記事中画像撮影:筆者
日本中のランクルオーナーが富士の麓に大集結!!
1951年の発売以来、TOYOTAが世界に誇るクロスカントリー車として、キャンパーにも大人気の「ランドクルーザー」。憧れのクルマ……、と思いを寄せる人も多いのではないのでしょうか?
2023年はファン待望の新型ランドクルーザー70系が発売。そして2024年は70系として40周年を迎えた節目となりました。
ランドクルーザーズミーティング
に潜入取材!
そんな中、2024年11月23・24日に、富士山の麓「朝霧 campbaseそらいろ」にて開催された「38th ランドクルーザーズミーティング(以下LCM)」に潜入取材してきました!
中国・関西・関東の3拠点3団体が持ち回りで運営を担当し、毎年各地で行われてきた歴史ある同イベント。38回目となる今回は、関東の「ランクル友の会」が主催。
北は北海道から南は沖縄まで全国からランクルオーナーが大集結し、その数実に約1,000台、参加者約3,000人という盛況ぶりでした。
今回はそんなLCMで見つけた、車中泊・キャンプ仕様のカスタム実例にフォーカス!「こんなランクルでキャンプしたい!」ってなる激アゲカスタム5選をご紹介しちゃいます。
こんなランクルでキャンプしたい!
激アゲカスタム5選
1|細部にまでこだわりが光る!
マルチなベッドキットカスタム
1台目は、岐阜県から参加された吉田さん(@gifu_outdoormen_toshi)の実例をご紹介! 車体はランクル70系の「GRJ76」・平成26年式。
ARBのバンパーガードがワイルドさを醸し出しつつ、「純正の良さを残した控えめなカスタムファミリーカー」をコンセプトに、カスタムを楽しんでいます。
車内には大人2人がゆったり寝られるフラットなベッドキットを実装。こちらは、同じく岐阜県の「CRAFTPLUS」が手がけたものだそう。
マット下は、スノーピークの「シェルフコンテナ」がちょうど収まる高さでオーダーしており、積載スペースも効率よく確保しています。
両側を支えるウッドBOXも、マットを外せば小物ギアの収納スペースに。また、寝るだけでなく積載スペースとしての使い勝手も考慮し、あえてクッション性の低いマットをチョイス。
さらに、サイドは運転席や助手席のレザー調ファブリックと統一しつつ、表面には高耐久のコーデュラファブリックを採用。ラフに使えるのもポイントです。
さらにこのマット、一部は脚パーツを装着できる設計で、画像のようにキャンプのときにはベンチとしても活用できるマルチぶり。
一見シンプルながら、シーンに合わせて柔軟に対応してくれるベッドキット。ファミリーからソロ、釣りキャンプまで幅広く楽しむ吉田さんにジャストフィットですね!
2|5人でもゆったり過ごせる
ファミリーの夢全部盛りカスタム
続いては、会場内でも一際目立っていた新型ランドクルーザー70! ご夫婦+お子さん3人で、千葉県から参加された種邑さんファミリーのカスタム例です。
ビッグなルーフトップテント、そしてぐるりと車体を覆うサイドウォール付きオーニングの完全装備で、もはやファミリーの夢全部盛り仕様と言っても過言ではありません。
どちらも、オーバーランドの本場オーストラリア発、DARCHE(ダーチ)社製で、カーキの生地にオレンジのライニングが共通しており、見た目の統一感もバッチリ。
オーニングはリア側にまで達する270°展開の「270 FREE STANDING AWNING」。こちら新作で、風速8m/sまでならポール無しで使える便利なタイプ。
天井のアーム部分には、モバイルバッテリー駆動式のLEDライトまで標準装備。家族5人で、ストーブを置いてもゆったり過ごせる広々スペース、憧れますね。
ルーフトップテントは「HI-VIEW1800」。大人2人と子供1人がゆったりと寝られるスペースがあり、雨でも濡れずに出入りできるひさし部分も便利です。
何より秘密基地感が満載で、お子さん3人がとても楽しそうに出入りしていていました。こんなカスタムなら、家族といつでもどこでもキャンプや旅行を楽しめますね。
3|不可逆性のあるカスタムで
ライフステージに随時フィット
お次は、埼玉県より参加のLCM運営メンバーでもある岡村さん(@muu.stagram)のカスタム例をご紹介!
