サバティカルの新作アプデが熱い!

人気アウトドアブランド「サバティカル」。
機能性とデザイン、そしてコストパフォーマンスまでをも兼ね備えたテントを数多く生み出し、今やキャンパーなら誰もが知るブランドとなったサバティカルが、2025年春、大型アップデートを実施!
既存の人気モデルをさらにブラッシュアップする形でのアップデートですが、その内容は“ほぼ新作レベル”と言っても過言ではありません。

ということで、どのテントがどう進化したのかを爆速チェック!
さらに開発担当者のインタビューを交え、なぜこのタイミングでアップデートを実施したのか、その狙いも深掘りしていきます。
どう変わった?アプデ内容をチェック

製品と価格のバランスを大切にしながらも、ユーザーの声に耳を傾けてきたという同ブランド。
今回のアップデートも、「ここが便利だったら」「こんな機能があればいい」といったニーズに応えたのだとか。
全4種類のテントに「プラス版」が登場

まず、今回のアップデートで新登場したのは、以下の4種類。各テントに「plus(プラス)」版が追加されます。
- スカイパイロット Synthetic plus:
113,300 円(税込) - モーニンググローリー Synthetic plus:
69,960 円(税込) - アルニカ plus :
109,890 円(税込) - ギリア plus:
69,960 円(税込)
これに伴い、次の3テントは廃盤に。
- スカイパイロット Synthetic →廃盤
- モーニンググローリー Synthetic →廃盤
- GILIA →廃盤
※現行のアルニカ、TC版のスカイパイロット、モーニンググローリーは継続販売。またアルニカは価格改定を実施(99,800円→89,980 円)
では、それぞれどのように変わったのか、詳しく見ていきましょう。
メッシュが大幅追加で通年快適に

フルオープン

フルクローズ
今回のアップデートでは、すべてのモデルにメッシュパネルが追加されました。
特に春夏のキャンプでは、通気性の良さが重要。メッシュパネルを開放すれば、涼しい風がテント内を通り抜け、閉めれば虫の侵入を防げるため、より快適に過ごせます。
内側からの景色も楽しみながら、キャンプを楽しむことができます。
モーニンググローリーplus

フロントサイドとリアパネルにメッシュを追加。フルオープン時の解放感が増し、夜は虫を気にせず快適に過ごすことができます。

サイドパネルはメッシュになるほか、巻き上げも可能で使い方の幅が広がりました。
スカイパイロットplus


従来モデルと比べ、閉塞感がなく、より自然とシームレスに
側面に大きなメッシュパネルを配置。内部からの景色も楽しめるうえ、シェルターとしての使い勝手も向上しました。
アルニカplus



フルメッシュにすることで、リビングスペースの開放感がさらにアップします。従来のモデルよりもより涼しく、通気性抜群のテントに進化しました。
ギリアplus

フロントと側面すべてがメッシュパネルになりました。これにより換気性能が大幅にアップし、夏場でも快適に過ごせる仕様に。

フルクローズ時も開放感を得られ、特に夏場は快適なキャンプができます。
アルニカにサイドパネルとルーフシールドが追加

「アルニカ Plus」には、新たにサイドパネルとルーフシールドが追加。
サイドパネルはフルオープン時にも、雨風の影響を軽減してくれます。ジッパーを外せばオーニングの拡張も可能です。

またルーフシールドは、室内をより強い日差しから守り、室内の結露を軽減します。
ギリアには待望のスカートが追加

スカートが追加されたことで、冬場の冷気や夏場の虫の侵入をしっかりガード。
オールシーズン対応モデルへと進化しました。なお、既存モデルは廃盤となります。
開発担当者に聞いた。新作ではなく、アプデを選んだワケ
──なぜメッシュパネルの追加を?

吉野:展示会や店舗、お問い合わせで、お客様から“ここにメッシュがあったらもっと良いのに”という声を多くいただいていました。
化繊のテントは、雨が多いシーズンにも使われます。そうなると、どうしても蒸れやすいし、虫も気になる。跳ね上げもしたい。
そこで、より快適に過ごせるよう、メッシュパネルを大幅に追加しました
──ギリアはスカート、アルニカはサイドパネルとルーフシールドも追加されました。その狙いは?

