自動炊飯シリンダーの活用アイディアを探ってみる
時間のかかる鍋調理もできた

「自動炊飯シリンダー」を使うことにより燃焼時間が長くなるので、燃料30ml程度でもアルコールストーブでお鍋の調理ができました。
本来、火加減が調整できず燃焼時間も短いアルコールストーブはあまり調理向きではないと思っていましたが、「自動炊飯シリンダー」があれば一気に調理の幅が広がります!
特殊な形状のアルコールストーブにも使える…?

こちらは、お気に入りのTOAKSの「チタンアルコールストーブ」。シンプルでスタッキングがしやすく出番も多いのですが、一般的なアルコールストーブに比べて特殊な形をしています。
先にも触れた通り、イムコのシリンダーは一般的なアルコールストーブには対応しているようですが、特殊な形状のタイプではいかがなものか? ということで追加検証してみました。

まず、「自動炊飯シリンダー」無しの本燃焼状態がこちら。周囲のジェット孔から炎が吹き出し、勢いよく燃えています。

「自動炊飯シリンダー」ありのときが、こちら。 エバニューでのトロ火状態より火柱は長いものの、ジェット孔から吹き出す炎よりはかなりトロ火の状態です。
高さのあるゴトクに変えて炎から距離を離すなど、工夫次第では自動炊飯も可能かもしれませんが、メーカーが保証する使用方法ではないため、試す場合はあくまで自己責任となります。
使う前に知っておくと良いこと
外だとかなりデリケート

1つ気になったのは、どうしてもトロ火状態の弱い火力は、風の影響を大きく受けてしまうという点。
屋外での使用時にはウインドスクリーンなどの風防アイテムは必須、かつ風が通りにくい林間サイトなどのロケーションで使うのがベストでしょう。
点火時のライターの種類に注意

じつは今回、チャッカマンで点火する前に100円ライターで着火を試みたところ……

30秒待っても反応ナシ。周囲が明るいために炎が見えないのかと思い手をかざしてみるも、まったく熱さを感じません。
この後チャッカマンに変えてみたところ難なく着火したのですが、ここで点火時にややコツが要ることが判明しました。

それは、シリンダーのメッシュ部分に、ライターの炎を広く“面”で着地させるように点火するという方法。こうすると一発着火できました。
とはいえ100円ライターの場合、このやり方だと炎が手の指の方へと上がってきて火傷する恐れが。シリンダーの個体差にもよりますが、チャッカマンタイプやターボ式ライターなど、自分の手より下方向へ炎を送り込みやすい機種だと、よりスムーズに点火できそうです。
待ってるだけで、美味しいご飯が完成!

「自動炊飯シリンダー」のおかげで、アルコールストーブでほったらかし炊飯が叶い、待っている間にスマホをいじることもできました。
継続的に使用すれば燃料の節約にも繋がり、燃料の統一により装備の軽量化にもなります。バックパックキャンパーや自転車でのキャンプなど、軽キャンプでぜひ使ってみてはいかがでしょうか?
イムコ 自動炊飯シリンダー
| サイズ | 約Φ36 x H40(mm) |
|---|---|
| 重量 | 22g |
| 内容量 | 14ml |
| 材質 | シリンダー:アルミニウム 芯材:カーボンフェルト・ステンレスメッシュ 計量カップ:PP(ポリプロピレン) |



