開発担当者に聞いた。あえて本気でペグを作ったワケ
ズバリ、新作ペグの一番の魅力は?

サバティカル開発担当者:吉野さん
吉野:今回の新作ペグ1番の魅力はやはり「硬さ」です。通常の鍛造ペグの4倍。ペグ史上最強と自負するくらいの自信があります
なぜペグを開発しようと?

吉野:ペグって、キャンプにおいてものすごく重要なアイテムですが、機能面での進化が限られているんですよね。
刺す、ひっかけるくらいの用途しかない。でも、もっと強く、もっと便利にできるはずだと考えました。
そんなタイミングで、強度を追求できる機会、GMBさんとのコラボレーションの話が持ち上がりました。そこで、「じゃあ本気でやってみよう」と開発をスタートしたんです
GMB社との出会いと共同開発のきっかけは?
吉野:もともとGMBさんからA&Fに問い合わせがあったのがきっかけです。
GMBさんは自動車のユニバーサルジョイントなど、絶対に壊れてはいけない部品を作るメーカー。ペグを作りたいと考えていたこちらとしては、「すごく良いお問い合わせがきた!」と

GMB開発担当者:大木さん
大木:私自身キャンプが好きで、鍛造ペグを使っていたんですが、固い地面に打ち込むとやっぱり曲がってしまうんですよね。
そこで、「GMBの技術を使えば、曲がらないペグを作れるんじゃないか」と考えたのがスタートでした。
吉野:そこからいろいろとやり取りさせていただいて、「これだったらいけるかもしれない」となり、開発がスタートした、という感じです。
自動車のパーツを作っているという実績、歴史も信頼できましたし、そこからは逆にこちらから色々話を伺って、進んでいきました。運命でしたね
GMBってどんな会社?

GMB開発担当者:稲田さん
稲田:奈良県に本社を置く、自動車部品の製造会社です。昨年80周年を迎え、現在は100カ国以上で使用されており、グローバルに展開している会社です。
普段は、エンジンにつくウォーターポンプと言われる部品、また足回りの部品(ユニバーサルジョイント)といった、壊れてはいけない、極めて品質を求められるパーツを製造しています。
強度を高めるために、どのような工夫を?

大木:鍛造ペグに、GMBが自動車部品の製造で培った「特殊熱処理」を施しました。これにより、表面は硬く、内部はバネのような靱性を持たせています。
我々から言わせると、通常の鍛造ペグは、まだ「生」の状態。硬度が低く、強く打ち込むと歪みが生じやすいのですが、この熱処理によって耐久性も向上しています
機能面でこだわったポイントは?

吉野:まず、ペグの円形部分は12mm径。従来の10mmではフックがかかりにくいハンマーがありましたが、12mmにすることで、より多くのハンマーのフックがかかり、扱いやすくなっています

あとは、ペグ全体の形状は刀のようなスリムなデザインを採用しています。
これにより、硬い地面にもスムーズに刺さり、抜く際も軽くひねるだけで隙間が生まれてスッと抜ける仕様になっています。
さらに、表面に溝を作らないことで泥がつきにくく、手入れも簡単に。これらの工夫ができたのも、GMBの高い加工技術があってこそですね
チタン同等の強度とのことですが、なぜあえて鍛造ペグを?

吉野:チタンは確かに硬くて軽いですが、高価で加工の自由度が低いんです。その点、鉄ならばGMBの技術を活かして自由な形状に加工し、強度を上げることができる。
だからこそ、この形状と性能を両立できました
どのような方に新作ペグをお勧めしたいですか?
吉野:ガチキャンパーはもちろんですが、初心者の方にもおすすめしたいですね。
これ一本持っていれば、どんな地面にも対応できますし、生涯保証もあるので「とりあえずこれを買っておけば間違いない」と安心して手に取って欲しい

大木:GMBの技術を結集させ、本気で作ったペグです。ぜひ多くの人に使ってほしいですね。きっと「ペグってこんなに違うんだ!」と驚いてもらえると思います。
吉野:結局、どんなシチュエーションでも対応できるペグだから、全キャンパーにおすすめです!
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自動車部品の技術がアウトドアへ。ROOT 280は“ペグの革命”

ペグはキャンプギアの中でも地味な存在かもしれませんが、テントやシェルターをしっかり固定するためには欠かせないアイテム。
ROOT 280は、これまでの鍛造ペグとは一線を画す強度・軽さ・使いやすさを兼ね備えた、まさに“世界最強のペグ”。
「ペグなんてどれも一緒でしょ?」と思っている人にこそ、ぜひ試してもらいたい。サバティカルとGMBの本気を感じるはずです!