記事中画像撮影:筆者
あの「戦闘飯盒」をさらに進化させるアイテムが!
一般的なサイズの「兵式飯盒」が4合炊きなのに対し、本体で2合・中子なら1合の炊飯ができてソロにベストマッチなサイズ感で、一躍ブームとなった「戦闘飯盒2型」。
また、中子では蒸し料理や水蒸気炊飯もでき、本体で汁物を調理しつつ中子でごはんを炊くといった2品同時調理できるのも大きな魅力です。
ハンドル付きの蓋はフライパンとしても使えるし、もはやほぼ全ての調理がこれ1つで完結する万能クッカーです。
ですが蓋で焼き物をする場合、先に完成したごはんや汁物が冷めてしまうのが、唯一の弱点。
例えば、中華スープとごはんと餃子の3品を同時に調理するなら、やっぱり別途小さな鉄板やフライパンが必要なんですよね。
コレで焼き物も同時に完結?!
冬キャンで冷めたごはんはツライ。でもこれ1つで完結するミニマムさは損ねたくないのが悩みでした。
ところが最近、Phoenixrise(フェニックスライズ) の「戦闘鉄板 FB-2 (以下戦闘鉄板))」を発見! こちらなんと「戦闘飯盒2型」の本体にも中子にもちょうど収まるんです。
これは使うしかないでしょ。ということで、詳しくレビューしていきます!
フェニックスライズ 戦闘鉄板 FB-2
サイズ | 鉄板:高さ13×奥行き89×幅158mm 鉄板厚み:3.2mm ハンドル:高さ8×奥行き28×長さ142mm ハンドル厚み:2mm |
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重量 | 鉄板:296g ハンドル:36g |
セット内容 | 鉄板、ハンドル、収納袋 |
まずはディティールをチェック!
飯盒フォルムでジャストフィット
「戦闘飯盒2型」と同じ“そら豆フォルム”で、本体にも中子にもジャストフィットする「戦闘鉄板」。
サイズは厚み13×幅89×長さ158mmとコンパクトで重さは296g。
全周に縁があるため多少汁気のある食材を焼くのにも便利そう、IH対応なので家でも使えます。
しっかり3.2mm厚の鉄板なので、蓄熱性の高さでお肉なども美味しく焼けそう!
専用ハンドルで安定して持てる
専用ハンドルも付属しており、厚み8×幅28×長さ142mmで重さは36g。鉄板と合わせても332gとまずまずの軽さです。
鉄板に装着してみると、さすがは専用品! グラつきも少なく安定して持ち上げられました。
このほか、収納袋も付属しているのも嬉しいポイント。
ちなみに、この袋に入れた状態でも「戦闘飯盒2型」の本体・中子ともにスタッキング可能でしたよ。
使い始めはシーズニングが必要
鉄素材のため、使用前には野菜くずを焼いて全体に油を馴染ませておくなど、シーズニング作業が必要です。
スタッキングをいろいろ試してみた!
中子にも本体底にも収まる!
*本体底にスタッキング
*中子にスタッキング
Amazonの商品ページには『人気のROTHCO(ロスコ)「戦闘飯盒2型」に合わせたサイズ感』という記載がありますが、筆者所有のMOOSE ROOM WORKS「戦闘飯盒2型」にもピッタリ。
両者ほぼ同サイズなので、本体にも中子にもスタッキング可能でした。本体底に収納したときはやや余剰スペースがあるため、収納袋ごと入れた方がガチャガチャ感は軽減します。
本体の空間が丸っと生きる
これまで実際に「戦闘飯盒2型」にスタッキングしてきたギアたちがこちら。
SOTO「レギュレーターストーブ FUSION ST-330」と「マイクロトーチ」、フェデカ「折り畳み式料理ナイフ」、お玉、お箸、ミニシェラの6点です。
早速「戦闘鉄板」と付属ハンドルを追加してみましたが、この通り! 中子にピタッとスタッキングできるため、本体のスペースが丸っと活用できて効率的。
「戦闘鉄板」と付属ハンドルを入れても6品全てが本体にスタッキングできましたよ。
中子の上部にも空きスペース
中子に「戦闘鉄板」を入れてもまだその上部に空きスペースがあり、さらにちょっとしたものが入れられそう。
100均などで買える「1合用メスティンまな板」を入れてみたところ、ピッタリ! (今回はCan Doで購入)。
まだトングなども入りそうなので、さらなるスタッキンググループを再構築していきたいです。
「戦闘鉄板 FB-2」で調理にトライ!
シーズニングも完了したところで、「戦闘鉄板」を使った調理にトライしていきます!