こちら、車体は70系の「GRJ79」という、いわゆるピックアップタイプなんですが……?
そうなんです! 荷台部分に「キャノピー」を後付けして、一気にラゲッジの利便性&積載力をUP。リアゲートだけなく、サイドのドアも開閉できるのが便利です。
フラットな荷台の幅は1,600mmあり、子供や小柄な人ならここで車中泊もOK。そしてこのキャノピー、また外してピックアップ状態に戻せるのもポイントです。
キャノピーの上には、オーストラリア発ARB社製「フリンダース ルーフトップテント」も装備。大人2人+子供1人くらいの就寝スペースがあり、天窓付きで寝ながら星を眺められます。
お子さんと3人家族の今はこの状態→また夫婦でキャンプに行く頃にはピックアップにと、ライフステージに合わせて変えられるのは、不可逆性のあるカスタムならではですね!
4|「停まればそこが宿」を体現!
オリジナル設計の超レアカスタム
ワインレッドの艶めくボディが存在感バツグンのこちらは、東京都から参加の松本さん(@bear.life646)の、ピックアップタイプのランクル70系「GRJ79」。
こちらもどうやら荷台部分にキャノピーが載っているようなんですが……。
こちら実は、純正の荷台部分は外してフラットベッド化し、そこへ「キャンピングシェル」を載せた状態。本場オーストラリアでは珍しくないそうですが、日本では相当レアなケースです。
しかも、ベースフレームとドアはご自身の設計を伝えて依頼したワンオフ制作物ですが、塗装やパネル張り&シール作業、断熱に内装作業など、かなりの部分がDIYというから驚きです!
フラットベース下の台形部分は完全防水の鍵付きBOXになっており、両サイドに収納スペースも確保。リア側は900×500mmのキャンピングカー用窓から絶景を望めます。
内装は板張りの落ち着いた雰囲気。運転席側には便利な小物収納棚や換気扇も実装し、純正の荷台より幅も長さも拡張したことで、大人3人が寝られるスペースを実現しています。
ARB社製のサイドオーニングも備え、「停まればそこが宿」という松本さんのコンセプトを体現した車中泊カスタム、最高ですね!
5|本場オーバーランド仕様!
世界中を駆け巡るタフな相棒
最後は、ちょっと見慣れないルックスのこちら。それもそのはず、なんと約40年前のランクル40系「HJ47」という貴重な車体なんです!
しかも、オーナーの宮城さん(@yasxy79)は2023年にこの車をオーストラリアへ持ち込み、3ヶ月間のべ約3万kmにわたる大陸横断の道程を自走したそう!
DARCHE社のフラッグシップモデル、展開数秒のハードシェルルーフトップテント「RIDGH BACK」に、サイドオーニング「ECRIPS 180」も備えた盤石の布陣はさすが。
しかも、車体と共に旅の歴史を感じさせる風合いが加わり、ピカピカの新車にはないワイルドな趣がたまりません……!
ボンネットに装着した「リカバリーボード(泥道や雪道などでスタックした際の脱出に使用)」にも純然たる説得力が。
そして、もともと海外輸出入業に携わる宮城さんですが、オーストラリア旅でのノウハウを生かし、個人では難しい車の輸出入を代行し「普段乗っている愛車で海外を旅する」サービスの提供を開始。
2025年3月より、オーストラリア往復プランからスタート予定とのこと。海外だってカスタムした思い入れのある愛車で走りたい! という人は「SAMURAI CRUISER(サムライクルーザー)」のサイトを要チェックです!
▶︎公式Instagramはこちら
愛車はやっぱり、一番大きなキャンプギアだ!
日本中のランドクルーザーが一堂に会するビッグイベント、LCM。そこで見つけた激アゲな車中泊・キャンプ仕様カスタム車の数々、いかがでしたか?
どの車も、ご自身のアウトドアライフスタイルに絶妙にフィットした、こだわりを感じる実例ばかりでしたね。
そう。愛車ってやっぱり一番大きなキャンプギア。あなたもぜひ、キャンプがもっと楽しくなるカスタマイズを楽しんでみませんか?