記事中画像撮影:筆者
これまでのギアとの出会いを振り返って…

キャンプ歴も8年目に突入し、あらゆるギアをレビューしてきた筆者。なかには編集部の無茶ブリで、届いた箱を開けるなり困惑したギアもあったり無かったり……?
そんななかでも、実際に使ってみたら、意外にも感動したギアを振り返ってみました。
40代オヤジが感動したギア5選
1|CAM DE CAM
「マルチポールクランプ」

ときにはオヤジらしからぬハイカラでカッコイイギアを使いたい。そんな事をボヤいていたら、編集部から送られてきたのがCAM DE CAM(カムデカム)「マルチポールクランプ」。
特徴的なのが右側のクランプ状のパーツ! ポールなど丸みのある面に挟める設計なんです。

固定可能幅は13〜16mmで、結構太いテントポールなどにも対応。耐荷重も1.5kgと頼もしく、斜めのポールでも固定でき、ランタンを吊るした左側のパーツは、360°回転するのも便利です。
*ただし、あくまでもポールへの固定を想定したクランプのため、テーブルなどの平らな面に挟む場合は、これらのスペックが該当しない可能性があり注意が必要です。

また、左側のパーツにはカメラ三脚と同じ1/4インチネジも備え、1/4インチネジ対応の小型LEDランタンなどの装着が可能。


さらに、同ブランドが展開する各オプションアイテムと組み合わせれば、もっとマルチに!
例えば「トライベース」「テレスコピックポール」「マグベース」「マグスペースサークル」と全部盛りなら、こんなにクールな「ドリンクホルダー+ランタンスタンド」が完成!
まさにキャンパーのイマジネーションを刺激するギア。マンネリ化石キャンプからの脱却を図りたい人には、イチオシです。
CAM DE CAM カムデカム マルチポールクランプ
ポール固定幅 | 13-60mm |
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重量 | 182g |
耐荷重 | 1.5kg |
取り付けネジ | 1/4"オスネジ・3/8"メスネジ |
材質 | アルミ合金 |
カラー | ブラック、サンド |
2|BOS「うんちが臭わない袋」

続いては、キャンプギアとは言い難いのですが、あらゆる“臭い”を封じ込め、キャンプ帰りの車内の悪臭を一撃解消してくれる必殺アイテムをご紹介します!
こちら、その名もBOS「うんちが臭わない袋」……。動物の糞処理用の袋なんです。
筆者はワンコ連れでキャンプに行くことも多いのですが、「うんちが臭わない」レベルということは、生ゴミや空き缶、汗の染みた衣類などの臭いにも有効なのでは?と思い至ったワケです。

出典:クリロン化成株式会社
いくら袋の口をキツく縛ろうが、悪臭成分はポリエチレンを通過してしまうのですが、この袋は、悪臭成分の通過が極端に少ない高機能素材を使用し、かつその通過速度も極めてスロー。
そのため、悪臭成分が「人間の嗅覚が感知できる濃度にならない=臭わない」という仕組みなワケです。そもそも医療用に開発されたというのも納得の画期的な技術ですね。


筆者も実際にキャンプの翌日、犬の糞・生ゴミ・ビールの空き缶・汗の染みたタオルをこの袋に入れて車に積載。炎天下に2時間のドライブにて検証してみましたが……。
臭いません! いずれも全く臭いませんでした。オムツの臭いなんかも完封できそう。
同ブランドからはサイズやカラバリも豊富に展開されており、内容物に応じて使い分けるのもオススメです。
BOS うんちが臭わない袋
サイズ | 23×38cm |
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内容量 | 90枚入り |
材質 | ポリエチレン、他 |
3|FIELDOOR
「ワンタッチスクリーンテント」

キャンプ歴の長さに比例し、体力の衰えも加速する筆者。でも、キャンプ場に着いたら一刻も早く酒が飲みたいので、「手っ取り早くタープを立てたい」という欲求が高まるワケです。
そこで初心者向けギアに原点回帰してみたら、超絶便利だったのが、FIELDOOR「ワンタッチスクリーンテント」でした。


何しろこのタープ、ワンタッチですからね。ボタンを押してポールを伸ばすと、画像の右側部分のように、すぐにタープの形が見えてきます。
これを4本のポールでも同じようにおこなえばアッと今に完成。5分かからずの早ワザです。

設営時のサイズは 約幅285×奥行285×高さ208cm。2ルームテントのリビングスペース程度の広さなので、4人くらいまでならファニチャーを入れても十分ゆったり過ごせますよ。
これとワンポールテントでもあれば、あっという間に快適なファミリーサイトが完成。

