記事中画像撮影:筆者
懐かしい…!
水で発熱するあのシステムが使えそう

ソロキャンプで楽しむツマミ。これからの時期は特に、温かいものがやっぱり美味しいのですが、とはいえソロですから、そんなに手間ひまをかけたいわけでもなく……。
家飲みでよく使うコンビニ食材には、美味しそうな冷凍食品や缶詰などがたくさんあり、電子レンジのないキャンプでも、この辺が手軽に温められたら最高なんですが。

*画像は湯煎で冷凍たこ焼きを温めているところ
筆者は酒飲みの執念で、電子レンジ代わりの湯煎システムを試したことも。でもまあ、面倒ですね。
缶詰も、内側のコーティングなどの関係で直接加熱はNGのようですし、何かこう、簡単に火を使わない温め方法ってないものでしょうか?
懐かしの温めシステムに再会!

そんな折、ちょうど9月1日の防災の日に、Amazonで防災グッズをリサーチしていたら、協同「モーリアンヒートパック」なるアイテムを発見!
これ実は、昭和世代なら誰もが懐かしむであろう、加熱式弁当のシステムそのものなんです。

出典:PiXTA
二段になった弁当の下段の紐を引っ張ると、中で水と発熱剤が反応して蒸気でお弁当がホカホカになる、アレです。熱燗バージョンとか、当時はいろいろありましたなぁ。
そんな「モーリアン ヒートパック」ですが、本来の用途は、災害時にアルファ米やレトルト食材、缶詰などを火器なしで温められるというもの。
そこで、キャンプでも電子レンジ感覚でツマミの温めに使えるのでは……? と酒飲みの直感がヒット。早速いろいろ試してみましたよ!
協同 モーリアンヒートパック 加熱セット Lサイズ
加熱可能目安 | Lサイズ:アルファ化米 2食分、レトルト食品約200gとパック飯約200gと缶飲料約250ml (加熱時間約20分) |
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加熱袋使用回数 | 推奨使用回数は3回まで |
使用上の注意 | ■ 水を加えるとすぐに加熱が始まり加熱袋の蒸気穴から高温の蒸気が出ますのでヤケドに特に注意してください。■加熱中は動かしたり、持ち歩いたりしないでください。 ■食材を取り出す際は軍手やタオルを使ってヤケドに充分注意してください。 |
「モーリアンヒートパック」はこんな防災グッズだ!
発熱剤と水だけでホッカホカ!

筆者がAmazonで購入したパッケージの内容は、加熱用袋2枚に発熱剤10袋がセットで2,399円(税込/2024年9月時点)。
ですが、加熱袋1枚+発熱剤3袋の最小セットでは750円〜(税込/2024年9月時点)とお値段もかなり手頃です。

出典:Amazon
使い方はカンタン。発熱剤を開封した中身と食品を加熱袋に一緒に入れ、水を注げば20分以上発熱するというもの。加熱用の水は自然の生水でもOK(海水はNG)と、さすがは災害用。

加熱袋は開口部がジップロック式で、推奨使用回数は加熱3回までとなっていました。
筆者が購入したパッケージでは発熱剤が計4袋余ってしまいますが、加熱袋・発熱剤共に単品でも販売があり、加熱袋を買い足せば無駄なく使いきれそうです。

加熱袋の上部には蒸気穴も備えています。たったこれだけで完結するため、スペースも取らず、防災用品として非常に便利そうです。
配合が最先端で熱ムラもナシ!

出典:モーリアン 協同
さらに、加熱の仕組みも昔に比べてかなり進化。発熱剤の中身は「酸化カルシウム(生石灰)」と「アルミ粉末」が主成分ですが、発熱をコントロールするため少量の「反応助剤」も配合。
従来の「酸化カルシウム」に水を加えるだけのタイプと異なり、およそ98℃で安定して熱ムラが発生しないんだとか。
キャンプに便利そうなのはLサイズ

今回筆者が購入したのはLサイズ。加熱袋のサイズは実測で約縦30×横27cm。マチ部分も大きく、最大幅で約9cm。広げると自立するワイドさで、容量は見た目以上にあります。

出典:Amazon
商品ページによれば、缶飲料3本、もしくは缶詰3つぐらいは入るようで、ソロキャンプ用の食品の温めなら、十分実用性がありそうです。熱燗とツマミが同時に温められそうですね。

出典:モーリアン 協同
このほか、加熱袋はMとLの2種、発熱剤はS、M、L、SLと4種類がラインナップ。
サイズが変わると発熱温度なども変わるようですが、食品の温めには大きめサイズのLが間違いなさそうです。
まずは、基本的な使い方にチャレンジ!

まずは「モーリアンヒートパック」の基本的な使い方から試してみます!
災害用アイテムということで、パックごはんとレトルトカレーあたりがド定番。災害時に温かい食事ができたらありがたいでしょうね。さて、これが一度に温められるのでしょうか?
1|発熱剤を袋から取り出す

実は、発熱剤の中身をそのまま加熱袋に入れたら、食材が粉まみれになってしまうのでは……? と若干不安を感じていた筆者。
ですがこの通り。アルミ袋から取り出した中身はさらに不織布製の袋入り。このままダイレクトに水を吸収して、しっかり反応してくれる訳なんですね。ホッ。
そして、ここで注意したいのが、開封後のアルミ袋は水の計量に使うため、捨てないでとっておくこと。
2|発熱剤と食品を加熱袋にセット

加熱袋は立てて使用。マチ部分を広げるとしっかりと自立します。そこに発熱剤と温めたい食材を入れていきます。発熱剤を下に入れた方が、しっかり水を吸ってくれそうですね。
3|発熱剤の袋で水を計量して注ぐ

続いては、先ほど捨てずに取っておいた発熱剤のアルミ製外袋で水を計量。内側にも水量ラインの記載があり、ここまで入れればOK。Lサイズでもわずか130mlと少量です。
この水は飲むわけではないので、海水以外なら、池や川の水でも使えるのが便利です。

計量できたら、加熱袋内の発熱剤にかける感じで水を注ぎ入れましょう。
4|チャックを閉じたらすぐ発熱!

