【ミニバン編】街乗りから車中泊までスマートにこなします
①トヨタ「VOXY トランス」
【 @mie3018さん 】
出典:Instagram by@mie3018
シートの快適度が高い分、リア空間をフラットにするにはやや工夫が必要な車種が多いミニバン編。
@mie3018さんは、トヨタ「 VOXY トランス」を車中泊カスタム。5人乗りで荷室が2段仕様の旧モデルのため、現在は中古車のみの販売。たたんだリアシートと荷室上段との段差は薄い板やマットで微調整してフラットに。
出典:Instagram by@mie3018
雑貨のディスプレイやファブリック使いが素敵すぎる車内。おしゃれ女子キャンパーの聖地、長瀞オートキャンプ場公式アンバサダーというのも納得のセンスです。
リアドア側とサイドに奥行きの浅いL字テーブルをぐるっと配置。調理や食事をしたり、ずっとこもっていたくなる空間ですね。
出典:Instagram by@mie3018
反対側から見るとこんな感じ。フロントシート背面部にも板壁や棚を、随所に雰囲気の良い照明も設置。車の中ということを忘れてしまいそう……。
②日産「NV200 バネット」
【 @zuoteng1229さん 】
出典:Instagram by@zuoteng1229
5人乗りでリアシートがベンチタイプ跳ね上げ式のため、比較的フラットで広いリア空間が作りやすい日産「NV200バネット」。ゴードンミラーの車中泊カスタムカー「GMLVAN」のベース車としても知られています。
カヤックフィッシングはじめ、キャンプやアウトドアが大好きな@zuoteng1229さんは、家族5人が快適に車中泊できるようDIY。
出典:Instagram by@zuoteng1229
車内の床は全面風合いの良いフローリングで、板張りの天井には断熱材も。画像右側には跳ね上げ式テーブルを備えた大きなキッチンギャレーも装備。カウンター下のキャビネットで収納も確保。
側面には電源タップもビルトインされ、キッチン家電などもここですぐ使えて便利です。
出典:Instagram by@zuoteng1229
サイドのソファは展開するとフルベット仕様に。さらに、両サイドのリアウィンドウ下部に台座を取り付け、後ろ半分を2段ベッドにできる仕掛けも。
お子さん2人が上で寝れば、しっかり家族5人が寝られるカスタム、お見事です!
③ルノー「カングー」
【 @nori._.23さん 】
出典:Instagram by@nori._.23
個性的なルックスに観音扉のバックドアデザインなどが魅力的で、根強いファンを持つフランス生まれのルノー「カングー」。
5人乗りで、倒したリアシートと荷室との境目は比較的フラット。ですが、ややリアシートが傾斜した状態に。
出典:Instagram by@nori._.23
@nori._.23さんは、DIYでラゲッジ部分に木製のコ字型土台を設置。さらに倒したリアシートに、土台の高さに合う厚みの板を載せて完全フラット化。土台下部にも薄いアイテムの収納が可能です。
右サイドにはカウンターテーブルやボックス型のキッチンキャビネットも備え、ペンドルトンのブランケットが映えるラグジュアリーな空間に。
④ホンダ「フリードプラス」
【 @sumiya_hippyさん 】
出典:Instagram by@sumiya_hippy
3列シートのホンダ「フリード」の、5人乗り2列シートバージョン「フリードプラス」。単に2列シートなだけでなく、ラゲッジが2段になっていて、上段が倒したリアシートとフラットになる構造が特徴です。
出典:Instagram by@sumiya_hippy
@sumiya_hippyさんは、フラットになった上段にマットを敷いて、奥様と愛犬の3人で車中泊を楽しんでいます。下段には荷物もたっぷり積載可能。
ラゲッジの両サイドには木製の小物収納もDIY。よく見ると、ここにレールがついていて、前後にスライドできるテーブルを設置しています。
出典:Instagram by@sumiya_hippy
ソロキャンのときは、テーブル天板を左サイドに移動させて。このテーブル天板、1枚目の画像のように、カメラの3脚とクランプを使って外でも活用。無駄のない工夫で車内空間を最大限に生かした秀逸な車中泊カスタムですね。
⑤日産「プレサージュ」
【 @moment_inforestさん 】
出典:Instagram by@moment_inforest
3列目シートを倒せば大きなラゲッジスペースが確保できる、日産「プレサージュ」。けれど、倒した2列目シートとラゲッジの間にはかなり段差があり、車中泊のハードルはやや高めの車種。
@moment_inforestさんは、ラゲッジ〜2列目シート以降の空間はLDKとして使用。倒した助手席と2列目シートの上にベッドボードを乗せ、左奥の空間を寝室にカスタムしています。
出典:Instagram by@moment_inforest
出典:Instagram by@moment_inforest
寝室を完全に分けたおかげで、ギャレーのスペースも広々。シンクのみならず、シングルバーナーまでビルトインした本格システムキッチンで快適に調理ができます。シンク部分もブラックで統一していて、スタイリッシュ!
