実は世界No.1ポータブル冷蔵庫メーカー「ALPICOOL」

今回ご紹介するポータブル冷蔵庫のメーカー名は「ALPICOOL」。「アルピクール」と読むと思われますが、公式発音の記載は確認できませんでした。
中国No.1のベンチャー・ITメディア日本版「36Kr Japan」に掲載されている記事によれば、ALPICOOLは、中国の企業(本国では「冰虎」)で2016年に設立。

車載冷蔵庫やポータブル冷蔵庫を開発・生産。このうち車載冷蔵庫は、生産・販売台数が4年連続で世界1位となっており、市場シェアは30%を超えているとのこと。
この「36Kr Japan」以外の情報源は見当たらなかったのですが、このメディアは日経と提携をしているので、信用できそうですが、企業がやや誇張した情報を発信することはよくあることなので……ただ少なくとも、信頼できそうなメーカーです。
小さいポータブル冷蔵庫の容量は10L弱

Amazonでポータブル冷蔵庫を検索すると、もう有象無象の商品が出てきます。
そんな中から容量別に見ていくと、小型のポータブル冷蔵庫は10L弱から10L前半、大型のものでは40Lくらいとなっていました。
すなわち、ポータブル冷蔵庫クラス最小は10Lを切るモデルとなります。
容量8〜9Lクラスで最も安い商品を探したところ見つかったのが、ALPICOOL「NL9」。
Alpicool 車載冷蔵庫 9L
サイズ(奥行き × 幅 × 高) | 32.8 x 46 x 26.1 cm |
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重量 | 6.4㎏ |
購入時の価格は、1万3,999円でした。
ただ、ご多分に漏れずAmazonの商品の入れ替わり、価格変動はよくあることなので、読者の方々がチェックしたときには状況が異なっているかもしれません。
(注:「ペルチェ式」などと呼ばれる簡易的な冷蔵庫や、クルマのシガーソケット12V電源が使えないタイプは省いています)
とはいえ、1万円前半で小さくてもしっかり使えるポータブル冷蔵庫が買えるのなら嬉しいではありませんか!
サイズ感をチェック
サイズは、幅46cm、奥行き32.8cm、高さ26.1cmとかなりコンパクト。

奇しくも、私の”ノマド仕様”スバル サンバーのテーブル下の収納スペースにすっぽりハマりました。

さらに、フタの開け閉めもできちゃいました!
冷蔵庫に合わせてベッドキットを作成したわけではありません。たまたまシンデレラ・フィットでした。
本体重量は、6.4kg(スペック表による)。実際に持った感じはとても軽かったですね。
機能チェック
コンパクトなサイズですが、20℃から-20℃まで温度設定が可能で、電源はクルマのシガーソケット(12V・24V両対応)、AC100V家庭用電源に対応しています。
保温機能はありませんが、冷凍庫としても使えます。
中級モデル以上によくある「急速冷蔵・急速冷凍モード」「エコモード」といった運転モード切替はありません。
取扱説明書によると「常時急速冷却モード」と記載されていますが、設定温度になるとコンプレッサーを止めるので、電気をバカ食いすることはないでしょう。

騒音レベルは、スペック表によると「45db」以下。ポータブル冷蔵庫としては標準的な数値です。
45dbは、「静かな住宅地や図書館内で聞こえる程度の音」とされており、製品としてはとても静かです。
車中泊で寝ているときのコンプレッサー音や振動はまったく気になりませんでした(外音のほうが大きい)。
ただ、置き場所によっては、コンプレッサー起動時の音と振動が増幅されて気になるかもしれません。これは、ほかのポータブル冷蔵庫でも同じことが言えますね。
容量をチェック
庫内サイズはスペック表によると、幅21.5cm×奥行き25cm×高17cm。

スクエアな形状なので、使いやすいですね。

ただ、高さが17cmと低いので、500ml以上のペットボトルは立てて入れられません。
500ml缶の規格は高さ16.7cmですから、ギリ立てて入ります。

350ml缶は、最大9本+α(180mlのブリックパック3本と250ml缶1本)が入りました。

ペットボトルだけの場合、寝かして入れて6本は入ります。
が、上部は微妙な空間が残ります。そこには、柔らかいペットボトルならプラス2本、合計8本入ります。フタを閉めるとき、ちょっと潰して入れます。
最小クラスポータブル冷蔵庫ですが、なかなかの収納力です。
ただ、冷蔵庫の使い方の基本は、目一杯モノを入れないこと。詰め込みすぎると冷気が回らず、冷却ムラが発生するほか、消費電力も多めになってしまいます。
目安は、7割程度と言われていますね。
冷却速度をチェック
ポータブル冷蔵庫を選ぶとき、サイズや価格だけで決めてしまっては、後々後悔するかも知れません。
チェックしたいのは、電源ONにしてから庫内が冷えるまでの所要時間です。
たいていの場合、ポータブル冷蔵庫は使うときにしか電源をONにしないでしょう。
電源ONにしてから庫内が冷えるまでの時間は、実はかなり使い勝手を左右する重要なポイントです。
NL9の商品説明では「わずか15分で0℃に達し、60分で-20℃まで冷凍することが可能です。」と書いてありました。
はたして本当なのでしょうか?