水を注ぐとすぐに、「シュボボボ……」という音とともに湯気が出て加熱開始!
立ち上る湯気の結構な温度に驚きます。火傷に注意して素早くチャックを閉じたら、あとは待つだけ。 このまま20分ほど放置すると……。
5|ホッカホカのカレーライスが完成!

カレーもごはんもアッチアチに! 湯煎なみに熱くなっていますので、耐熱グローブなどをはめるか、トングなど使って、火傷に十分注意しながら取り出します。

中身をお皿に出してみても、ごはんもカレーも見事にほかほか。もちろん味も完璧です!
災害用として実に頼もしいですね。そして不謹慎ながら、きっとツマミづくりにも便利だろうと気がはやるオヤジ。うひひ、そちらも試してみますかね。
6|家庭用ゴミとして捨てるのみ

ちなみに後始末について。発熱剤がほぼ完全に水を吸収しますが、万一残った水は飲用できないので廃棄しましょう。冷ました発熱剤はほとんどの地域で家庭用ゴミとして廃棄可能。
また、酸性土壌をアルカリ性に中和させる働きがある環境に優しい製品なので、家庭菜園や植木鉢等に埋め込めば土壌改善にも有効だそうですよ。
*各自治体の指示を確認の上、正しい方法で廃棄してください。
いよいよ、ツマミの温めに使っていくぅ〜!

せっかくなので、電子レンジなしの普段のキャンプではなかなかチョイスしないであろう、ツマミ類を集めてみました。早速「モーリアンヒートパック」で温めていきますよ!
缶詰|直接加熱OKは便利すぎる…!

最初は缶詰からトライ! 実は缶詰って、食品保護目的の有機膜が缶内側に塗布されていて、直火のような高温加熱では溶け出してしまい、人体に有害な成分が食品に混ざってしまうんです。
なので、別容器に出して温める&その容器も缶も洗う手間が面倒で、これまでキャンプではあまり使わなかったのですが……。
「ヒートパック」なら缶ごと温められて便利すぎる! 脂も溶け切って最高に旨いし、ついでに焼酎も同時に熱燗にしてみたら、これまたアツアツでたまりません!
冷凍たこ焼き|レンチンそのものの完璧さ!

コンビニの冷凍食品類が手軽に温められると、ツマミの選択肢が一気に広がりますね。
焼いてしまうと微妙な食感になる「冷凍たこ焼き」も、「ヒートパック」なら20分ほどで完璧な解凍&温めが完了しました! ホカホカ&柔らかな仕上がりで酒が進みます。
焼きおにぎり|中心までしっかりホカホカ

最後は「焼きおにぎり」の温めを。 今回使ったのは、大袋にダイレクトに入っているタイプだったので、濡れないように1個ずつラップで包んでから加熱袋へ。
冷凍状態からだと時間がかかりますが、20分でしっかり中までホカホカになりましたよ!
気になる点もなくはない
水に濡れないよう工夫が必要

必ず水を使うので、濡れると困るものを加熱するときは、「焼きおにぎり」を個別にラップで包んだように、ひと工夫が必要です。
例えば「冷凍たこ焼き」のトレイは紙製なので、ビニール製の外装側だけが水に浸かるように入れる必要が。未開封のままだと爆発する可能性もあるので、そこは慎重に検討するべきですね。

現に、開封するわけにもいかなかった焼酎のペットボトル容器は、膨張してしまいました……。飲料を熱燗する場合は、やはりガラス瓶か金属容器のタイプにすべきですね。
適切な加熱時間も分かりにくいので、こまめに加熱袋の中を確認するのが良さそうです。
できるのは、あくまで“温め”だけ!

あくまでもできるのは「温め」だけ。今回、試そうと思ったローソンのホルモン鍋も、よく考えたら「煮込み」ができないので無理だと判断しました。
解凍や温めはできるけれど、食材に火を通す加熱調理ができるわけではないので、食中毒等の危険性があり、その点は食品チョイスの際に十分注意が必要です。
真冬の温めは難しいかも…

出典:PIXTA
公式サイトには「使用環境が寒くなればなるほど(5℃以下)では、発熱反応が遅延する可能性がある」とあり、真冬のキャンプ場や冬山などでは、うまく加熱できない可能性があります。
冬キャンプの場合、「ヒートパック」だけを頼みとするのはちょっとリスクがあるので、必ず温めのサブ手段を準備しておくのが無難です。
コツはいるが、使いこなせば超便利なアイテム!

「モーリアンヒートパック」は、あくまでも災害時の活用を第一に考えられたアイテム。キャンプでの調理ツールとしては、コツを掴まないと活用しづらい部分はあると思います。
とはいえ、かなり幅広い食品を温められるし、慣れれればこれだけでキャンプも可能という便利さは賞賛に値します。
また、そうやって使いこなすことで、災害時にもより力を発揮してくれるでしょう。予行練習も兼ねて、飲み用に試すのも大きな意味があると思いますよ!
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