【軽自動車編】ちっちゃくても頼れる相棒!
①ダイハツ「ムーヴキャンバス」
【 @simplelife._.miniさん 】
出典:Instagram by@simplelife._.mini
ネオレトロなフロントフェイスがかわいいダイハツ「ムーヴ キャンバス」。
軽自動車ながらリアドアはスライドドアで、室内空間も広々。フルフラットなシートアレンジはできないものの、工夫次第でソロなら十分寝られる車種。
出典:Instagram by@simplelife._.mini
@simplelife._.miniさんは、2列目シートを前に倒してラゲッジと一体化した空間をリビングにカスタム。レースのガーランドやカフェカーテンでおしゃれでくつろげる雰囲気に。
出典:Instagram by@simplelife._.mini
後ろのスペースでは足を伸ばして寝るのは難しいムーヴ。そこで、助手席を前にずらして背もたれを後ろへ倒し、リアシートも後ろへずらしてベッドへアレンジ。座席の段差をウレタンクッション+クッションで埋めてうまく調整しています。
②スズキ「ハスラー」
【 @u0naganさん 】
出典:Instagram by@u0nagan
愛嬌のある丸目灯に豊富なカラバリなど、そのルックスにファンの多いスズキ「ハスラー」。
運転席・助手席ともに背もたれを前に倒せるので、ラゲッジからひと続きのフルフラットスペースが作れます。このコンパクトさで大人2人が車中泊することもできる、シートアレンジに優れた車種。
出典:Instagram by@u0nagan
室内空間すべてがフルフラットになるけれど、フロントシートとリアシート間にはやや段差が。そこで、@u0naganさんはインフレータブルマットを設置。マリメッコ風の花柄カーテンもボディカラーにマッチして、ポップな車中泊空間に。
③スズキ「ジムニー」
【 @maru_ja12vさん 】
出典:Instagram by@maru_ja12v
軽自動車ながら、悪路走破性の高い本格4WDとしてキャンパーの支持の高いスズキ「ジムニー」。リアシートはもちろん、運転席・助手席ともに倒してフルフラットにできるので、車中泊にもおすすめの車種です。
出典:Instagram by@maru_ja12v
@maru_ja12vさんのジムニーは1997年式のJA12Vモデル。しかも、2人乗りに構造変更された貨物車仕様の4ナンバー登録車なので、助手席さえ倒せば1人で就寝できるスペースが実現。
出典:Instagram by@maru_ja12v
ただし、助手席とラゲッジスペースとの段差を解消するため、木製フレームをDIY。その上にロールアップ式のすのこ状天板を設置。使わないときはコンパクトに収納できるナイスなアイデア。
下部は収納スペースも兼ね、右側には天井の低いジムニーの中で動きやすいスペースを確保しているのもさすがです。
④スズキ「ジムニー シエラ」
【 @takahiro.0214さん 】
出典:Instagram by@takahiro.0214
基本構造はジムニーとほとんど同じですが、エンジン排気量が660ccのジムニーの倍以上、1.5Lというパワーを誇る「ジムニー シエラ」。タイヤ部分もオーバーフェンダーでより重厚感のあるデザインが特徴的です。
出典:Instagram by@takahiro.0214
シートアレンジもジムニーと同じ。@takahiro.0214さんは、助手席とリアシートをたたんでフルフラットにした状態で、カットしたベニヤを乗せて、微妙な段差を解消。さらにインフレータブルマットを敷いて寝心地をUP。
就寝時はすべての窓にブラックシートを貼って、車外に明かりの漏れないミルスペック仕様にもこだわります。
出典:Instagram by@takahiro.0214
フロアやシートはおろか、ソフトギアボックスやティッシュケースに至るまでカモ柄で統一。あえて作り付けの家具類は置かず、ミルスペックな選りすぐりギアだけが並ぶ男前空間を実現しています。
創意と工夫で、自分だけの“動く別荘”を手に入れよう!
出典:Instagram by@mijika.vanlife
車種ごとに多種多様な車中泊実例、いかがでしたか? 限られたスペースやフラットにならないデメリットをクリアしていくのを、むしろ楽しんでいる実例ばかりでしたね。
あなたもこの記事を参考に創意と工夫を楽しみつつ、自分だけの“動く別荘”を手に入れてみませんか?