アイキャッチ画像出典:FUTURE FOX
パップテントは無骨な雰囲気が魅力!

軍幕とも呼ばれるパップテント。元々軍隊の野営用に使われていたテントで、ほかのタイプとは一味違う無骨な雰囲気が魅力です。現在では、昔ながらの雰囲気は踏襲しつつ、快適性をアップデートしたモデルがたくさん販売されています。
ここではパップテントのメリット・デメリットを紹介するので、自分のキャンプスタイルにマッチするか確認してくださいね。
メリットやデメリットは?

パップテントの何よりの魅力はやはりそのかっこよさ。元々軍用のアイテムなので、男臭い無骨な雰囲気を纏っています。ブッシュクラフトなどのワイルドなスタイルを楽しみたい人にぴったり。また、ほとんどがポール2本のみからなるシンプルな構造なので、設営も簡単です。
ただし、インナーテントがないモデルも多く、夏場の虫対策や冬の寒さ対策に工夫が必要な場合もあるので注意しましょう。また、大型モデルがほとんどないので、ファミリー向きではありません。以上のメリットとデメリットを理解して選ぶとよいでしょう。
パップテントの選び方

パップテントは各メーカーからさまざまなモデルが販売されています。自分のキャンプスタイルや使用シーンを想像して、使いやすいモデルを選びましょう。
選ぶ際にチェックすべきポイントは、主に以下の8点。詳細は別記事で解説しているので、ぜひあわせてチェックしてくださいね。
パップテントの選び方のポイント
- サイズ|ソロ用がほとんど。2人対応のモデルならゆったり使える
- 設営|基本的には簡単。特に、構造がシンプルなモデルは楽々
- 素材|薪ストーブと相性がいいのはTC素材、軽いのはポリエステル
- 機能|前後の出入り口が跳ね上げられると開放感◎
- 機能|二又ポールならポールが干渉しないので快適
- 機能|跳ね上げた時にサイドウォールがあるとプライベート感アップ
- 機能|煙突穴があれば薪ストーブが使用可能
- 装備|インナーテントや前幕が付属すると快適性◎
▼パップテントの選び方を紹介している記事を見る
パップテントのおすすめ12選

POMOLY STOVEHUT 70
使用サイズ(cm) | 290×150×125 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 16×16×50 |
対応人数(人) | 2 |
素材 | 70Dリップストップポリエステルファブリック |
重量(kg) | 2.6 |
煙突穴 | ○ |
軽量で持ち運びやすいパップテント。ワイルドなスタイルにマッチするアイテム
POMOLY「STOVEHUT 70」は、薪ストーブ用のスペースが確保された、冬におすすめのモデル。薪ストーブを使わない場合は、荷物を置くスペースとしても活用できます。

ポリエステル製なので3.9kgと軽量。インナーテントは大人2人が寝られる広さがあり、デュオキャンプにも適しています。
おすすめポイント
⚫︎3.9kgと軽量
⚫︎薪ストーブ用のスペースあり。荷物を置くのにも便利
⚫︎インナーテントは大人2人が寝られる広さ
▼POMOLY「STOVEHUT 70」について紹介している記事を見る
バンドック ソロベース
使用サイズ(cm) | 360×190×110 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 20×20×40 |
対応人数(人) | 1 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 4.4 |
煙突穴 | × |
パップテントの決定版。初心者から玄人までレベルを問わず満足できる
バンドック「ソロベース」は、CAMP HACKで実施した読者アンケート「愛用のソロキャンプ用テント」で最も人気だったモデル。1万円以下で購入できるコスパの良さが、多くのキャンパーから支持される理由です。

インナーテントやキャノピーポールが付属しているのもうれしいポイント。初心者でも手軽に玄人のようなスタイルでキャンプを楽しめます。
おすすめポイント
⚫︎インナーテントやキャノピーポールが付属する
⚫︎安いときは1万円以下で購入可能。初心者にもおすすめ
⚫︎TC素材モデルで、火の粉に強い
▼バンドック「ソロベース」を紹介している記事を見る
クイックキャンプ TCソロテント
使用サイズ(cm) | 335×180×130 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 20×20×50 |
対応人数(人) | 1 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 7.8 |
煙突穴 | - |
インナーテントなしで快適に眠れるパップテント。大型ベンチレーションで夏場も快適
クイックキャンプ「TCソロテント」は、快適に過ごすための機能が充実したモデル。大型のベンチレーションを搭載していて通気性も良く、ランタンフック・巻き上げられるスカートなど細かいこだわりが見受けられます。

