそう。ということで、筆者もまずはパラコードカスタムにトライ!
パラコードの編み方
〜切り出しナイフ編〜
とはいえ筆者、パラコードを編むなんて器用なことは大の苦手。「特に初心者向けの編み方!」というネット記事などを参考に、四苦八苦しながら巻いてみましたよ。
結論、小さいからこそ編み込みは結構簡単。 ただし、刃の部分はむき出し状態での作業となるため、手指の怪我にはくれぐれもご注意ください。
1|パラコードの終端を炙る

パラコードはライターなどで端を炙ることで膨らみ、ばらけにくくなるだけでなく、結んだときのストッパー的な効果も出てきます。切ったら炙る、が基本と考えると良いようですね。
2|パラコードを2つ折りして
ナイフの柄に乗せる

続いては、パラコードを2つ折りにして、柄の部分に重ねます。2つ折りにした両端が、それぞれナイフから10cm程度でもハミ出していればいい感じです。
3|ぐるぐると柄を巻いていく

折り曲げたパラコードの片端を持ち、もう片方のパラコードごと、柄を巻いていきます。隙間ができないようにしっかりと。
4|穴に通して結んだら完成!

巻き上げた端を、最初に折り曲げた箇所、つまりループ状になったところに挿しこみまして、


両端を持ってグイっと引っ張るとコードが締まり、ほどけなくなります。余った部分は切り取って、また炙ればOK。

お尻側の方は少し長めにしておき、もやい結びで輪っかを作れば、吊るすのにも便利です。
もっと見た目がカッコいい結び方もたくさんありますが、この編み方は本当に簡単で、初心者にもかなりハードルが低いと思います。
キャンプ料理で使ってみた
ステーキ肉を切ってみる

いよいよ調理に使っていきます! まずは定番の赤身肉ステーキです。厚みは2cmほどとまあまあの迫力ボディ。
しかし……、すんなり切れますね! 拍子抜けするレベルです。
手が肉に近い感覚が独特で、少し慣れが必要なのと、あと、やはり刃を立てる必要はありますが、なにせ切れ味がいい。スルスルと気持ちよく切れていきます。
生肉の脂身ではどうか…?

では、筋ばった脂身の多い鶏肉なんかどうでしょうか? しかも生で。
と、意地悪く試してみましたが、やはりザクザク切れちゃいます。細かい所も指先のコントロールだけで切れるので、この小ささがむしろ功を奏した感じ。
パラコードは……、持ちやすさに関しては、正直なくても大差ないかもしれません。元々の裸の状態が相当持ちやすいんです。
厚みのある野菜のカットは…

この切れ味ですから、野菜も簡単に切れます。ただし、画像のナスのように、刀身の長さより厚みのある野菜はやはりキツイ。
肉だと繊維質が頑丈なので、何度も刃を入れて切れるのですが、野菜は途中で折れる感じに。どうしても刃が届かないところは、画像のように、切り口の端の方がえぐれてしまいます。
タッチアップも上々!すぐ研げる

タッチアップのしやすさは、商品の特長の1つでもあるようです。要するに、持ちやすくて刃がまっすぐで、砥石に当てやすいんです。
さらに、刃の部分も面積も当然小さく、すぐ研ぎ終わるワケです。このサイズならではの、明確なメリットと言えますね。
火起こしなんかにも使えるぞ

手持ちのモーラナイフにファイヤースターターが付属していたので、ブッシュクラフト好きな方がよくやる、ナイフを使った火起こしができるかも、ちょっと試してみました。
特に無理のないアクションでも火花が飛んだので、問題なくできそうでしたよ。
重宝するのは「ちょい切り」

「深山小刀」を色々使ってみて、「どこに放置しておいてもまるで邪魔にならない」のを実感。
テーブルの上に置いておき、画像のようにサッとパッケージを切るとか、調理中に急ぎで食材を追加するとか、そういう「ちょっと切りたいとき」に、とても重宝するんです。
実際、切るものを探すのに時間がかかると、料理が焦げてしまうことも。「深山小刀」1本備えておけば、そんなストレスとも無縁です。
気になるところもなくはない
シースに飛び出し防止機能がない

付属の「シース」はピッタリとはしているのですが、収めた刀身を固定する機構はなく、油断すると刀身が抜けてしまうことも。
紛失の恐れやケガの危険性もあるので、パンツのベルトフックなど、身体に近い場所に装着するときなどは、特に注意が必要と感じました。
パラコードカスタムは一長一短

パラコードカスタムで、確かにカッコよくはなるんですが、そもそもの持ち手の設計が優秀なおかげで、なくてもさほど持ちにくさは感じません。
むしろ、パラコードをつけることで刀身を洗いにくくなるし、「シース」にしっかり収まらないなど、筆者個人的には、ややデメリットの方が目立つような気がしました。
もっとうまい人が巻けばそんなことはないのかもしれませんが。
エバニュー 深山小刀
サイズ | 全長113mm 刃長49mm |
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重量 | 12g |
材質 | 本体:刃物用ステンレス鋼 シース:特殊防刃生地 |
付属品 | シース |
あったら絶対使いたくなる「地味に便利」アイテムだ!

こちらの画像は、フォーク替わりに「深山小刀」を使っているところ。切れ味が鋭くても、刃が小さいので、こういうときも使いやすいんですよね。
高性能なのはもちろん、思った以上に「小さいなりの利便性」が多岐に渡っているのに驚きました。
こういうのを”地味に便利”なアイテムと言うんですね。身近に置いておけば、マジで手放せなくなります!