アイキャッチ・記事中画像提供:タカバンさん
今回アイテムを紹介してくれるのは、千葉県在住のタカバンさん

行先は絶景キャンプ場から、野営地まで。自由に楽しめるソロキャンプがメインのタカバンさん(@takabanbando)。キャンプ歴は30年、うちソロキャンプ歴6年で、現在はハイエースでの車中泊にハマり中。
また、近頃はソロ同士のグループキャンプも増えているそうで、いい刺激をもらっているのだそう。

そんなタカバンさんがキャンプ道具を買うときの重要ワードは「1カテゴリーにつき、2つまで」。
道具を「できる限り永く、たくさん使ってあげたい」ので、仲間が使っている実物を見たり触ったり、使った感想を聞いたりしたうえで購入し、失敗が少なくなるようにしています。
また、同じ用途の道具がいくつもあると「結局使ってあげられなくなってしまう」ため、マイルールとして「1カテゴリーにつき道具は2つまで」と決めています
自分軸を大事にしながらワイルドな野営にどっぷりと浸る、タカバンさんの愛用ギアをお聞きしました!
1、アイデア満載の”車中泊カー”
トヨタ「ハイエース」

いま1番お気に入りで、1番大きなキャンプギアが「ハイエース」。
DIYでベッドとテーブルを作り、屋根にはソーラーパネルを設置して車中泊仕様にドレスアップしています。
ハイエースを選んだ理由は、私と妻の希望を両立できたから。
というのも、私は行先を決めない自由な旅をしたり、キャンプ中の急な天候悪化の際の避難所にしたりするため「車中泊のできる車」にしたい。一方で妻は、「普段使いが苦にならない車」にしたい。そのどちらの願いも叶えてくれるのがハイエースでした。
大きくて運転が難しそう…と言われますが、シートが高い位置にあるため視点が高く、実際にはとても運転しやすいです

気に入っているポイントは、なんといっても荷室の広さ。セカンドシートを折りたたまずとも長さ180cmのベッドやテーブルを設置できるんです
納車後はベッドからDIYしたというタカバンさん。ふだんはひとりが寝られるサイズで使い、拡張すると大人ふたりが寝られるベッドに変身するという、秀逸なしくみ。
さらに、ベッドの下はスライド式の引き出しにすることで、奥の荷物が取り出しやすいように工夫しています。

テーブルは、折り畳み式の天板をつけました。走行時は畳んで棚の荷物が飛び出ないようにロックできます。そして天板を上げれば、パソコン作業や料理をするのに十分な広さのテーブルに。
景色の良い場所に停めて、景色を眺めながら仕事ができる点も気に入っています
これだけでも十分快適! に違いないのですが、車内で各種電気製品が使えるようにポータブル電源を設置。天気のいい日はルーフキャリアに設置したソーラーパネルからポータブル電源に充電できるようにもしているそう。
「ハイエースDIYの詳細が気になる!」というかたは、タカバンさんのInstagramのハイライトからチェックできます。
2、汚せば汚すほど味が出る!
ヴィンテージのポーランド軍幕

快適な車中泊とは打って変わって、軍幕で寝食するワイルドな野営も楽しんでいるタカバンさん。
最初に手にした軍幕は、キャンプ仲間に譲ってもらったというポーランド製のもの。タカバンさんがもっとも張っているテントです。
一番のポイントは、「簡単に張れる」点です。慣れれば5分で立てられます。
また、生地が厚手のコットンなので火の粉にも比較的強くて、近くで焚き火を楽しんだり、冬には薪ストーブを入れたり。
もちろん、見た目がかっこいい点も気に入っています!

ポーランド軍幕とは、2枚のハーフシートをつなぎ合わせて、ティピーテントのようにできる幕のこと。
軍が使っているだけあって耐久性が高く、風雨に強い特性を持ち合わせています。
軍幕は「ある程度使い古した感じがかっこいい」とされているので、片付けるときもきれいに折りたたむ必要はなく、雑に扱ってもいいところも良くて。
他国の軍幕と組み合わせて張ることもでき、張り方は無限大であるところにも魅力を感じます

現地で調達した木をポール代わりにするワイルドさも、軍幕を扱う醍醐味ですね。
3、知る人ぞ知る、焚き火台の名作
LAGOM「焚き火台」

宣伝広告を一切していないのに、ユーザーの口コミで愛用者が増えている焚き火台です。
縁あって一緒にキャンプしている方がLAGOMの開発者で、その方の想いやアイデアの詰まった焚き火台であることを知って購入しました
LAGOM(ラゴム)は、メーカーでもガレージブランドでもなく、野営好きのいちキャンパーが手がけている焚き火台のこと。
LAGOMという言葉には「少なすぎず、多すぎない程度に」という意味があり、スウェーデンの概念なのだそう。

長い薪もそのまま載せられるしっかりした構造でありながら、折りたたむとA4サイズの小ささに。
スリットが入っていないので灰が下に落ちにくく、地面への熱ダメージが少ないところも◎です
LAGOMは三角形のパーツ6枚からなる六角形のお皿型。火床を展開すると幅40〜45cmになり、薪割りをしなくてもくべられる大面積に変化。
A4サイズに収納できる焚き火台といえば「ピコグリル398」を思い浮かべる方も多いと思いますが、それよりも多くの薪を投入することができます。

比較的低い位置で燃焼させるため、足元も暖かい点もお気に入り。
オプションのリフレクターを使えば、反射熱で暖かく、かつ多少の風にも耐えられます。専用網など、ほかにもオプションが充実しているところもいいんです
LAGOMの焚き火台はオプションがとにかく豊富。なのですが、その意図は「たくさんのオプションを購入してもらうためではありません。
「必要最低限のオプションを選んでもらうことで、予算もギアも無駄にしない」。そんな開発者の想いが込められている背景にも、グッとくる……。
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