いつものキットはコレ

シートゥーサミットのファーストエイドバッグは容量1L、ロールトップ式の防水タイプです。明るいオレンジ色で、薄暗いところや荷物の中でもよく目立ち、透明な窓があって中が見やすいのが◎。
シートゥーサミット ファーストエイド ドライバッグ 1L
| 材質 | 70D PUコーテッドリサイクルナイロン |
|---|---|
| 重量 | 32g |
| 容量 | 1L |
| 外寸 | 16.3×11.2×9.4cm |
| 耐水圧 | 10,000mm |
バッグの中の道具一式

ざっくりご紹介すると①常備薬、②外傷手当て用、③虫刺され用、④湿布薬、⑤裁縫セット、⑥耳栓、これがいつものラインナップです。
今回持っていて助かった3つの道具はコレ
その1|外傷手当て用品

指先の切り傷は、消毒液とアルコール消毒綿で消毒し、絆創膏で保護しました。ハサミは止血用にMOKUタオルを切るときに使用。小型のハサミを救急セットに入れておくと、急なときに切る道具を探し回らなくて済みます。
液体絆創膏の「ぬりバン」は、指先などの小さな傷に塗り、皮膜を作って保護してくれます。絆創膏が貼りにくい場所でも簡単に手当てができて重宝です。
その2|湿布薬

救急車を待つ間、地面の穴にはまって捻挫した足首に急いで鎮痛ゲルを塗りました。応急的に患部の手当てができ、持っていてよかったです。
重たいバックパックを担いでの徒歩ソロ。普段、湿布などの経皮鎮痛消炎剤は、夜寝るときに疲れのたまった足腰に貼っています。関節などには塗りやすいゲル状の鎮痛消炎剤がおすすめ。
その3|MOKUタオル

指先の怪我は、このタオルを切り裂いて傷口を押さえました。
柔らかな風合いの「MOKU」タオルは綿100%製。サウナ用に開発されたものですが、水や汗をサッと拭うのに適しており、薄手なのですぐに乾いて実にキャンプ向きです。
コンテックス MOKU フェイスタオル
| 素材 | コットン100% |
|---|---|
| サイズ | 34×100cm |
念のため持ち歩いているもの
今回役に立ったもの以外に、いつも持ち歩いているものは……
常備薬

鎮痛・解熱剤、下痢止めと整腸剤、風邪薬等の漢方薬は体質に合ったものを選んでいます。
市販薬の使用期限は未開封の場合約3年。チャック袋にはセットした時期を記入し、入れ替えの目安に。
虫刺されの薬

虫刺されの毒を吸い出す「ポイズンリムーバー」、この処置があるかないかで後々の治りが全然違います。
かゆみ止めは効果の高いステロイド剤が含まれているものと、皮膚科で処方してもらった副腎皮質ホルモン剤も持参。
筆者のホームグラウンドの千葉はヤマビルが出没しやすいため、ヒル除けのスプレーも持ち歩いています。
耳栓と裁縫セット

キャンプの夜を快適に過ごすために、ときどき必要になるのが耳栓。ホームセンターで工事用の遮音性の高いものを購入しています。
裁縫セットは衣類の補修のほか、針先を消毒してトゲ抜きに使うことも。
体験を経て、新たにソロキャンプに導入したもの
自分の医療情報を携行するリストバンド

このときの怪我を教訓に導入を決めたのは、「メディカル ID アナログバンド」です。バンドの中に、氏名、生年月日、血液型、緊急連絡先などを記した防水シートを内蔵。
緊急時、お薬手帳等がなくても、自分の情報を医療者に渡すことができます。
腕やバックパックに巻く

使い方は簡単。専用の防水シートに油性のペンで必要な情報を書き込んでバンドの中に差し込み、面ファスナーで腕や足首、バックパックに巻き付けておけばOK。
重量6gと軽量で、素材はポリプロピレン100%のため金属アレルギーの人でも装着可能。カラーも6色あり、ファッションアイテムとしても◎。
クレ メディカルID アナログバンド
| サイズ | 35cm×2.5cm(外周約22cmまで装着可) |
|---|---|
| 重量 | 約6g |
| 素材 | ポリプロピレン |
| カラー | グレー、ターコイズ、ブラック、タン、ピンク、グリーン |
書き換え用予備シート

健康状態の推移に合わせ、書き換え用の予備シート(2枚入り)も販売されています。
最近のスマホには緊急時に医療情報を自動で伝える機能がありますが、状況によっては発信が難しいときも。このようなアナログの伝達方法もいざというときに有効な手段です。
※個人情報なので紛失には十分注意してください
クレ メディカルID 予備シート
| 数量 | 2枚入り |
|---|---|
| サイズ | W78mm×H38mm |
保険加入も助かりました
損保会社の「傷害保険」、生協の「コープ共済」

出典:PIXTA
最後にファーストエイドに加え、もうひとつ役に立ったのは「保険」です。調べてみると、家族で入っている「傷害保険」と、個人で加入している「コープ共済」から、怪我の通院について保険金・共済金が支払われることがわかりました。
火傷の治療には数ヶ月かかる見込みだったので、金銭的にとても助かりました。
アウトドア保険も

出典:PIXTA
上記以外にも、キャンプに行く前にはその都度、掛け捨ての「アウトドア保険」等に加入するようにしています。
携行品の紛失・破損補償、個人賠償責任保険(1億円〜)が付いているものもあります。強風でテントが煽られ、飛んだペグがもとで他人のテントを傷つけたなどというときのためにも安心ですよ。気になる方は調べてみてください。
「安全」への備えは、ビギナーも経験者も同じ!

今回肝に銘じたのは、「焚き火・調理中など火を使っているときは不用意にその場を動かない」 ことです。立ち歩いたり、写真を撮ろうとして、思わぬ怪我を負ってしまうのを身をもって体験しました。
大昔に習った救急法も、かろうじて思い出せたので何とかなりましたが、こういった知識を日々アップデートすることも大切だと痛感。また、急ぎ治療を受ける必要が生じたとき、連絡先や必要な医療情報をいかに的確に第三者に伝えるか、これも重要なことです。
筆者の手痛い失敗談が、みなさんのキャンプライフの安心に少しでも役立てば幸いです。