フロント全面をフルメッシュにでき、グランドシートも付属するため、インナーテントなしでも快適に過ごすことができます。設営パターンも豊富で、最大10種類の張り方が楽しめますよ。
おすすめポイント
⚫︎大型のベンチレーション・ランタンフック・巻き上げられるスカートなど装備
⚫︎フロント全面をフルメッシュにできる。グランドシートも付属
⚫︎設営パターンが豊富。最大10種類の張り方が楽しめる
TOMOUNT パップテントTC
使用サイズ(cm) | 360×210×115 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 17×17×60 |
対応人数(人) | 2 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 7.35 |
煙突穴 | ○ |
リーズナブルに購入できる本格派。ゆったり過ごせるモデルがほしい人も要チェック
TOMOUNT「パップテントTC」は煙突穴を備えた、冬キャンプにおすすめのモデル。メッシュのインナーテントも付属するので夏でも快適に使用できます。また、1万円台で購入できる価格の安さも魅力ですよ。

設営パターンが豊富で、タープのように使ったり、別売りの前幕を装着してデュオで使ったりとシーンに合わせた使い方を楽しめます。
おすすめポイント
⚫︎煙突穴を備えているので、冬キャンプにもおすすめ
⚫︎別売りの前幕を装着することでスペースを拡張できる
⚫︎1万円台で購入可能
▼TOMOUNT「パップテントTC」について紹介している記事を見る
フィールドア パップテントTC320
使用サイズ(cm) | 320×210×130 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 20×20×73 |
対応人数(人) | 1 |
素材 | ポリエステル、コットン |
重量(kg) | 7.5 |
煙突穴 | × |
キャンプ初心者必見のアイテム。TC素材使用で、遮光性の高さも特徴
リーズナブルな価格が魅力のフィールドア「パップテントTC320」。テント本体のみであれば5,000円以下で購入でき、キャンプ初心者にもおすすめです。TC素材を採用していて、しっかりミリタリー感があるのも魅力。別売りの前幕を使えばさらに快適なリビング空間を創出できます。

2又のポールを使用するので、内部空間を広々と使用可能。設営も簡単です。コットが入るサイズのインナーテントも付属。ソロキャンプに気軽に使えるアイテムがほしい人はぜひチェックしてくださいね。
おすすめポイント
⚫︎リーズナブルに購入可能。キャンプ入門にぴったり
⚫︎2又ポールを使用。内部空間を広々使える
⚫︎コットが入るサイズのインナーテントが付属
▼フィールドア「パップテントTC320」について紹介している記事を見る
DOD パップフーテント3
使用サイズ(cm) | 220×250×170 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 23×23×55 |
対応人数(人) | 1 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 9.8 |
煙突穴 | × |
多彩なアレンジを楽しめるアイテム。コンパクトで持ち運びも楽
パップテントというジャンルにとどまらない多彩なアレンジが可能なDOD「パップフーテント3」。本体とは別に台形のミニタープが付属していて、キャノピーを延長させたり、焚き火の風防として使ったりできます。

広いサイドパネルを搭載していて、雨風をしっかり凌げるのもうれしいポイント。インナーテントにはメッシュパネルを搭載していて、夏場でも涼しく眠れます。同モデル同士で入り口側を連結すれば、リビングを共有して寝室は別で過ごすといった使い方もできますよ。
おすすめポイント
⚫︎ミニタープが付属。4Wayの使い方が可能
⚫︎広いサイドパネルを搭載。雨風をしっかり防げる
⚫︎火の粉に強いTC素材を採用
▼DOD「パップフーテント3」を紹介している記事を見る
GOGlamping G・G PUP 2.0パップテントTC
使用サイズ(cm) | 365×200×155 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 12×12×65 |
対応人数(人) | 1 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 6.3 |
煙突穴 | ○ |
シーンにマッチした張り方が可能。無骨で使いやすいパップテント
GOGlamping「G・G PUP 2.0パップテントTC」はオプションが充実しているのが魅力。TC素材の前幕と組み合わせて天井を開放すれば星空鑑賞を楽しめたり、メッシュ窓の前幕と組み合わせれば夏でも快適。他にも、窓のようになるTPU素材の前幕もあります。