朝食の定番! 目玉焼きとウインナー
まずはキャンプの朝食の定番、目玉焼きとウインナーを焼いてみました。
サイズ感はこんな感じで、卵1個とウインナー2本がギリギリ焼けました。卵が垂れることもなく、縁があるのでウインナーも転げ落ちません。
焼肉と水蒸気炊飯で最強定食!
そして「戦闘飯盒2型」と言えば、やはり中子での「水蒸気炊飯」が外せません!
ソロにちょうどいい1合が炊けるうえ、水蒸気の熱による炊飯なので焦げ付き知らず。火加減が難しい焚き火でも失敗しづらいんです。
手順は、まず米1合と水180mlを中子にセットして30分以上浸水。その間に本体に300mlの水を入れて加熱します。飯盒本体の水が沸騰したら中子をセットし、蓋をして弱火で加熱。
30分経ったら、飯盒を火から下ろして10分ほど蒸らせば完成!
ドキドキしながら外蓋を開けると……ふっくらツヤツヤのパーフェクトな白飯が炊き上がりました!
ごはんが炊けたら中子を取り出し、本体のお湯を使ってインスタント味噌汁を作ります。
あとは「戦闘鉄板」でじっくりお肉を焼きながら、炊き立てごはんとほかほかスープをお供に、1人焼肉を堪能。
やっぱり3.2mm厚の鉄板がいい仕事をしてくれて、冷めにくいしお肉も最高の焼き上がりです。
鉄板と飯盒で3品同時調理
最後は焼き物と言えば、の餃子。パリッとこんがり焼き目がついた餃子、最高ですよね。
ということで、戦闘飯盒本体ではお湯を沸かして中子で肉まんを蒸しつつ、同時に戦闘鉄板で餃子を焼くという3品同時調理にチャレンジ!
途中、ほんの少し水を加え、アルミホイルを蓋代わりにして中まで火が通るよう蒸し焼きに。
餃子と肉まんが完成したら、飯盒のお湯でフリーズドライの中華スープを溶かし、中華点心定食の完成です! 餃子は外パリパリ、中はジューシー、肉まんもふっくら。
しかも同時に仕上がるから3品とも熱々! 冬キャンプでは涙が出る美味しさ……!
「戦闘飯盒」だけだったら、スープと肉まんが冷えるのを妥協しつつ、蓋で餃子を焼くハメになるところでした。
使用後は洗剤を使わずに洗う
使用後の洗浄は、洗剤を使うとシーズニングでせっかく作った油の皮膜が剥がれてしまうので、たわしを使ってお湯か水のみで汚れを落とします。
洗い終わったら火にかけて水分を完全に飛ばし、キッチンペーパーで油を馴染ませて保管を。
フェニックスライズ 戦闘鉄板 FB-2
サイズ | 鉄板:高さ13×奥行き89×幅158mm 鉄板厚み:3.2mm ハンドル:高さ8×奥行き28×長さ142mm ハンドル厚み:2mm |
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重量 | 鉄板:296g ハンドル:36g |
セット内容 | 鉄板、ハンドル、収納袋 |
気になったのはこんなところ
炒め物には向かない
出典:PIXTA
ソロにピッタリサイズなので、餃子や焼肉など焼くにはちょうどいい大きさかと思います。
ですが一方で、野菜炒めなど、細かい食材を焼きながら混ぜたりする“炒め物”は食材がこぼれ落ちやすくて不向き。やはりもう少し縁の高いフライパンが別途必要です。
ハンドル用の穴から汁漏れする
専用ハンドルを鉄板の穴に差し込む構造のため、餃子の蒸し焼きのために水を加えたときなど、穴から少し水が漏れることがありました。
ステーキなどを焼いて肉汁が出たときも持ち上げるとこぼれそうに。そのままお皿代わりに使うときにも気を遣います。
なので、せっかく全周に縁があるので、穴がなかったらもっと使いやすいのになあ〜、と感じました。欲を言えば、穴無しで挟むタイプのハンドルが付属していたら最高でしたね。
戦闘飯盒ユーザーはマストハブな鉄板
いかがでしたか? 「戦闘飯盒2型」だけでも十分便利ですが「戦闘鉄板」があれば焼き物の同時調理ができて、さらに使い勝手が爆上がりします!
しかも「戦闘飯盒2型」の中子にジャストフィットするから、本体のスペースが丸っと小物ギアのスタッキングに使えて収納効率も抜群。
戦闘飯盒ユーザーの人はマストハブな鉄板、ぜひチェックしてみてください!