吉野:ギリアはもともと、コストと機能のバランスをとり、手に取りやすくしたモデルなのですが、やはりメッシュとスカートの要望がかなり多かったです。
よりユーザーの満足できるもの、使いやすいものという観点で考えると、つけるべきだと判断しました

カラーPU の採用とルーフシールドで、遮光性が大幅アップ
また、アルニカのルーフシールドは結露対策が大きな狙いです。面積も大きく結露しやすいという弱点を改善するために、導入しました。
また、生地が二重になることで、遮光性もアップしています

サイドパネルによって、プライベート空間を保ちながら、横からの雨風の侵入を軽減することで、より快適に過ごすことができます。
どちらも、やはり春夏だけでなく、秋冬も含め通年使っていただきたいんですね。1つあるだけで年中キャンプを楽しめると思って欲しい、そんな思いから追加した機能です
──なぜ新作ではなく、アップデートモデルを?

吉野:サバティカルは、新しいモデルをどんどん増やしていくというより、“長く使える良いもの”を提供していきたいという考えなんです。
既存モデルの完成度には自信があるので、お客様の声を取り入れながら、コストとバランスを考え、最適な形でアップデートしました

“この機能がないから購入を迷っていた”という方も、今回のアップデートをきっかけに手に取ってもらえたら嬉しいです
──改めて、どんな人に各テントをおすすめしたいですか?

吉野:TCモデルは雨の日に使いづらいですが、化繊は天候や季節を問わず通年で活躍します。なので、どれも初心者から玄人まで幅広くおすすめできます。
アルニカは、1つあればファミリーキャンプが完結する万能モデル。
すでに“サバティカルといえばアルニカ”というイメージがあるほど人気なので、今回はプラスモデルを追加し、従来品と併売します

スカイパイロットは、インナーテントを付けることでツールーム仕様に。クローズ状態からメッシュにできるパネルができ、開放感をより感じられるようになっています。
ファミリーで快適なキャンプを、1年を通して楽しんでいただきたいですね。

開放感が増したモーニンググローリー

ギリアとモーニンググローリーは、コンパクトながら快適なデュオキャンプ向け。
スカイパイロットとモーニンググローリーはTCモデルが継続し、化繊モデルはプラスに移行します
──サバティカルの今後の展望を教えてください
吉野:オートキャンプ向けテントは、今回のアップデートでかなり充実しました。ここからは、さらにテントのカテゴリを広げていく予定です。
例えば、ソロ向けや持ち運びしやすいモデルなど、より多様なニーズに応えていきたいと考えています。
また、海外市場でもキャンプの人気が高まっており、特にタイではサバティカルのコミュニティがあるほど。
お客様の声も海外から届くなど、盛り上がっているのが嬉しいですね

もともとサバティカルは、「日本の気候に合った“スタンダード”を厳選してプロダクトとして提供する」のがコンセプト。
ただ、そのスタンダードも時代や環境によって変化していきます。なので、お客様の声を反映しながら、常にスタンダードを提供できるよう、製品をブラッシュアップしていきたいと思っています。
今回のアップデートも、そんな想いを形にしたもの。より完成度が高まり、誰もがアウトドアを楽しめるスペックになりました。これまで以上に安心して使っていただけたらと思います
新作展示会も!
ユーザーの声を反映させた、”ニュースタンダード”なテント

サバティカルの今回のアップデートは、新モデルを次々と生み出すのではなく、既存モデルをさらに進化させるという選択。
そこには、「長く使える良いものを届けたい」というブランドの強い思いが込められていました。
今のモデルをずっと使い続けようと思っていた人も、このアップデートを見たら、買い替えを検討したくなってしまうかも?
環境や時代の変化に合わせ、アウトドアをより快適にする「スタンダード」を進化させ続けるサバティカルに、これからも要注目です!