薪ストーブ用の煙突口・スカートもあるので、冬でも使用可能。サンド・ブラック・アーミーグリーンの無骨な3色から選べるのもちょっとした嬉しいポイントです。
おすすめポイント
⚫︎多彩な張り方ができる。星空干渉に特化したスタイルも可能
⚫︎3カラー展開で自分好みのモデルを選びやすい
⚫︎煙突口・スカートなどを搭載。冬キャンプにも対応できる
▼GOGlamping「G・G PUP 2.0パップテントTC」について紹介している記事を見る
OneTigris SCARECROW パップテント
使用サイズ(cm) | 420×260×175 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 20×20×50 |
対応人数(人) | 1~2 |
素材 | ナイロン |
重量(kg) | 3.2 |
煙突穴 | ○ |
独創的な形状のパップテント。内部空間の広さも魅力
OneTigris「SCARECROW パップテント」は、無骨な印象ながら、3.2kgと軽量なのが特徴。スカートや煙突口などを備えていて、冬キャンプにも適しています。

メインポールに三又のポールを使用していて、内部空間を有効活用できるのもうれしいポイント。水が溜まりづらく耐風性も高いので、荒天時も安心して使用できますよ。
おすすめポイント
⚫︎無骨な見た目ながら、3.2kgと軽量
⚫︎メインポールに三又のポールを採用。内部空間を有効活用できる
⚫︎スカートや煙突口を備えていて、冬キャンプでも使える
VASTLAND TCパップテント ソロ
使用サイズ(cm) | 360×230×130 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 26×26×61 |
対応人数(人) | 2 |
素材 | ポリエステル、コットン混紡素材 |
重量(kg) | 10 |
煙突穴 | × |
使い勝手良好なパップテント。インナーテントが付属するのもうれしいポイント
VASTLAND「TCパップテント ソロ」は、細部にまでこだわりが感じれるモデル。付属のインナーテントのドアにはTC素材のカーテンがついており、キャノピーを跳ね上げた状態でもプライバシーを確保できます。メッシュにもなるので暑い時期でも快適です。

他にも、巻き上げられるスカートや、スマホなどの小物を収納できるポケット、ファスナーが蓄光タブになっているなど細かいポイントがたくさん。オリーブとタンの2色展開で、自分好みのカラーが選べます。
おすすめポイント
⚫︎TC素材で焚き火近くで使いやすい
⚫︎インナーテントが付属。快適に眠りたい人にもおすすめ
⚫︎小物収納に便利なポケットなどを搭載
▼VASTLAND「TCパップテント ソロ」について紹介している記事を見る
YOKA YOKA CABIN
使用サイズ(cm) | 355×270×220 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 25×25×95 |
対応人数(人) | 2 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 12 |
煙突穴 | ○ |
個性的な見た目のパップテント。デッドスペースが少なく、ゆったり過ごせる
YOKA「YOKA CABIN」は、ベイカーテントのスタイルとパップテントの構造を掛け合わせたハイブリッドテント。左右のバランスの異なるアシンメトリーなスタイルで、デッドスペースが少なく、居住性が高い点が魅力です。

薪ストーブ用の煙突ポートも標準搭載。冬のおこもりスタイルにもマッチします。横幕も付属しており、雨風もしっかり防げますよ。一風変わった個性的なテントが好みの人にも有力な選択肢になるでしょう。
おすすめポイント
⚫︎左右バランスの異なるアシンメトリースタイル。居住性の高さが特徴
⚫︎薪ストーブ用の煙突ポートを標準搭載。冬キャンプにもぴったり
⚫︎横幕が付属。雨風をしっかり凌げる
FUTURE FOX フォックスベース エボ
使用サイズ(cm) | 420×280×180 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 23×23×65 |
対応人数(人) | 1 |
素材 | ポリコットン |
重量(kg) | 7.5 |
煙突穴 | ○ |
開放感抜群のパップテント。カスタムしやすさも魅力
開放感溢れるパップテントがほしい場合は、FUTURE FOX「フォックスベース エボ」に注目。前室を立ち上げたときの高さが180cmあり、目の前に広がる自然を満喫できます。TC素材を採用しているので、焚き火も楽しめますよ。