4面メッシュで虫が入ってこないのに通気性は抜群で、夏の利便性は計り知れないものが。
オプションの「日よけシート」は3面どこでも装着できるし、フルクローズも可能。付属の2本のキャノピーポールでキャノピーも展開できるなど、汎用性も相当高いです。
初心者向けと侮ることなく、たまには原点回帰もアリですよ。
FIELDOOR ワンタッチスクリーンテント
使用サイズ | (約)幅285×奥行285×高さ208cm |
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収納サイズ | (約)幅122×奥行16×高さ16cm |
重量 | (約)6kg |
材質 | ポリエステル / スチール / グラスファイバー |
付属品 | スクリーンテント本体 キャノピーポール×2本 ロープ×6本 ペグ×10本 プラスチック製ハンマー×1本 キャリーバッグ 取扱説明書 / 保証書 |
4|THANKO
「ひんやり水流快眠マット2」

寒いのも苦手ですが、暑いのはもっと苦手な筆者。しかし、ポータブルエアコンなどはまだまだ高額過ぎて……、と思っていたら、素晴らしいギアが登場していました。
その名もTHANKO「ひんやり水流快眠マット2」。こちらなんと、水冷式で温度を下げるエコなマットなんです。

出典:Amazon
“ひんやり”の仕組みは、いわゆる「気化熱」を利用したもの。本体ファンがタンク内の水を蒸発させ、その際に生じる冷えた水をマットの中へと循環。
「人体の体温で温まった水を本体ファンで冷やす」を繰り返し、間接的に人体の体温を下げるワケです。マットに接続しなければ、簡易的な冷風扇としても使えます。

マットにタンク付きの本体のほか、タイマー、リモコン、マットレス仕様時のアダプタの5点がセットになっています。
そして本体に接続する電源は、モバイルバッテリーでOK。しかもUSB type-C給電というウソのようなお手軽さ。消費電力も少なく、10,000mAh程度でも丸一日は使えるから驚きです。

実際使用すると、気温より数度低い程度ですが「ひんやり感」がずっと持続。未経験の気持ち良さで、冷えすぎることもなく朝までグッスリでした。
テントや車中泊のみならず、日常使いにも有効です。ちなみに筆者は、自宅寝室で夏中使ったところ、エアコン代が大幅に節約できたことをご報告しておきます。
THANKO ひんやり水流快眠マット2
サイズ | 本体:幅160×奥行160×高さ280mm マット:幅700×長さ1600mm ファンサイズ:約幅120×奥行25×高さ120mm チューブ長:約1m USBケーブル長:約1.4m |
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重量 | 本体:約850g マット:約1,250g |
タンク容量 | 2L |
使用可能水温 | ~40℃まで |
風量調節 | 3段階(弱・中・強) |
材質 | 本体:ABS マット:PVC |
セット内容 | 本体、マット、水循環用チューブ、 USBケーブル、リモコン(電池別売)、水循環用フィルター、水循環用フィルター用チューブ、冷風扇アタッチメント、 タイマースイッチ、日本語取扱説明書 |
5|OMA Factory
「OMA.EARPICK」

最後は、キャンプ中だろうがお構いなく、突如としてわき起こる「あああ〜耳かきしたいッ!」のあの衝動を、実にスマートに解決してくれるギアをご紹介します。
それが、OMA Factory「OMA.EARPICK」。デジタルガジェットを彷彿とさせるスタイリッシュな面持ちですが、こちら、まさかのアウトドア用耳かきなんです……!

この耳かき、まずデザインがとにかく男前。キャップ部分を外すと、φ15×80mmの本体が出現しますが、本体だけでもちょっと耳かきとは思えぬカッコ良さです。
もちろん見た目だけじゃありません! 本体はアルマイト加工されたアルミニウム製で、なんと1本1本削り出し。先端部はスパイラル式の高級仕様という、やり過ぎ感もたまりません。

そしてリップスティッサイズかつ、27gという軽さで、こんなに持ち運びやすい耳かきもないでしょう。
キャップ上部にカラビナなど装着できるので、キーホルダーなんかに付けておくのもアリ。物理的にもデザイン的にも邪魔をしないので、いつでもどこでも耳かきできちゃいます。

そしてやはり、最も気になる使い心地ですが……、これも最高。肌触りは優しく痛さは皆無で、本当に金属なの?という驚きを隠せない感触です。
スパイラル構造がキュッキュと耳の中を擦る感じも、実に気持ちがイイ。耳垢もよくとれ、耳かきとしてシンプルに、すごく良いものだと実感しました。
大自然の中で耳掃除に浸る至福の時、ぜひお試しあれ。
便利なギアはまだまだある! いろんな視点で探してみたい

キャンプギアは流行りもありますし、見た目のカッコよさや所有欲を満たしてくれることも重要ですが、やっぱり「実際に使って感動」できる機能性って大事ですよね。
ズバリ、キャンプ用品で無いものも使ってみたらジャストフィットしたり……。そういう意味では、まだまだお宝がたくさん市場に埋もれているハズ。
そんなアイテムを発掘して使いこなすのも、キャンプの1つの楽しみ方だと思います。みなさんもぜひ、ギア探しの旅、続けてみてくださいね。