アイキャッチ・記事中画像提供:sotomeshi_atsukiさん
今回アイテムを紹介してくれるのは、野営写真家・sotomeshi_atsukiさん
キャンプに必要な衣・食・住のギアは、すベてひとつのバックパックに。移動は徒歩+公共交通機関のみ。いわゆる徒歩キャンパースタイルのsotomeshi_atsukiさん(@sotomeshi_atsuki)。
ときには山奥の野営地まで歩いて向かうこともあるほど、自由に野遊びを楽しんでいます。
そんなsotomeshi_atsukiさんがキャンプ道具を買ううえで大前提としているのが、「ひとりで背負って持ち運べる」こと。
ときに何時間も歩いた先でキャンプするので、軽さが重要です。それに加えて、野営地など整備されていない環境でも使うことを考えて、丈夫さもはずせないポイント。
シンプルなつくりのモノほど、軽量で壊れにくいと思っています。
ただ機能面だけを追及すると少し味気なくなってしまうので、好きなものは重くても持っていく、これが私のスタイルです
キャンプ歴11年のなかで培った、個性が際立つ5アイテムをご紹介します。
1、ハンモック好きが選んだ最適解
Cocoon「ウルトラライトモスキートネットハンモック」
より自然に近い環境下でのキャンプを好むsotomeshi_atsukiさんは、タープ+ハンモックが野遊びの基地。
「軽量で寝心地のいいハンモック」を求めてたどり着いたのが、トラベルシーツで有名なCocoonでした。
以前からハンモック泊はしていましたが、当時使っていたハンモックが重くてかさ張るのが難点で……。
野営地で使うことを考えて、軽量さと睡眠の質を保ちたかったので、重さと寝心地のバランスがいい「ウルトラライトモスキートネットハンモック」を購入しました。
適切な間隔の木さえあれば、地面の状態に影響されずに設営できるのがハンモックのいいところ。整地されていない野営地はもちろん、雨の日にも活躍しています
ハンモックの重さは395g。そこに約750gの軽量タープと軽量ポールを合わせても、1kgちょっとで雨をしのげる寝床が完成。
ハンモックには虫の侵入をガードするモスキートネット付きなので、ハンモック泊にありがちな虫が気になって眠れない……なんてストレスを遠ざけてくれます。
寝具も手掛けるCocoonなだけあって、生地の質感がとてもいいです。
リッジライン付きなので、どんな張り方をしても適切な角度になるところもよく、設営のラクさも気に入っているポイントです
ときにハンモックはイス代わりにも。野営地探しや登山の休憩時にも便利なんだそう。
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2、慣れてしまえば、朝まで快眠
アウトドアリサーチ「ヘリウムビビィ2.0」
sotomeshi_atsukiさん。ハンモック泊の次にトライしはじめたのがビビィ泊。
もともとビビィに興味はありましたが、なかなか尖ったアイテムなので購入を見送っていました。そんなとき、インスタで私と似たようなスタイルでキャンプしている方が使っているのを見て、買ってみようかなと思ったんです
使っているのは、実用的で永く使える機能的アウトドアギアブランド・アウトドアリサーチのもの。
アウトドアリサーチと聞くとウェアのイメージが先行しますが、じつは軽さとコンパクトさを追求した寝袋型テント(ビビィ)も、一定の層から熱い支持を得ています。
とにかく気に入っているのは、設営が楽で早いこと。こだわらなければ、バックパックから出して地面に敷けばそれで完了です。
大きなテントを張れない林間や、平らなところが少ない場所などでも、人ひとり分のスペースさえあれば寝場所を確保できるので、キャンプできる場所の幅が広がりました
素材は、透湿性、防水性、防風性に優れる2.5レイヤーのPertex® Shield ダイヤモンドフューズ。シームテープ処理済みで、しっかり雨風をしのげるつくり。
sotomeshi_atsukiさんはタープとグランドシートを併用することで、より快適な寝床にしています。
気密性が高く、体温を保持しやすいので冬キャンプのときも重宝しています。
ビビィに入って寝転がり、星空を見ながら寝るのは最高です
気になるのはその寝心地ですが……「慣れてしまえば朝まで快眠」だそう!