前後の入り口が開閉可能で、多彩なアレンジも可能。薪ストーブ用の煙突穴も搭載しています。メッシュ前幕・グランドシート・インナーテント・二又ポールなど専用オプションも充実していて、自分好みにカスタムしやすいのもうれしいポイントです。
おすすめポイント
⚫︎前室の高さが180cmあり開放的
⚫︎TC素材で火の粉で穴が空きにくい
⚫︎メッシュ前幕・グランドシートなど専用オプションが充実
▼FUTURE FOX「フォックスベース エボ」について紹介している記事を見る
モンベル マルチシェード L
使用サイズ(cm) | 440×260×175 |
---|---|
収納サイズ(cm) | 17×29×71 |
対応人数(人) | - |
素材 | 68デニール・ポリエステル・リップストップ |
重量(kg) | 7.3 |
煙突穴 |
簡単設営がうれしいモデル。鮮やかなカラーが目を引く
モンベル「マルチシェード L」は、非常に大型のパップテント。大型ながら設営が簡単で、初めにフレームを組み立ててタープを被せるだけ。1人でもスムーズに設営できます。サイズはLサイズ以外にも、SサイズとMサイズも展開。ソロならSもしくはMサイズでも十分でしょう。

生地には難燃加工を施したポリエステルを使用。落ち着いたタンカラーのほか、鮮やかなグリーンも選べるので、サイトで目を引くアイテムがほしい人は要チェックです。
おすすめポイント
⚫︎設営が簡単。1人でもスムーズに組み立て可能
⚫︎鮮やかなグリーンカラーも選べる
⚫︎S・M・Lの3サイズから選べる
▼モンベル「マルチシェード」を紹介している記事を見る
パップテントに関するよくある質問

パップテントに関するよくある質問に回答していきます。購入に先立って不安を解消しておきたい人は要チェックです。
セットで購入した方がいいアイテムは?

パップテントをより快適に使用したい場合は、前幕や2又化パーツをあわせて購入するのもおすすめ。前幕はパップテントの出入り口に装着するアイテムで、リビングスペースを拡張したい場合やフルクローズしたい場合に重宝します。
2又化パーツはポールを2又にすることで、ポールが邪魔になりにくく、室内空間を広く確保できます。パップテントだけでなく、ワンポールテントのデッドスペースを解消したい場合にもぴったりです。
おすすめポイント
⚫︎シンプル構造で設営が簡単
⚫︎マットやレジャーシートとしても活用可能
⚫︎スカート付きで冷気の侵入をしっかり遮断できる
おすすめポイント
⚫︎ポールを2又化できるアイテム
⚫︎80gと軽量で持ち運びの邪魔にならない
⚫︎下部の穴にカラビナを使ってランタンなどをかけられる
パップテントで寝るときはどうしたら良い?

パップテントは基本フロアレス。また、インナーテントが付属していないものも多いので注意が必要です。ワイルドなスタイルを好む人は落ち葉を敷いて地面に直接寝るのも1つの選択肢ですが、快適に眠りたい場合はインナーテントやコットを別途用意するのがおすすめです。
また、リビングシートを用意しておくと雨が降った場合なども快適に滞在できますよ。
パップテントのおすすめレイアウトは?

パップテントのおすすめレイアウトをご紹介します。参考にしつつ、自分のオリジナルスタイルを見つけてくださいね。
タープで過保護張り

パップテントをタープで完全に覆う過保護張りスタイル。タープとテントの二重構造でしっかり雨を防げたり、日差しを和らげたりできるのが特徴です。雨の日も作業がタープの下で完結するので、荒天時の張り方として覚えておくと重宝するでしょう。
薪ストーブを使ったおこもりスタイル

パップテントの無骨な雰囲気には薪ストーブがマッチします。もし薪ストーブを使う場合は、耐火の煙突口を備えたものを選びましょう。ただし、必ず換気を必ず行い、一酸化炭素チェッカーも併用して事故が起こらないように注意してくださいね。
▼おすすめの一酸化炭素チェッカーを紹介している記事を見る
パップテントに関するこちらの記事もおすすめ!
▼テントのおすすめを紹介している記事を見る
▼35,000円以下のパップテントを紹介している記事を見る
▼冬におすすめのテントを紹介している記事を見る
▼500人に聞いた、愛用のソロキャンプ用テントBEST20を見る