ぶっちゃけランキングベスト5！メーカー突撃取材【ビクトリノックス編】

ビクトリノックスジャパン営業部の齋藤です。カトラリー（キッチンツール）のプロダクト責任者を兼務しています。2009年に日本ではじめてマルチツールの組み立てマイスターとしてスイス本社で認定されているので、販売できるマルチツールを組み立てる事もできます！

スイスの工場はオートメーション化が進んでいますが、世界中から届く想い出の詰まった製品の修理・修繕も受け付けており、今もマルチツールを手作業で組み立てられる職人が揃っています。私は、マルチツールの組み立てスキルを習得するために、工場でただひたすらに修行を積みました！

ビクトリノックスの魅力は、優れた品質と機能性、そして約130年前にスイスアーミーナイフを生み出した「革新性」と考えています。ブランド起源のマルチツールだけでなく、トラベルギアやカトラリー、ウォッチといった取扱い商品にも、この魅力が息づいています！

私たちのブランドポリシーは、商品を使うシーンを最優先に考え、その場面で起こるかもしれない様々な状況に備えたサポートを提供することです。

マルチツールは年間約800万個製造しているのですが、対して不良品の少なさがこれらを物語っていると思います。 

ビクトリノックスの本社は、1884年に創業した土地に140年間、今も変わらずスイス中心部シュヴィーツ州イーバッハにあります。

周辺には豊かなスイスの自然が広がり、社員の多くが地域の住民です。創業から一貫してイノベーションに取り組み、環境保護や地域貢献に対して厳しい水準を持つスイスですが、その企業の中でも「環境・社会・経済」という3つの持続性の柱を中心に発展を続けてきています。

街全体の環境保全と事業の発展、地域貢献を同時に成し遂げてきたビクトリノックスのスイス工場は過去にいくつも表彰されてきています。 

創設者であるカール・エルズナーが刃物のワークショップを創業し、1897年に今のマルチツールの原型である「オリジナルスイスアーミーナイフ」を考案、特許を取得。後に「スイスアーミーナイフ」と呼ばれるようになったおなじみのマルチツールは、キャンプをはじめとするアウトドア活動ではもちろん、宇宙飛行士の携行品として宇宙空間で活動もサポートしてきました。 

現在はマルチツールだけでなく、高品質な家庭用およびプロフェッショナル用ナイフ 、ウォッチ、トラベルギア、ビジネスバッグも製造しています。

5位は「クラシックカラーズ」です。ビクトリノックスの工場では今日現在、400モデル以上のマルチツールが製造されています。これまでの歴史上、最も売れた商品は「クラシック」シリーズの58mmサイズのモデルです。

「クラシックカラーズ」は、豊富なカラーも魅力のひとつ。爪やすりとその先端についたマイナスドライバーの機能は、持っていると重宝しますよ！　ビクトリノックス直営店やオンラインストアには、全色が揃っています。

4位は、焚き火をはじめ調理作業まで幅広くアウトドアシーンを楽しむナイフの「ベンチャーPRO・PROキット」です。機能がマルチに詰まった、スイスで開発されたキャンプナイフマルチツールになります。

楽しみ方は種火の焚き付け、吹き棒として。重力を問わないスペースボールペンは天井を向いても文字が書き続けられます。

うっかり棘がささってしまっても、付属のピンセットが即解決！　握りやすくて滑りにくい持ち手は、人間工学に基づいて設計されています。

蓄光ハンドルに、片手でオープンできるラージブレードやウインドウブレーカーなど、プロフェッショナルな機能が魅力のマルチツール「レスキューツール」が第3位です。

スイスの消防隊と共同開発し、発売開始当時は消防や自衛隊など官公庁職員の方だけに向けて販売していましたが、市場からの強いリクエストもあり一般発売をはじめました。

人命救助で真価を発揮するシートベルトカッターやガラスのこぎりなど緊急時にも活躍。狭いスペースでの厳しい現場で役立つ「レスキューツール」です。

2位は「ムーミンクライマー」です。2024年8月から期間限定で発売開始した「ムーミンコレクション」の中でも発売後即売り切れが続出したのが、クライマーモデルです。（2024年11月現在全モデル販売中）

いつもの生活の中でも活躍機会が多い「はさみ」がついたこのモデルは、キャンプに連れていくことも、家の中のキッチンやお部屋の引き出しに入れていくことも、飾っておくにもおすすめです。また、ギフトとして選ばれることも多いですね。

個人的には、スナフキンの哲学もキャンプも好きなので、断トツでムーミンクライマーのキャンプのデザインがお気に入りです。

アウトドア活動に役立つ全15の機能を搭載した、年間販売本数ナンバーワンモデルの「ハントマン」が1位です！

ハントマンは、スイスで初めて1897年に特許を取得したモデルの機能が踏襲されています。

加えて、現代の日常生活で欠かせない「はさみ」や、デイキャンプから本格的な登山まで役立つ「のこぎり」などが搭載されています。防災目的の自助のアイテムとしてもイチ押しです。

イチ押しアイテムは「ピクニックナイフ 波刃」です！　元となっているのは、「トマト&テーブルナイフ」で、プロの料理人も愛用する万能ペティーナイフです。

波刃が精巧につくられていて、トマトやパン・ステーキなど潰れやすい食材もキレイに切れるペティナイフ。それにスイスアーミーナイフの技術を融合させ、折り畳み式にしたのが「ピクニックナイフ」です。

家で収納するにも、キャンプに持ち出すにしても、これが素晴らしく“ちょうどいい”のです。（今だけ数量限定で発売中のムーミンコレクションもあります）もちろん、食洗機対応ですよ。