▼アウトドアリサーチ「ヘリウムビビィ2.0」の詳細はこちら
3、よく育って、焦げつきゼロ
タキビズム「フライパンディッシュ (中)」
2019年の購入当時、焚き火料理用に鉄フライパンを探していて、たまたま訪れたWILD-1で見つけました。表面の処理が美しく、まさにひと目惚れでした
タキビズムは、香川県発のハンドメイドの焚き火道具メーカー。「フライパンディッシュ」という製品名の通り、フライパンとお皿(ディッシュ)の2WAYアイテムです。
気に入っているポイントは、ひとつひとつ手作りで、ほかにはない魅力があること。
鉄は使い込んでいくとさらに味が出て、フライパンとしてもお皿としても絵になります
まるでアート作品のような趣のあるフライパンは、熟練の職人が手で叩いてつくりあげたもの。
直径は約23cmで、調理にもお皿としても使いやすいサイズ。重さは約525gと、鉄製にしてはそこまで重たくないところも扱いやすいポイント。
取っ手がないので、バックパックへのパッキングがしやすい点も自分にとっては魅力的です。
専用のハンドルもありますが、私は落ちている枝を加工してハンドルにすることで装備の軽量化に繋げています
タキビズム フライパンディッシュ (中)
素材 | 鉄 |
---|---|
サイズ | 直径 約22.5~23cm ※ハンドメイドのため、多少の個体差がございます |
重量 | 約525g |
製造元 | 槙塚鉄工所(香川県) |
4、自転車のパーツが、ユニークなアイテムに
楽漕岳工房「山のコーヒードリッパー雪渓」
湯を沸かし、トポトポとゆっくりドリップする時間もキャンプの醍醐味ですよね。
コーヒー好きのsotomeshi_atsukiさんは、ちょっと変わった形のドリッパーを愛用中。
知恵の輪のようなおもしろい形状をしている点と、廃棄予定の自転車パーツを再利用しているのがユニークで興味を持ちました。
分解できてとてもコンパクトになるので、持ち運べる荷物に制限のあるバックパックキャンプでのコーヒータイムで大活躍しています
楽漕岳工房は、アップサイクル、ウルトラライト、電動工具は使わない人力で製作がキーワード。
マウンテンバイクを道具とした自然遊びを愛するオーナーによって誕生した背景があるからこそ、自転車パーツを活用した唯一無二のアイテムが生み出されています。
それに約20gという超軽量さで、キャンプだけでなく登山でも使いやすいところも、テント泊を楽しむ私にとって◎。
日本アルプスの山々をモチーフにしたというデザインもオリジナリティがあって気に入っています
あくまでメインの機能はコーヒードリッパーですが、非常時には固形燃料のゴトクとしても使えるところもおもしろいんです!
▼楽漕岳工房「山のコーヒードリッパー雪渓」の詳細はこちら
5、ミニマムギアを詰め込むのは…
ミステリーランチ「2デイアサルト」
ミステリーランチのミリタリー感のあるバックパックが以前から気になっていて、キャンプ兼普段用に購入しました。
気に入っているポイントは、3ジップのガバッと開く大きな開口部。設営の時に必要なものを探しやすいです!
冒頭でも紹介したように、衣・食・住のギアをバックパックに詰めて、身軽にキャンプ地へ向かうのがsotomeshi_atsukiさん流。その相棒として選ばれたのは、質実剛健のミステリーランチ。
容量は27Lとそこまで大きくないものの、カタチがはっきりしているのでパッキングがしやすいんです
食材が入らないときは別途小さなソフトクーラーボックスを持参するそうですが、基本的には30Lほどのバックパックひとつで完結しているそう。
素材は、タフな500デニールのコーデュラ®ファブリック。あくまでUL系ギアがメインではありますが、「じつはヘビーデューティーなギアも大好き」なんだとか。
背面部やハーネスなど細部まで丈夫なつくりで、アウトドアでもガシガシ使えるところも気に入っています。
モールシステムにより、ポーチなどの装備の外付けもしやすいですし、なによりミリタリー感のある見た目がワイルドなキャンプによく合います
▼ミステリーランチ「2デイアサルト」の詳細はこちら
ミステリーランチ 2デイアサルト
重量 | 1.4kg |
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容量 | 27L |
3辺サイズ | 53x31x29cm |
荷物は軽くても、しっかり「ソトメシ」は楽しむ
身軽に、そして気軽にフィールドへ繰り出しているsotomeshi_atsukiさん。道具はミニマムに絞りながらも「食」は妥協しない、そんなメリハリのある過ごし方に共感できる人はきっと多いんじゃないでしょうか。
五感にビビビッとくる野営に興味がある、男前なキャンプスタイルに惹かれるという方は、ぜひsotomeshi_atsukiさんのInstagramをのぞいてみてください。
▼sotomeshi_atsukiさん Instagram
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