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【1,650円で燃焼効率UPってマジ?】ユニフレームの「メタル薪」使ってみたら、焚き火の悩みが解決したよ(2ページ目)

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メタル薪の有無で焚き火検証

メタル薪、その効果のほどを確かめるべく、2台の焚き火台とたっぷりの薪を用意しました。これよりそれぞれの焚き火台で、メタル薪「有り/無し」の焚き火をしていきます。

大の方を設置した焚き火台は、ベアボーンズの「カウボーイグリル チャコールトレイ」。大きな鉄の皿……って感じの無骨な製品で、ロストルとは無縁。メタル薪を試すにはうってつけです。

小の方はバンドックの「焚き火台 LOTUS」に。こちらの焚き火台もロストルはありませんが、火床に傾斜があり、薪の下に空気の通り道ができるようになっています。が、どうしても炭が溜まってしまうので、メタル薪の役立つタイミングはありそうです。

メタル薪【有り】で焚き火スタート!

さあ、メタル薪「有り」で焚き火を開始しました。

メタル薪は、着火剤を使う段階から早くも役に立ってくれましたね。メタル薪に添えるように着火剤を配置することで、着火剤が薪に押しつぶされることがありません。何も考えずに薪を乗せていくだけで、炎が燃え広がっていきました。

なるほど空気の通り道が……!

近寄って見てみましょう。なるほど確かに空気の通り道になっていますね。メタル薪に寄りかかるように木の薪を置いていくだけでいいので、薪組みはいたって楽ちんです。

こちらはLOTUSに設置した小の方。火床の傾斜にひっかかって踏ん張り、薪たちを支えています。

正直なところ今の段階では、メタル薪があってもなくても空気の通り道は確保されます。しかしのちのち火床が炭だらけになったら、メタル薪の通気性が活きてくるでしょう。

焚き火は最盛期に。炎の状態はいたって順調で、勢いよく燃え上がっています。炎が盛んなおかげで煙も少なく、上々の焚き火です。

火床の中央に空洞があるような状態

薪を動かして覗いてみると、メタル薪のおかげで中央に空洞があるような状態が維持されていました。まさにロストルの役割を担っていますね。

LOTUSの方では、思った通り火床の底に炭が溜まっていました。しかしメタル薪が踏ん張ることで、こちらもロストルが敷かれているような状態に。メタル薪の効果はバツグンだと感じました。

メタル薪【無し】だとどうなった?

それでは次に、メタル薪「無し」で焚き火していきましょう。同じ焚き火台、同じ量の薪を使用します。

焚き火台の火床に直接、着火剤を乗せて火をつけました。そうして着火剤の燃焼スペースを確保しつつ、炎が移りやすいように薪を組んでいきます。

別に苦労はありませんが、メタル薪を使ったときよりは薪組みに気を使いました。

さあ、メタル薪「無し」の焚き火も最盛期を迎えています!……なんだかメタル薪「有り」とそんなに変わりませんね。日が傾いてきた分だけ、むしろこっちの炎の方が見栄えします。

しかしメタル薪「有り/無し」の大きな違いが判明するのは、この後でした。

メタル薪がもたらすものとは?

ここで焚き火をした時間のボリュームに着目してみましょう。同じ量の薪を使い切った所要時間は、次の通りです。

  • メタル薪「有り」→約120分
    メタル薪「無し」→約80分

2回の焚き火で同等の火力を心がけた結果、薪の消費スピードに差が現れました。誤差も含まれていますが、薪の投入ペースが違ったのは明らかです。

思えば、このように薪に角度をつけて空気の通り道をつくる場合、画像のメタル薪のところには木の薪を置く必要があります。燃焼が進むたびに消耗することになりますね。

あとは「燃えが悪いな」と感じた頻度の差でしょう。メタル薪「無し」で見た目が同等の焚き火を維持するため、知らず知らず薪を使っていたようです。

もちろん焚き火は強い炎だけが正義ではなく、調理時など静かな炎が好ましいシーンもあります。そして薪を平坦にならしたときこそ、本製品の効果が発揮されるでしょう。本製品が薪の下にあることで、火吹き棒の効果も倍増しそうですね。

メタル薪を使ってじっくり焚き火してみた

メタル薪の実力がわかったところで、さらにじっくりと焚き火をしてみました。薪の節約になる効果がすっかり気に入り、もっと使いたくなったからです。

時刻は夕暮れどき、焚き火台は「ピコグリル398」。いつものキャンプと同じように焚き火をしています。薪は主に広葉樹を使いました。

こうして見ると、何か道具を使っている感すらないのがいいですね。焚き火台に忍ばせ、あとは放ったらかしでOKです。

いつもより少なめの薪で済んだ

すっかり暗くなりました。矢印で指した位置でメタル薪ががんばってくれています。薪の燃費が向上したことで、いつもよりも少なめの薪で焚き火をすることができました。数百円、得したような気分です。

そういえば長時間の焚き火でメタル薪がすっぽりと炭に覆われる一幕もあり、そんなときは掘り出して再設置し、空気の通り道をリフレッシュさせたことを報告します。

【まとめ】過剰な期待は禁物。でも効果は確か!

本製品はユニフレームの公式サイトで「燃焼効率アップ!」とアピールされています。「燃焼効率」と聞くと、つい二次燃焼のような勢いのある炎をイメージしがちですよね。

しかし優秀な燃焼効率が生み出すのは、炎の勢いだけではありません。少ない薪でもよく燃える……燃費の向上こそが本製品のメリットだと思います。

リーズナルで経済的な負担が少なく、持ち運びの負担も少ない「メタル薪」。「さぞかしよく燃えるのだろう」といった過剰な期待は禁物ですが、確かに燃焼効率アップの効果はありました。

とかく薪不足に陥りがちな今の季節、新たな焚き火のお供にいかがですか?

    ユニフレーム メタル薪

    サイズ大:約4.1×23×3.5(高さ)cm
    小:約3.1×18×2.6(高さ)cm
    材質ステンレス鋼
    重量大:約160g
    小:約90g

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